斬新かつ謎に満ちた新星 カッサ・オーバーオール
ドラマー、プロデューサー、ラッパー、ボーカリストと多彩に活躍するカッサ・オーバーオールは、“NYジャズの大器”とも呼ばれている期待の新星です。ドラマー兼ラッパーという時点で異色といえますが、その音楽内容も斬新なテイストに仕上がっています。
2019年にデビュー作『Go Get Ice Cream And Listen to Jazz』を、そして2020年にセカンド・アルバム『I Think I'm Good』を発表したカッサは、活動ジャンルの異なるさまざまなジャズ・ミュージシャンをゲストに迎えて、ジャズとヒップホップが完全に融合した音楽を確立しました。
ヨレたビートを人力で再現することに魅力があったグラスパーらに比べると、カッサはドラム演奏と打ち込みのビートをどちらも対等にとらえて活用している点に新しさがあるといわれています。
もはや古き良きジャズとは似ても似つかない音楽ですが、ときおり聴こえてくるアドリブからはジャズの躍動感を耳にすることもできるでしょう。
ライブでこそ味わえるジャズの醍醐味
もちろん、喫茶店やバーで流れているような古き良きジャズにも魅力はあります。しかし、「ジャズに名曲はない。名演があるだけだ」とかつてジャズ評論家が述べたように、やはりライブを目撃してみるのがジャズの醍醐味だといえます。
現在のジャズ・ミュージシャンの活躍を知れば、ライブを観に行くきっかけにもなることでしょう。たかが音楽であるとはいえ、もしかしたらあなたの人生を180度転換してしまうような出会いが待ち受けているかもしれませんよ!
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