2人の反ルッキズムの違い、そのぶつかりあいを描きたい

女子SPA!編集・北大路(以下、北大路):ちなみになんですが、単行本の帯にもあるコピー「反ルッキズムとシスターフッドの物語」は、どなたのアイディアでしょうか?

S:それは完全に私が勝手に入れたものです(笑)

とある:Sさんはシスターフッドの圧がすごいんですよ! 打ち合わせの時も「知子がここで切れて…」みたいな話すると「うーん」ってなって、知子と梨花がちょっとでも近づくようなアイディアを出すと「(裏声で)シスターフッドですね!」って(笑)

S:今の反ルッキズムは梨花的な考えが主流になってると思うんですけど、容姿の壁っていうのはやっぱりあって、それをなくしたいということは知子も主張しているので、そういうニュアンスで反ルッキズムという言葉を入れました。

北大路:学生時代にいじめられていた知子は、旧来的な容姿差別に関してやめてほしいと心から思っていて、原点として反ルッキズムなんですよね?

とある:知子は「社会が変われ」という反ルッキズムで、梨花は自己啓発も含めた反ルッキズムなので、その2人の考え方の違いのぶつかりあいを描きたいなと思っています。 ただ感想を読んでると、どうしてもブスと美人どっちがつらいかみたいな話がスタートになっちゃってるなという印象なので、とにかく中身を見てほしいなって思います。

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外見に囚(とら)われ悩み続ける2人の女をぶつかり合いを描く『ブスなんて言わないで』。ルッキズムにも反ルッキズムにも疑問を投げかける意欲作です。外見で悩んでいる人だけでなく、「ブス」にまつわるあれこれに違和感を抱えている人たちも、是非手に取ってみてください。

©とあるアラ子/講談社

<文/藍川じゅん> 藍川じゅん 80年生。フリーライター。ハンドルネームは永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。

提供・女子SPA!



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