首都圏から程近い場所に位置する岐阜県は、利便性や交通アクセスの良さが魅力の移住地です。この記事では、岐阜県で田舎暮らしをする際のメリットとデメリットや、移住支援制度が充実している自治体について解説していきます。

岐阜県で田舎暮らしをするならここ!おすすめの場所5選

岐阜県で田舎暮らし!岐阜県に住むメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

本州の中央に位置する岐阜県は、田舎暮らしに最適な移住地です。ここでは、岐阜県内で田舎暮らしをする際のおすすめエリア5選について紹介していきます。田舎暮らしを夢見て岐阜への移住を検討している方は、以下の自治体をチェックしてみましょう。

  • 関市
  • 大垣市
  • 高山市
  • 各務原市
  • 瑞穂市

岐阜県は、自治体ごとに全く異なる特徴、自然環境、文化を持っています。田舎過ぎない田舎暮らしを実現しやすいエリアや、本格的な田舎暮らしができるエリアなど、移住者の希望に合わせた移住地選びができる点がポイントです。では、各自治体の詳細について紹介していきます。

関市

関市は、岐阜県の中央に位置する自治体です。山と河川が多いエリアとなっており、美しい自然景観を日常的に眺めることができます。自然の中で心地よい生活を楽しめる関市ですが、交通アクセスが良い点もポイントです。市内には、「関富岡駅」「関駅」「関市役所前駅」をはじめとする長良川鉄道越美南線の駅が計6つあり、路線バスや高速バスも充実しています。高速道路や国道もあることから、多方面への移動がしやすい移住地です。

また、岐阜市からは車で30分強となっており、田舎過ぎない田舎暮らしを楽しめます。交通の利便性に優れていることから、自然環境と都市部のバランスが良いエリアです。尚、関市は、「世界三大刃物産地」のひとつとされる刃物の産地です。刃物関連の製造工場やメーカーが多く、企業数が多いという特徴があります。田舎へ移住する場合、就労先の少なさゆえに就職活動が難航しがちです。

一方、企業の数が豊富な関市であれば、就職や転職をスムーズに進めることができます。収入源の確保がしやすいことから、経済的不安の少ない田舎暮らしをスタートさせたい方におすすめです。

大垣市

大垣市は、人口15万人ほどの自治体です。県庁所在地の岐阜市に隣接しており、移動にかかる時間は車で35分程度となっています。都市部へのアクセスが比較的短時間となっているため、ショッピングはもちろん、通勤や通学にも便利な立地です。

また、商業施設の多い大垣市は、利便性の良さもポイントです。「イオンタウン大垣」や「アクアウォーク大垣」をはじめとする大型ショッピングセンターのほか、大型量販店や駅ビルも充実しています。買い物の選択肢が豊富なことから、「便利な日常生活を送れるエリアで田舎暮らしをしたい」「あまり田舎過ぎるエリアで暮らすのは自信がない」という田舎暮らし初心者の方にも最適です。

尚、工業が盛んな大垣市には、大手企業が進出しているという特徴があります。自動車部品、ガラス瓶、精密機器の工場が多いことから、移住後にさまざまな就労先を選択することができます。工業系の仕事に興味がある方は、大垣市への移住を検討してみてはいかがでしょう?

高山市

高山市は、飛騨地方の中心部として知られる自治体です。城下町や小京都のイメージが強く、趣深い景観の街並みから日本文化を身近に感じることができます。「飛騨東照宮」や「高山市三町伝統的建造物群保存地区」などの観光スポットも多いため、「歴史や文化を日常的に味わいながら田舎暮らしを楽しみたい」「歴史が根付く地域でのんびりと暮らしたい」という方におすすめです。

神社仏閣や旧跡が魅力の高山市ですが、自然環境の良さもポイントです。「槍ヶ岳」「穂高岳」「宮川」をはじめとする自然の多いエリアとなっており、「飛騨高山スキー場」や「奥飛騨温泉郷」などの地形を活用した観光地も点在しています。そのため、緑豊かな環境でのんびりとした田舎暮らしを楽しめるのはもちろん、休日に満足度の高い過ごし方ができるというメリットもあります。高山市から岐阜市までのアクセスは、車で1時間50分ほどです。都市部から程良く離れた立地となっているため、本格的な田舎暮らしに挑戦できる移住地です。

各務原市

各務原市は、岐阜市の南部に位置する自治体です。標高350mの「各務原アルプス」が広がる地域となっており、荘厳な自然景観を間近に見られるのはもちろん、ハイキングやトレッキングを楽しみたい方にもおすすめの移住地です。

また、各務原市には、教育機関が充実しているという特徴があります。小中学校、高等学校、大学、看護学校、消防学校があり、保育園、幼稚園、こども園の数も豊富です。そのため、「田舎に移住しても子どもの教育は妥協したくない」「移住後にすぐ子どもを預けて働きたいと思っている」という移住検討者の方におすすめです。

水族館を併設した「河川環境楽園」や子ども用の遊具を設置した「各務原市民公園」もあり、子育て世帯にとって暮らしやすい地域となっています。尚、各務原市から岐阜市までは、車で20分強の移動時間です。「岐阜各務原インターチェンジ」「川島パーキングエリア」「国道21号線」が通っているほか、公共交通機関も発達しているため、都市部への移動に適した立地です。

瑞穂市

瑞穂市は、人口5万5,000人ほどの自治体です。岐阜県の南西部に位置しており、市内には多数の河川が通っています。自然に囲まれた環境が魅力の瑞穂市には、公共施設が多いという特徴もあります。コミュニティセンター、福祉センター、総合センター、子育て支援センター、図書館などが集まっており、体育館やグラウンドをはじめとする運動施設も豊富です。

そのため、若い世代、子育て世帯、シニア世代といった幅広い層にとって暮らしやすいエリアです。瑞穂市は、岐阜市から車で25分程度の場所に位置しています。JR東海、樽見鉄道、路線バスをはじめとする公共交通機関もあり、都市部の利便性を兼ね備えた田舎暮らしができます。都市部から程近い距離感となっているため、「田舎に移住したいけど就職先は岐阜市内がいい」「都市部から近い方が何かと安心できる」という方におすすめです。

岐阜県での田舎暮らしのメリットデメリット

岐阜県で田舎暮らし!岐阜県に住むメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

理想の田舎暮らしを叶える上で大切なことは、田舎で生活するメリットとデメリットを理解することです。自身との相性をチェックするためにも、さまざまな観点から岐阜県についてチェックしましょう。それでは、岐阜県で田舎暮らしをするメリットとデメリットについて紹介していきます。

メリット

岐阜県で田舎暮らしをする場合、以下のようなメリットを得ることができます。

  • 待機児童が少ない
  • 仕事の選択肢が多い

待機児童や就労先に関するメリットがあり、子育て世帯や若者世代にとっての暮らしやすさがポイントです。「移住先で子どもを預ける場所がなかったら困る」「移住しても仕事が見つからなかったらどうしよう」といった悩みを抱えている方は、岐阜県への移住を考えてみましょう。では、各メリットについて見ていきます。

待機児童が少ない

岐阜県で田舎暮らしをするメリットに、待機児童の少なさが挙げられます。令和3年10月時点において、岐阜県内における待機児童は1人と報告されています。待機児童の数がほぼゼロに近いことから、「都市部だと待機児童が多くて困っている」「子どもを預けやすい場所で田舎暮らししながらバリバリ働きたい」という子育て世帯におすすめです。

人口密度の高い都市部に近付けば近づくほど、待機児童の数は増加する傾向にあります。子どもの預け先が確保できず、職場に復帰できない、就職活動が思うように進まないという世帯も多く存在しています。一方の岐阜県は、都市部から程近い立地でありながら、待機児童が少ない県です。利便性の維持と子育てのしやすさを両立できることから、長期的な田舎暮らしに最適な移住地です。

仕事の選択肢が多い

岐阜県での田舎暮らしには、雇用先が多いというメリットがあります。東京から程近い立地の岐阜県は、進出企業が多い県です。食品、機械部品、調理器具、医薬品をはじめとする多種多様な製造業が盛んで、県内各地に工場が設置されています。そのため、岐阜県に移住することで、就職先の選択肢を増やすことができます。

一般的に、田舎エリアは仕事の選択肢が多くありません。「現地で仕事が見つからなくて無職期間が続いた」「就職活動が上手くいかなくて移住直後はストレスフルだった」という移住経験者も多く、都市部から田舎エリアへ移住する際の不安要素になりがちです。しかし、進出企業の数が豊富な岐阜県であれば、スムーズに就職先を見つけることができます。自身にとって最適な就職先を選べるので、快適な田舎暮らしに繋がります。

デメリット

岐阜県に移住する際は、デメリットについても十分考慮しましょう。以下は、岐阜県で田舎暮らしをする際のデメリットです。

  • 夏は暑く冬は寒い
  • 海辺で暮らしたい人には不向き

岐阜県には、気候や立地に関するデメリットがあります。長期的に暮らす移住地を探す場合、自身にとって快適な環境であるか否かは重要なポイントです。デメリットを事前に理解し、納得してから移住に踏み切りましょう。では、各項目について説明していきます。

夏は暑く冬は寒い

岐阜県で田舎暮らしをする際は、暮らしにくい気候に注意しましょう。盆地が多い岐阜県には、夏は暑く冬は寒いというデメリットがあります。盆地とは、周辺を山々に囲まれた平地のことです。風通しが非常に悪い立地となっており、岐阜県内に熱がこもりやすくなっています。また、人口密度の高い名古屋市が程近いことから、ヒートアイランド現象が起こっているのも原因です。

人口や住宅が過密するエリアは、熱を発しやすいという特徴があります。名古屋市で発生した熱が岐阜県内に流れ込んでくるため、夏場の暑さが厳しい県となっています。尚、岐阜県に移住する場合は、冬の暮らしにくさについても忘れてはいけません。

山に囲まれた岐阜県は、山頂で発生した冷たい空気が流れ込みやすい地形となっています。温かい空気が逃げやすい構造になっており、冬には氷点下を記録することも多々あります。熱中症や積雪対策を通年行う必要があるため、特に小さな子どもを持つ子育て世帯やシニア世代にとって暮らしにくい移住地です。快適な田舎暮らしに向いているエリアを探している方は、岐阜県内の気候や地形について移住前によく確認するよう心掛けましょう。

海辺で暮らしたい人には不向き

田舎暮らしで岐阜県を選ぶデメリットは、海がない点です。岐阜県は、石川県、福井県、富山県、三重県、滋賀県、長野県、愛知県の計7つの県に隣接しています。内陸に位置する海なし県となっていることから、海辺での田舎暮らしを楽しみたい方には不向きの移住地です。田舎には、エリアごとに異なる自然環境を楽しめる都道府県も存在します。

特に海辺に面している都道府県では、海、山、丘陵、湖、河川、水田といったバリエーション豊富な自然から移住エリアを選択できます。しかし、海がない岐阜県の場合、海辺で暮らすことは不可能です。「毎日美しい海を眺めながら田舎暮らしを満喫したい」「海の雄大さが好きだから田舎暮らしは海のそばでしたい」といった希望を持つ方は、岐阜県以外を移住地に選択するようにしましょう。