竹内涼真の存在感が、これほどまでに六本木の街に浮かび上がるとは!
©Kwang jin /tv asahi(以下、同じ)
2022年7月7日にスタートしたドラマ『六本木クラス』(毎週木曜よる9時・テレビ朝日系)は、韓国の大ヒット作『梨泰院クラス』(2020年)の日本版リメイクである。舞台が六本木に置き換わった本作への期待は高まる。
「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、主人公を演じる竹内涼真の“ワン・アンド・オンリー”な存在感に迫る。
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【原作漫画はコチラ】⇒「六本木クラス」1巻
## 韓国の梨泰院と日本の六本木
『梨泰院クラス』の日本リメイクということで、話題は豊富だけれど、まず注目したのは街並みの描き方である。韓国オリジナル版では、ソウルの名所・梨泰院(イテウォン)が舞台。多国籍な街で飲食店の激戦区として知られる。
梨泰院の片隅でパク・セロイ(パク・ソジュン)が開店した小さな店は、SNS映え必至の新スポットとしてひときわ鮮やかだった。では、日本版の舞台となる六本木はどうだろうか?
港区、六本木。日本の梨泰院ともいわれるこの歓楽街(ビジネス街)では、物語の語り手である葵(平手友梨奈)による冒頭のナレーションどおり、仕事と遊びが混ぜこぜになった人々が昼夜問わず往来する。特に夜の街としての表情は、梨泰院に負けず劣らずの賑わいだ。
六本木交差点のサインは、夜の帳(とばり)がおりたことを印象づける。居酒屋、クラブ、ラウンジバー。どこもかしこも六本木印。主人公・宮部新(竹内涼真)が居酒屋「二代目 みやべ」を開店したにしろ、まだまだ一軒のともしびでしかない。とにかくまずは、韓国の梨泰院と日本の六本木とで、街の鮮やかさが描き分けられ、それぞれにナイトスポット感を際立たせているのかをキャッチしてもらいたい。
## 申し分ない存在感
Netflixで『梨泰院クラス』をみた方ならお分かりの通り、新が六本木の覇者になるまでには苦難の月日を送ることが予想できる。新を演じる竹内涼真のビジュアルをみて、そっくりそのままパク・ソジュンに寄せてきていることからも明らかだ。まぁ、それゆえ、そこには日本版リメイクに対する一抹の不安があるのだけれど。
長身でがっちりした体型。圧倒的な小顔。彼が六本木の街を闊歩するだけですでに画になる。オープニングタイトルで「二代目 みやべ」で働く仲間たちと歩く新の姿をみて、ひとまず安心した。そこから一歩路地に入れば、きっと一瞬のうちに勝負の男の表情になる。そんな想像すらさせる。夜の街に溶け込みながら、一方で孤高の存在感を発揮すること。これが本作の主人公に求められる最大のポイントなのだが、その点、竹内は申し分ない存在感だ。