渓谷を川霧が幻想的におおう「霧幻峡」や、神秘のパワースポットとして人気の「丸池様」、大人の休日倶楽部のCMで紹介された「鶴の舞橋」など、感動の景色に出会える東北のおすすめ絶景スポットをご紹介します。
1.霧幻峡(福島)
霧幻峡と呼ばれる三更(みふけ)集落周辺は、福島県奥会津に位置する山あいの小さな廃村集落。只見川沿いに集落が点在し、冬は積雪が2メートルにもなる豪雪地域です。この一帯は、温度差によって川霧が発生することでも知られ、渓谷全てを白い世界へと誘う幻想的な景色を作り上げます。
限界集落からの脱却をめざして立ち上げられた霧幻峡プロジェクトでは、毎年4月下旬から11月中旬までの土日祝日は、和船(要予約)に乗り旧三更地区を散策できます。
廃村になってしまった集落には、大山祇神社や小安観音、霧幻地蔵や古民家が当時のままに残されており、厄災から免れたこれらの施設に宿る力が、訪れる人の運気をあげ、願いをかなえるパワースポットとして注目を浴びています。
2.丸池様(山形)
「丸池様」は鳥海山からの湧き水だけを水源とする小さな池。神秘のパワースポットとして人気です。周囲はぐるりと原生林に囲まれており、エメラルドグリーンの水はとても不思議で神秘的な色。眺めているだけでなんだか神聖な気持ちになります。丸池様自体がご神体とされ、決して魚などを獲ってはならないといわれてきました。
湧き水がとても冷たいので、池の中の倒木はなかなか朽ちることがなく、まるで龍のように水の中に沈んでいます。ちなみに丸池様は、鳥海山の7合目にある「鳥海湖」と地下水脈でつながっている、なんていう伝説もあるそうですよ。
3.山寺(山形)
山形市にある天台宗の寺院「立石寺(りっしゃくじ)」は、通称「山寺」として親しまれている、山形を代表する寺院です。一度は耳にしたことがあるでしょう、俳人「松尾芭蕉」が詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は、まさにこの地で詠んだ句。悪縁を絶ち切り良縁を結ぶパワースポットとして人気です。
山寺を象徴する小さな赤いお堂は「納経堂」と言い、書写の法華経を奉納する場所です。山寺は奥の院までは1,000段もの階段をのぼる必要があり、納経堂があるのは900段ぐらいの場所になります。
4.鶴の舞橋(青森)
女優・吉永小百合さんが出演するJR東日本・大人の休日倶楽部のCMで紹介された「鶴の舞橋」。津軽富士とも称される岩木山を借景にのぞむ鶴の舞橋は、古き良き日本を思い起こさせる懐かしの風景です。樹齢150年以上の青森ヒバを用いた橋は長さ300メートルにおよび、木造の三連太鼓橋では日本一の長さを誇ります。
晴天の日には津軽富士と称される岩木山が湖面に映り込み、思わずため息が漏れてしまう程の絶景と出会うことができますよ。
5.北山崎(岩手)
北山崎とは北三陸海岸の代表的な景勝地のひとつで、別名「海のアルプス」との異名をもつ美しい海岸。高さ200mもの大海蝕崖に、海面にそびえ立つ奇岩、大小さまざまな海蝕洞窟と、変化に富んだ海岸が約8kmにわたって続きます。
北山崎には第1から第3まで展望台があり、特におすすめなのが第2展望台。300段以上の階段を上り下りする必要がありますが、断崖のギリギリのところに展望台が作られているので、ダイナミックな絶景を楽しめます。またさっぱ船や観光船も運行しており、迫力ある景色を海の上から鑑賞するのもおすすめです。
6.小安峡(秋田)
栗駒国定公園にある小安峡は、全長約8kmのV字渓谷。周辺の断崖から温泉の蒸気が何箇所も吹き出す「大噴湯(だいふんとう)」が有名です。
遊歩道に向けて轟音を響かせ、勢いよく蒸気が噴き出すさまは、別名「地獄釜」と呼ばれるのも納得の迫力。地球のエネルギーを肌で感じながらゆっくりと散策したいスポットです。
7.龍泉洞(岩手)
岩手県岩泉町にある鍾乳洞。洞内に住むコウモリとともに、国の天然記念物にも指定されており、”ドラゴンブルー”と呼ばれる世界有数の透明度を誇る青い地底湖が有名です。洞内の総延長はわかっている部分で3,600mあり、そのうち700mを公開。現在も調査は進んでおり、総延長は5,000m以上と推定されています。
8つある地底湖のうち3つが公開されており、第3地底湖は水深98m、非公開の第4地底湖は水深120mと日本一の深さを誇ります。洞内の照明をLED化することにより、より幻想的な世界を演出しています。