こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
「マッチングアプリで婚活中だけれどうまくいかない」という、恵さん(仮名・30歳)のプロフィールを見せてもらいました。マスク姿の写真でした。
今年はこんな人が立て続けに相談に来ています。
写真はイメージです(以下、キャプションのないものは同様)
写真の撮り直しの必要性を説明しても、「でも、マッチングアプリで去年結婚した友達は顔がはっきりわかる写真は載せてないっていってたんですよ」と恵さん。こんな風に言われることはしばしばあります。
「5年前のアプリ体験談」が全然あてにならないわけ
恵さんの友人はマッチングアプリで出会った男性と、約3年ちょっとの交際期間を経て2021年に結婚したそうです。アプリを使っていたのは2017~2018年頃でした。
5年前と今とではまったくマッチングアプリ事情が異なり、あてにならない部分も多いのですが、恵さんはそのことを知りませんでした。
2022年現在、マッチングアプリの利用経験者は2017年と比較して倍以上になりました。この5年でどういう人が増えたのか、マッチングアプリの傾向を「マツコの知らない世界」にも登場したマッチングアプリ専門家のおとうふさん(@o10fusan)にインタビューしました。
マッチングアプリ専門家のおとうふさん
おとうふさんがマッチングアプリを初めて使ったのも2017年ごろだそうで、最初はペアーズ(2012年スタートしたマッチングアプリ)に登録してみたそうです。
かつては個性派が多かったアプリに“リア充”も参加し始めた
「当時のユーザーは良くも悪くも尖ってました。アーリーアダプターというか自分で積極的に情報収集して、流行に敏感でアクティブすぎる人が多かったです。 そこと比較すると、今はまともというか一般的な感覚を持った普通の人がほとんどになりました。 マッチングアプリで変わった人にも遭遇しましたが、ほとんど使い始めたばかりの頃です。モテる訳ではないけれども好奇心旺盛な人が出会いを見つけやすかったのは、この頃ではないでしょうか」
それまではストリートでナンパするのが主流だったようですが、マッチングアプリを利用してナンパする人も増えたのが2018年頃だそうです。おとうふさんの体感では、ヤリモク(体の関係を目的として登録しているユーザー)が増えたのもこの辺りからだとか。
「趣味の欄を見ていても感じますが『フェス』『キャンプ』といった趣味の方が増え、友達が沢山いて友達から撮ってもらった写真を登録するような、いわゆるリア充も2018年頃から増加しました。かつては出会いがないから登録していたのかもしれませんが、有名なTV番組でもマッチングアプリが取り上げられて、今では容姿も良くて恋人が途切れずにいたようなモテる人や高学歴高収入のハイスペック男性もマッチングアプリを使っています。
マッチングアプリ全体にモテる人の割合が多いわけではなく、ユーザーが増えた結果、モテる可愛い女性やハイスペックな男性もいるという状態です。でもそうしたライバルが強いために、モテない人が今マッチングアプリに登録したら『うまくいかない』と感じやすいかもしれません」