アプリの相手と、初デートから1日お出かけもあり
マッチングアプリ運営会社にも、利用者の変化について取材することにしました。取材したのはサイバーエージェントが運営するマッチングアプリの「タップル」(@tapple_official)で、公式サポーターをしている「とーま」さんです。
タップルでは2021年から、アプリ内でLINEやメールアドレスといった連絡先の交換ができなくなりました。
「以前からユーザーの中に『LINEを聞かれて教えたくないけれど、ノリが悪いと思われるのも嫌だし仕方がなく連絡先を教えている』という方がいらっしゃったようです。運営側が禁止することでLINE交換を断る口実にも使え、より安心してお使いいただけるようになりました」
タップル公式サポーターの「とーま」さん
ユーザー層も変化しています。
「サービスが始まった当初は20代前半の方の割合が高かったのですが、今は一番多いのが男女とも20代後半、次に30代前半の方も多いので、ユーザーの年齢幅は広がりました。
美容やメイクに興味を持つ男性ユーザーが増え、写真の撮り方やファッションにこだわる美意識の高い男性がグッと増えたという印象はあります。 私もユーザーの方向けに写真やプロフィールの動画を作ってノウハウを配信しており、年々ちゃんとした写真の方の割合は増えています」
2020年にマッチングアプリ内で通話ができるようになったため、実際に会う前に「会話」をしている人も増えたといいます。
「趣味嗜好が合う人を探しやすいためか、タップルでカップル成立した方にアンケートをとると、初デートから野球観戦や水族館に行ったというお出かけデートの方も多い傾向です」
「あの子もアプリで付き合えたから」は甘いのかも
芸能人がマッチングアプリで恋人を作る時代です。モテる人、華やかな人もたくさん登録しているようですね。さらに写真もプロフィールもそれぞれ、5年前と比べると皆さん明らかに洗練されているのです。
今も“モテない人が使うもの”というイメージを持っていたり、“知り合いにバレたくないからマスク写真”なんて姿勢でマッチングアプリに臨んでは、大した結果にはならないのでしょう。
【おとうふ】 マッチングアプリ専門家。マッチングアプリのプロフィール添削を行い、自身もマッチングアプリで300人以上と会った経験がある。
【タップル】 サイバーエージェントグループのマッチングアプリ。今年でサービス開始から8周年。累計会員数1500万人。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<取材・文/菊乃> 菊乃 恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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