アルコール依存症から回復して恋愛観も変わった

虐待を受け、20代で酒に溺れた女性の苦悩「ずっと居場所がなかった」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――最上さんは本の中で恋愛でも依存傾向があったことを描いていましたけど、回復後は恋愛観も変わりました?

最上「変わりました。私はずっと恋人に対して断るとか、ここからは駄目とかの線引きが曖昧だったんです。でも、お酒と一緒で駄目なものは駄目。『お金を貸して』とか言われても、きっぱり断るべきなんだって気付くことができました」

――自助グループに入ったことが、最上さんの生き方そのものに大きな影響を与えたのですね。現在、自助グループの方たちと連絡は取ってるのですか?

最上「いえ、今は全く。同じ街に住んでいるので、見かけたりすることはありますけど、今は特に関わりは持っていないです。気付けば私が通ってた時から、もう14年くらい経っていますからね」

周囲に隠すより、言ったほうがいい

――そうだったんですね。ちなみに、アルコール依存症のことは自助グループ以外のお友達にも打ち明けていたのでしょうか?

最上「通ってた時には、自分に厳しくするために周囲に頻繁に言ってました。周りの反応は『わかんないけど、とにかく飲ませない方がいいのかな』って感じ。別に恥ずかしいことではないので、これは言うべきだと思いますよ。寧ろ隠す方が断り切れずに飲むことになり兼ねませんからね」

――それは言えますね。周囲も気を付けてくれるようになるというか。

最上「でも、同じ依存症傾向にある人はそれを知っても敢えて進めてくることが多いかも。自分を肯定するために飲ませようとするんです」