皆さんは、「ある瞬間、良好だった関係に亀裂が入った」という経験はありますか? 親しい中にも礼儀ありというように、仲が良いからこそ、思いもよらない一言や行動で取り返しがつかなくなることもあるかもしれません。今回は、幸せに暮らしていた夫婦が、ある一言でふさがらない亀裂が入ったエピソードを紹介します。

義父に言われた許せない言葉

夫と義父からの“職業差別”発言にズキッ「大恋愛だった夫とも距離が…」
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです。(以下同じ)

 今回お話を聞いたのは、紀子さん(仮名・29歳)。紀子さんは、夫の孝雄さん(仮名・34歳)と駆け落ちも同然で結婚しました。そんな二人はとても仲が良く、紀子さんも幸せな生活を送っていましたが、ある言葉が今でも紀子さんを悩ませているそうです。

「クリーニング屋よりマシなお仕事を紹介できるから、お父さんによろしくね」

 夫の実家で義父に言われたこの一言。義父としては何気ない言葉だったかもしれないこの言葉が、紀子さんを今でも悩ませ、トラウマのように残っているのだとか。

クリーニング屋の父を誇りに思っている

 紀子さんの実家は、郊外でクリーニング店を営んでいます。紀子さんの父親は中学卒業後、隣町で5年間修行をしたあと自らクリーニング店を立ち上げました。しかし、最近では近くにある大手企業にお客さんを取られ、さらにはここ数年の景気低迷の影響で設備機器導入などの借入れがあり、経営を圧迫しているそう。

「それでも、父が誇りを持ってあの店を切り盛りして、私たちを育ててくれたと思うので、私も父の職業に誇りを持っていました」と、胸を張って話す紀子さん。

夫と義父からの“職業差別”発言にズキッ「大恋愛だった夫とも距離が…」
(画像=『女子SPA!』より引用)

対して、孝雄さんの父親は歯科医で、母親は地元の資産家の出身だそうで、いわゆる裕福な家庭というものでした。そんな中、久々に訪れた夫の実家で浴びせられた「クリーニング屋よりマシ」発言。

「誇りを持っていた父の職を『マシ』という言葉で小馬鹿にされて様に感じて、心底悔しかったし腹立たしかったです…」

 当時のことを思い出して話す紀子さん。あまりにも悔しすぎて、義父に言葉を返すことができなかった事を今でも悔やんでいるそうです。