ベルガモットはアロマや精油の中でもメジャーですよね。ここではカラブリアンについても触れながら効能・効果だけでなく、おすすめの4つの使い方をご紹介していきます。きっとベルガモットの香りを知りたくなるはず。ぜひチェックしてください。
ベルガモットの精油・アロマ。特徴と効能は?
ベルガモットの特徴
まずはベルガモットについて詳しく解説していきましょう。成分やどんな香りなのかなども記載しているので、購入前に参考にしてみてくださいね。
学名:Citrus bergamia, Citrus aurantium ssp. bergamia 科名:ミカン科
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法 香り:フレッシュですがすがしい香りとフローラル系の甘さが調和した柑橘系の香り。
主な成分:リモネン、酢酸リナリル、リナロールなど
『コロンブスの卵』でよく知られている探検家クリストファー・コロンブスがカナリヤ諸島でこの木を見つけ、スペインのイタリアに持ち帰って栽培させたと言われているベルガモット。実はベルガモットの名前の由来は木が栽培されていたイタリアの都市である『ベルガモ』に由来しています。
多くの人に受け入れられ愛されているベルガモットの香りは、紅茶の種類であるアールグレイの香り付けとしても使用されています。ミカン科と聞くと食べれそうな感じがしますが、ベルガモットは苦みが強く食用には向きません。そのため、古くから香料としてだけでなく薬用としても使われてきました。
他の精油やオイルとも相性が良いので、ブレンドをする楽しみもあります。ベルガモットはライムに似た色の果実で、精油は成熟前の青い状態のときに果実の皮から圧縮法で抽出されます。続いてご紹介するのはベルガモットの効能・効果。どんな効能があるのかが分かれば、気分によって上手に使い分けることができますよ。
体への効能
ベルガモットに含まれているリモネンには胃や腸の運動を活発にさせる作用や肝臓の強壮させる効能、腎臓機能を促進させる効能もあります。「ちょっと食欲がないな…」というときにベルガモットの香りを嗅ぐと食欲不振や摂食障害などの問題に対する改善効果が期待できますよ。とはいえ、食べ過ぎには注意してくださいね。
ベルガモットに入っている酢酸リナリルには鎮痙作用や鎮痛作用、抗炎症作用、鎮静作用などの効果が知られています。これら抗炎症、抗ウィルス作用などの効能によって呼吸器系や泌尿器系の調子を整えてくれる効能が期待できます。ずっと昔では傷の薬としてベルガモットが使用されていたという話も。なるほど、納得です。
心への効能・効果
酢酸リナリルの持つ鎮静作用によって、イライラや不安といった気持ちを鎮静させる効能が期待できます。気分をリフレッシュさせる働きも持っているので、緊張しているときや精神的な疲労を感じているとき、抑うつ状態のときにおすすめですよ。気分が上がらない時はぜひ試してみることをおすすめします。
気分を落ち着けたいけれどラベンダーの香りが苦手だと言う人はベルガモットを試してみると良いでしょう。なかなか寝付けないという人もベルガモットの香りを嗅いでみてください。リラックス効果から安眠に繋げることができますよ。ラベンダーの香りに飽きたという人にもおすすめです。
お肌への効能・効果
ベルガモットはお肌に対する効能・効果も持っています。酢酸リナリルの持つ抗炎症作用や鎮痛作用によって、殺菌や消毒、炎症を抑える効果が期待できます。抗菌作用もあるのでニキビの改善にも有効です。ニキビに悩んでいる人は試してみると良いでしょう。
湿疹や肌荒れに悩んでいる人もベルガモットの精油を使ってマッサージをすると改善効果が期待できますよ。スキンケアの際にぜひ使ってみてください。良い香りに包まれながらお肌のお手入れをすると気分までリッチにしてくれるのでとくにおすすめです。
お肌のトラブルで使うときには濃度を0.5%まで薄めた精油をローション代わりにして使いましょう。原液のままだとお肌に刺激が強すぎる場合があるので気を付けてくださいね。マッサージオイルとして使用するときはホホバオイルと混ぜて使いましょう。
ベルガモットの効能を活かす使い方4選
お部屋の香りに
ベルガモットについて詳しくご紹介したところで、続いては使い方について解説していきます。精油やアロマの使い方ではお部屋のフレグランスとして用いられることが多いですよね。ベルガモットを使うなら気分が落ち込んでいたり、イライラしていたりと精神的に不安定な時がおすすめです。
アロマディフューザーやアロマランプなどを使ってお部屋をベルガモットの香りで満たしてください。心の緊張が解けてほっとしますよ。そういった道具がないなら、マグカップにお湯を入れて精油などを2、3滴垂らしてみてください。
香る範囲は狭くなりますが、ベルガモットの香りを楽しむことができますよ。リラックス効果を強く求めているなら、ラベンダーやイランイランなどの精油とブレンドして香りを楽しむと良いでしょう。
お風呂のリラックスタイムに
リラックス効果が期待できるベルガモット。ゆっくりとバスタイムを楽しみながら体を温めるとともに、香りで気持ちもリラックスさせてはどうでしょうか?使い方はとても簡単で、湯船にお湯を張った後に精油を2、3滴ほど垂らしてよく混ぜるだけ。
その日の疲れをしっかりと癒すことができるのでおすすめですよ。お肌の弱い人はそのまま使うと肌に刺激を感じるかもしれません。その場合には精油にはちみつや植物油などを混ぜて薄めてからお風呂に入れましょう。ベルガモットの香りを楽しみながらお肌への刺激も和らげることができますよ。ぜひ試してみてください。
枕元に
上記でも少し触れていますが、ベルガモットには安眠効果も期待できます。不眠気味の人やなかなか寝付けない夜、考え事をしていて眠れいないという場合にもぜひベルガモットを活用してみてください。
アロマディフューザーやアロマランプで香りを広げるのも良いですが、ティッシュペーパーに精油を1、2滴ほど落として染み込ませたものを枕元に置いておくのもおすすめです。ここで注意したいのは大量に付けないこと。
「ずっと香りを感じていたいから…」と多めに染み込ませてしまうと強い匂いに眠れなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。ふわ…っと軽く香るくらいがちょうど良い量になります。安眠効果を上げたい人はラベンダーやスイートオレンジの精油をブレンドするのがおすすめですよ。
虫よけとしても〇
実はベルガモットには虫よけ効能があるんです。ハーブは虫から身を守るために虫の嫌う香りを出しています。ベルガモットもそのひとつ。虫が部屋に入ってこないようにベルガモットの香りを部屋中に広げておくのも良いでしょう。
防虫効果もあるので、衣類を虫に食べられないようにクローゼットの隅に精油やオイルを置いておくのもおすすめです。ベルガモットの香りを衣類に付けることも出来るので一石二鳥。お出掛け先でもほのかに香るベルガモットの香りを楽しむことができますよ。
効能たっぷりのベルガモットの精油。でも紫外線に気を付けて!
ベルガモットの持つ光毒性に注意
ベルガモットには『光毒性(ひかりどくせい)』があり、肌につけた後は紫外線に当たらないように注意する必要があります。『光毒性』は『光感作作用』とも呼ばれていて、精油が肌についている状態で紫外線を浴びたときに、シミや炎症などの肌トラブルが起こることをいいます。
精油に含まれている一部の成分が紫外線に反応して、肌トラブルが起きるのです。そのため、あまり日中に使用するのはおすすめできません。肌につけた場合には5~6時間は紫外線に当たらないように注意しましょう。できれば夜間の使用をおすすめするのですが、なかには日中にどうしても使用したいという人もいるハズ。
その場合には光毒性を持つ『ベルガプテン』という成分を除去した精油がおすすめです。容器に『ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)』や『ベルガプテンフリー(BGF)』と書かれている精油はベルガプテンを除去してある精油になるので確認をしながら選ぶと良いですね。