SNSでも見かけることが増えた「クレンズ」。

ジュースを使ったダイエット方法のこと?断食とは違うの?正しいやり方は?

ここではジュースを使ったクレンズの効果やそのメカニズムついて詳しく解説。

もうすぐ薄着の季節!そこまでに体をスッキリさせたい人や、最近疲れが溜まっているという人にもおすすめです。

ジュースクレンズとは?ダイエットに良い?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

クレンズとは「断食」、もしくは断食を英語で表現した「ファスティング」とほぼ同じ意味だと理解して間違いありません。

断食といっても水以外は何も口にしないハードな方法から、朝の時間だけ食べない方法、週末だけ食べない、フルーツやヨーグルトだけはOKといった様々な方法があります。

ジュースクレンズは文字通り「ジュース」を飲むことは認められている断食方法

そもそも断食をすることで得られる身体的な効果は、食事摂取量を減らすことで胃腸を徹底的に休ませるということ。

それによって、普段消化に使っているエネルギーを体の修復などに回すことができるので、例えば肌荒れが気になっていた人はそれが改善したり、怪我や病気の回復がスムーズになったりする効果が期待されています。

また、食べることや消化に使うエネルギー減らすことで集中力が高まったり、五感が繊細になったりという効果もあるとされます。

もちろん物理的な減量効果も得られます。

腸内に便が溜まっている人は便秘解消にも役立つようです。

しかしながら、普段から3食しっかり食べている人にとって断食は簡単なことではありません。

貧血や低血糖状態になって頭痛がしたり、立ちくらみがするなどもあり得るので「初心者ほどで専門家の指示のもとで行うこと」が大切です。

一方、専門家にアドバイスを受ける断食はお金も時間もかかってしまいます。

そこで貧血や低血糖のリスクを極力減らすために、最低限のエネルギーを摂取しながら断食の効果を得る方法として「クレンズ」が流行っているのです。

クレンズで使用するジュースは?スムージーとの違いは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ジュースクレンズで使用するジュースはなんでも良いわけではありません。

「コールドプレスジュース」または「コールドプレス・ロージュース」と言って「低温低圧圧縮方式」と呼ばれる方法で作られるジュースを使います。

市販されているジュースはたとえ野菜ジュースであっても加熱処理されたものをジュースにするのでジュースにする過程で損なわれてしまう栄養が多く、人工的に後から栄養素を追加して作られているものも多くあります。

しかし、コールドプレスジュースは低速回転の専用ジューサーを使い、熱を加えることなくゆっくりと野菜をプレスしてジュースを絞っていきますので、野菜や果物に含まれる栄養素、特に酵素やビタミンなど熱に弱い栄養素も損なわれることなくジュースになるのです。

ただし、例えばほうれん草1枚の葉野菜から摂取できるジュース(水分)はほんの数滴。

コールドプレスジュース1杯を作るのには驚くほどの量の野菜や果物が必要になります。

また、コールドプレスジュースを作る過程で出てしまうのが大量の残渣(残りかす)。

スムージーは野菜を丸ごとジューサーに入れて水を加えてミキサーしますのでほとんど残渣は出ませんが、コールドプレスジュースの場合は野菜や果物に含まれる不溶性食物繊維は一切含まれません。

つまり、野菜や果物の筋の部分は全て残渣になってしまいます。

この残渣である不溶性食物繊維は焼き菓子に混ぜたり餃子の具材にして使うこともできますが、その量が多いので処理は結構大変です。

しかし、不溶性食物繊維が含まれないことで、コールドプレスジュースは体内で速やかに吸収され、胃や腸に負担をかけることなく、不要なものを外に排出してくれるのです。

また、含まれる栄養素がすぐに吸収されるので、断食中もすぐに満腹感が得られるメリットもあります。