動物や景色の写真をプロフィールに使う人は激減
「2017年ごろは顔出ししていないユーザーも多かったですが、今は1枚目のメイン写真は本人の顔写真でないと承認されないアプリが増えました。といっても2017年時点でも、顔出ししていないユーザーは感覚ですが2割程度でした。それが今は1割以下になったという感じです。
かつては動物や景色など全く関係ない写真をメインに設定している方もいましたが、今は後ろ姿とか一応は本人が写っているけれど顔が見えないという写真を使う方もいます」
ペアーズなどは年々掲載できる写真の基準が厳しくなり、コスプレの写真や宣材写真では掲載できなくなったそうです。かつては胸の谷間が見えるような肌の露出が多い写真で登録する人もいましたが、そうした写真も今は掲載不可とのこと。
アプリで知り合ってからデートまでの流れは多様化
「自己紹介文にも変化がありました。以前は『暇つぶし』と書いていたり仕事の説明が『会社員です』程度の人も多かったですが、アプリにプロフィール文採点機能や価値観診断機能が付いたりして、全体的に自己紹介文が洗練されてきました。 真面目な婚活のためにマッチングアプリを使う方が増えノウハウも出回っているので、ちゃんと自分の説明をしているプロフィールの人が多いです」
その他の傾向としては、男性で家事力アピールする人が増え「MBTI」(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator/16タイプに分類される性格診断テスト)を記載している方が多いと感じるそうです。
次に連絡先交換に対する警戒度合いについて訪ねたところ、これは世代による違いが多く、デジタルネイティブ世代はすぐ会うことに上の世代ほど抵抗を持っていないということでした。
「会う前の連絡の取り方は、アプリによりいくつかのパターンに分かれています。ペアーズのようにいろんな方が利用するマッチングアプリだと、今も1か月以上メッセージのやり取りをしてからデートをするという方もいるようです。 一方で、メッセージのやり取りが面倒くさいという人向けにDineやバチェラーデートなど効率的にデートができるマッチングアプリも登場したので、合理的に会いたい人はそちらに流れています。また同時に複数のマッチングアプリを使う方も増えました」