松尾芭蕉の『奥の細道』の終着点であり、天下分け目の「関ヶ原の戦い」に大きくかかわった、岐阜県の西にある「大垣」。多くの歴史の舞台でもあり、豊かな水の都でもある「大垣」の、魅力スポットやおすすめグルメを紹介します。
大垣城
天文4年(1535年)に宮川安定によって築城されたと言われています。関ヶ原の戦いの際には西軍の本拠地となり、歴史舞台に大きくかかわったお城です。
関ヶ原の戦いの後は、三河以来の徳川家家臣であった戸田氏(初代藩主:戸田氏鉄)が1635年に入城、以降明治に至るまで、戸田氏が大垣10万石の藩主として大垣を統治しました。
昭和11年には、天守閣が一度「国宝」に指定されましたが、太平洋戦争の空襲でその天守閣は焼失してしまいました。現在の「大垣城」は昭和34年に再建されたものです。
八幡神社
東大寺の守護神である八幡神を勧請(かんじょう)して建てられた神社で、大垣の総鎮守です。
境内には八幡神社本殿の他、八幡神社が鎮座する前よりこの場所に鎮座していたと言われる「大福稲荷神社」や、学問の神として信仰を集める「大垣天満宮」など、数多くのお社がおかれています。
圓通寺
大垣藩主「戸田氏」の菩提寺です。木造瓦葺の山門が趣ある造りです。
全昌寺
初代大垣藩主「戸田氏鉄」の奥方である「大誓院」が設立したお寺で、幕末の大垣藩老「小原鉄心」や、新選組隊士「市村鉄之助(※)」の墓がります。
※市村鉄之助は大垣出身、14歳で新選組に入隊し、土方歳三の小姓として函館戦線まで同行。明治2年、土方の指示によって函館を脱出し、土方の遺品となる写真や愛刀を、土方の姉の嫁ぎ先であった、佐藤彦五郎邸に届ける働きをした人物です。
大垣市郷土館
大垣の郷土、歴史に関する資料が展示されています。関ヶ原の戦い後に大垣を治めた戸田家に関する資料や、関ヶ原の戦いを描いた屏風絵などを鑑賞できます。