体調不良の妻に「気のせい!」と無責任な励まし
それから数ヶ月後、再び娘さんの小学校でコロナが蔓延。幸いにも娘さんは濃厚接触者にならず、体に異変も現れませんでしたが、同時期にあきこさんは体調不良になってしまいます。
「激しい頭痛を感じました。もしかしたら、娘は無症状なだけで感染していて、私も感染してしまったのかもしれないと不安になりました」
病院へ行くことも考えたものの、熱は出ていなかったため、あきこさんは翌日まで様子を見ることに。念のため、子どもとの接触や食器の共有は避け、こまめに換気をするなどの対策をしながら過ごしました。
一応、自分の状態を夫には伝えておこう。そう思い、帰宅した旦那さんに頭痛がすることと、コロナ感染を疑っていて不安になっていることを打ち明けました。しかし、またしても返ってきたのは楽観的すぎる言葉。
「夫は私に『大丈夫、大丈夫!気のせいだよ!』と言ってきたんです。何が気のせい?頭が痛いのは全然気のせいじゃないんだけど……ってイライラしましたね」
幸いにも、翌日になると頭痛は消えており、あきこさんは一安心。けれど、体調不良を訴えても心配してくれず、無責任な言葉を吐かれたことへのイラ立ちは消えませんでした。
「結婚して10年が経ち、愛情も年々薄れてきてはいましたが、この一件で完全になくなりました」
「死ぬかもしれない…」自分の体調不良だと大騒ぎする夫
それから数ヶ月後、さらにあきこさんの気持ちを萎えさせる出来事が起きます。その日、旦那さんはいつもより早めの時間帯に帰宅をしました。珍しいなと思っていると、リビングに入ってくるなり、「俺、死ぬかも……」となぜか涙目。
驚いたあきこさんが理由を聞くと、どうやら朝から喉が痛く、部下に話したところ、「僕がコロナにかかった時の初期症状は喉の痛みでした」と言われ、不安になったのだそう。