\猫の毛色や模様のでき方はとってもフクザツ!/
そもそも猫にはなぜいろいろな毛柄があるの?

毛柄・毛色に関係する遺伝子が多いから きょうだいでも違う毛柄に。

猫の毛柄に関連する遺伝子は、分かっているだけでも20種類以上あります。 いっしょに生まれたきょうだいでも、一卵性ではないので、受け継ぐ遺伝子が異なります。 そのためきょうだいでも違う毛色や毛柄で生まれることが多いのです。 毛色が固定されている純血種などは、もっている毛色の遺伝子が少ないため、似た毛色になります。 純血種でもスコティッシュフォールドやアメリカンショートヘアなど毛色が固定されていない場合は、多くの毛色があります。

父親が違う場合も。

発情中、妊娠を確実にするために、メスは複数回交尾をします。異なったオスと交尾をした場合、父親の違う子を妊娠することもあります。

はじまりはキジトラ柄から!

猫の祖先は、アフリカの砂漠地帯に生息する野生のリビアヤマネコ。 その柄はキジトラ柄に見られる黒と茶のしま模様で、はじめはこのキジトラ柄の猫しかいませんでした。

遺伝子の突然変異で 新たな毛色と模様が登場。

やがて遺伝子の突然変異で白や黒、オレンジなどの毛色や新たな毛柄が生まれました。 このような毛色はきびしい野生の世界では、目立ちすぎて淘汰されてしまうことが多かったのですが、人間に飼われるようになると、目立つ毛色の猫も生き残れるようになり、さまざまな毛色や模様が生まれました。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

毛柄の種類は、大きく分けて4グループ

たくさんのバリエーションがある猫の毛柄ですが、大きく4つのグループに分けることができます。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

しま模様のある猫。タビー(tabby)とは英語でしま模様のこと。
日本では「○○トラ」といわれるトラ柄が多くみられます。
ほかにも「クラシックタビー」、「アグーティタビー」、「スポッテッドタビー」などがあります。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

額のM字が特徴

トラ柄(マッカレルタビー)

マッカレル(mackerel)とは英語で魚のサバのこと。由来はサバの体の模様に似た柄が 入っていることから。白い毛色が入ると、キジトラ白、茶トラ白、サバトラ白に。

◆キジトラ ~毛柄ランキング1位~

茶色の地に黒のしましま柄。

他の呼び方
ブラウン・マッカレルタビー/ブラック・マッカレルタビー

ワイルドな性格 の子が多い!?
猫本来の毛柄を受け継いでいるので警戒心を失わず、運動能力の高い野性的な子が多いという説も。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

◆茶トラ ~毛柄ランキング4位~

薄いオレンジの地に 濃いオレンジのしま模様。

他の呼び方
レッドマッカレルタビー

茶トラは体が大きい!?
茶トラはメスよりオスの割合が多いので、他の毛柄よりも大きい猫が多く感じるようです。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

◆サバトラ ~毛柄ランキング8位~

シルバーの地に 黒のしましま柄。

他の呼び方
シルバーマッカレルタビー

シルバー色は海外から入ってきた洋猫と交配して生まれたといわれています。 トラ柄の中では、日本では歴史が浅く、キジトラや茶トラより数は少なめ。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

クラシックタビー

~毛柄ランキング13位~
渦まきのある太のしましま柄。

他の呼び方
ブロッチドタビー/雲型

アメリカンショートヘアに代表される柄。 しまが太めで横腹にうずまき模様、肩には蝶のような模様が入ります。 シルバー、ブラウン、オレンジ、クリームなどさまざま。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

アグーティタビー

とても細かいいしま模様。

他の呼び方
ティックドタビー

一見、しまがわかりにくいですが、毛の1本1本に濃淡のしま模様があります。 アビシニアン、ソマリ、シンガプーラなどが持つ毛柄。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

スポッテッドタビー

特定の猫種に見られる斑点模様。

他の呼び方
ベンガル/オシキャット/エジプシャンマウ

体の両側に点々としたスポット模様が見られます。 ヤマネコとの交配で生まれたベンガルのヒョウ柄はロゼットと呼ばれます。 トラ柄のしまが途切れてできる斑点模様もあります。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

白、黒、オレンジ(茶)から2色または3色が組合わされた毛柄。 代表的な組合せ柄は、「三毛」「白+黒」「サビ」。「パーティカラー」とも呼ばれます。

白黒

文字どおり白と黒の2色柄。

他の呼び方
ブラック&ホワイト

白・黒の割合は猫それぞれ!
顔の中心から下や、おなか側は白になることが多いですが、黒のぶちが入ったりと、個性的な模様が目立つ毛柄です。

~毛柄ランキング2位~

模様の入り方によってさまざまな呼び名が。

●バン
頭やしっぽにだけ色が付いた柄。

●ハーレクイン
頭やしっぽと背中にもぽつぽつと色が入った柄 。

●バイカラー
白と黒が半々くらいの柄 。

●ミテッド
黒いところがほとんどで、足先がくつ下のように白くなった柄。
※白黒だけではなく他の色柄も同じ呼び方です。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

三毛

~毛柄ランキング5位~
白+黒+オレンジの3色柄。

他の呼び方
キャリコ/トライカラー/トーティ(シェル)&ホワイト

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

サビ

~毛柄ランキング14位~
黒・オレンジの2色の組合せ柄。

他の呼び方
トーティ・シェル/トーティ/べっ甲

サビは顔の左右で違う色になることも。
顔の左右で毛色が分かれる柄がよくみられ、このような毛柄は「ブレイズ」と呼ばれます。

猫の毛色&毛柄はふしぎ!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

こんなバリエーションも!

黒が多いと「黒サビ」 、赤が多いと「赤サビ」、 全身にしま模様が入ると「麦わら」に。