みなさんは「こちとら」という言葉を使う事はありますか?「こちとら江戸の生まれで。」などという使われ方をする「こちとら」、いったいどういう意味になるのでしょうか。今回はこの「こちとら」の言葉の意味や使い方などを例文と合わせて詳しく解説していきたいと思います♪

「こちとら」ってどういう意味なの?

皆さんや、または皆さんの周囲の人で「こちとら」という言葉を使っている人はいますか?最近ではなかなか「こちとら」という言葉を使っている人はいなくなってしまいましたが、元気のある50代や60代以上の人であれば会話の中で普通に使っている人もいるようですね!

「こちとら」とはいったいどう意味なのかというと、実は「僕は」「私は」といった意味の自分の事を表す時の一人称として使われます。

「こちとら」の意味は?方言なの?使い方や例文と合わせて解説!
(画像=『lovely』より引用)

「こちとら」についての雑学をご紹介すると、丁寧な言い回しである「こちら」がなまったような意味の言葉にも感じられますが、「こちとら」は漢字で書くと「此方人等」と表します。

もともと「此方人(こちと)」という自分のことを意味する一人称があり、そこに複数形の「等(ら)」をつけて「俺達は」「我々は」といった意味で使われ始めた言葉だと言われているようです。

俺は、私はというより「こちとら」と言う言葉を使った方が言葉の勢いがよく、威勢の良さを表すことができますね♪

「こちとら」の意味は?方言なの?使い方や例文と合わせて解説!
(画像=『lovely』より引用)

自分を意味する言葉「こちとら」!これって標準語?方言?

自分を意味する言葉である「こちとら」ですが、この言葉は果たして標準語なのか方言なのかいったいどっちなのでしょうか?

実は自分を意味する言葉である「こちとら」は主に東京で生まれ育った年配者が使っている方言のイメージがありますが、実は厳密にいうと方言ではなく標準語に近い面白い言葉ということになります。

「こちとら」の意味は?方言なの?使い方や例文と合わせて解説!
(画像=『lovely』より引用)

「こちとら」はいわば伝統ある東京下町に受け継がれる東京弁ともいうべき言葉であり、東京で生まれ育った人の中には自分ではその言葉を使うことはなくても、聞いているとどこか心地良く感じるような場合もあるようですね。

美しいイントネーションの標準語とは違ってもう少し庶民的でくだけたイメージの「こちとら」は、プライドの高い職人気質の年配者たちに好んで使われることもよくあります。

「こちとら」の意味は?方言なの?使い方や例文と合わせて解説!
(画像=『lovely』より引用)