長野県第2の都市で、城下町として栄えた松本。国宝・松本城だけでなく、信州そばの名店やおしゃれなカフェもあり、観光やグルメを楽しめます。また足をのばせば、日本を代表する山岳リゾート「上高地」でハイキングも楽しむことが可能。今回は初めての方でも散策できる上高地と松本市内を巡る、筆者考案の観光モデルコースをご紹介します。
上高地&松本ってどんなところ?
上高地(かみこうち)は、長野県を代表する山岳リゾートのひとつ。穂高連峰(ほだかれんぽう)を背景に、美しい梓川(あずさがわ)が流れ、また湿原に囲まれた水池や高山植物など、大自然を満喫できるとあって、年間で約120万人の観光客や登山客で賑わいます。
松本市は歴史的な建造物が多く集まる城下町。国宝・松本城をはじめ、人気の観光スポットや飲食店、ショップなどは徒歩圏内にあり、観光やグルメを楽しめます。さらに温泉も湧いており、松本駅からバスで約30分のところには、“松本の奥座敷”と呼ばれている「浅間(あさま)温泉」、約20分のところには「美ヶ原(うつくしがはら)温泉」があります。
松本へは新宿駅または名古屋駅からアクセス可能。新宿駅からは特急あずさ号で約2時間30分~50分、名古屋駅からは特急しなの号で約2時間10分で到着します。また長野駅からも行くことができ、特急しなの号で約50分でアクセスできます。
また上高地へは松本駅からアルピコ交通・上高地線に乗って新島々(しんしまじま)駅で下車した後、バスに乗り換え。1日9~17便運行しており、約1時間5分で最寄りの上高地バスターミナルへアクセスできます。
また4月中旬~11月上旬には、バスタ新宿から上高地へ直行する高速バス「さわやか信州号」も運行。昼と夜、1便ずつ運行しており、日中は約5時間、夜間は休憩をはさんで約7時間で到着します。交通費を節約したい方はぜひ利用してみて。
【1日目/12:00】上高地の散策前に情報収集と荷物を預けよう!
旅の始まりは上高地の玄関口・上高地バスターミナルから。売店や食事処、土産店などがあり、上高地散策の拠点として週末には観光客や登山客で賑わっています。なお、バスターミナルは毎年4月上旬から11月15日まで営業しています。
散策の前にバスターミナルに隣接する「上高地インフォメーションセンター」に立ち寄るのもおすすめ。植物の開花状況やツキノワグマなど動物の出没情報、周辺のホテルや天候などの情報を提供しています。
バスターミナルから整備された林道を5分ほど歩くと、本日の宿へ到着。ここでチェックインする前に荷物を預けましょう。今回筆者が泊まったのは、「五千尺(ごせんじゃく)ホテル上高地」。上高地のシンボル・河童橋(かっぱばし)のすぐ近くにあり、大正時代から上高地の歴史を支えてきた老舗ホテルです。
【1日目/12:10】 上高地の散策前にランチを堪能
上高地を散策する前にランチを食べましょう。今回訪れたのは、五千尺ホテル上高地に隣接するセルフサービスのレストラン「五千尺キッチン」。信州の食材を使った定食やそば、カレー、ラーメンなどを味わえ、登山客はもちろん、家族連れにも人気を集めています。
店内は木の温もりを感じられるような雰囲気があり、窓際のカウンター席からは上高地のシンボルである「河童橋」を見ることができます。美しい山と梓川のせせらぎを眺めながら、食事を楽しみましょう。
おすすめは、長野・松本を代表する郷土料理のひとつ「山賊焼き」の定食。特製ダレで漬けこんだ鶏もも肉をカリッと揚げた一品で、もも肉のジューシーな風味を味わえます。炊き立てのご飯と一緒に味わってみては。