岐阜県で支援制度のあるおすすめ自治体3選

岐阜県で田舎暮らし!岐阜県に住むメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

岐阜県では、自治体ごとに多彩な移住支援制度を設けています。自分自身にとって暮らしやすい移住地を見つけるためにも、各自治体の移住支援制度について確認するよう心掛けましょう。ここでは、以下3つの自治体について紹介します。

  • 山県市
  • 本巣市
  • 多治見市

移住を効率的に進めるためのサポートや、補助金による経済的支援などが実施されています。各自治体の基本情報を交えながら解説していくので、岐阜県で田舎暮らしをスタートさせたい方は参考にしてください。

山県市

山県市は、岐阜県の中央部に位置しています。山、河川、湖があり、澄んだ空気と四季折々の植物が魅力の自治体です。ホタルが多く生息する場所としても知られているため、「大自然の中で子どもの感受性を育てたい」「動植物たちと共存しながら暮らしたい」という方におすすめです。

また、山県市は、「みやま川祭り」「いじら湖桜まつり」「山県市ふるさと栗まつり」をはじめとする祭りの多いエリアとなっています。地域住民と協力しながら祭りを開催できるので、いち早く現地コミュニティに溶け込めるというメリットがあります。尚、山県市から岐阜市までは車で20分弱となっており、都市部への移動がしやすい点もポイントです。以下は、山県市に移住することで活用できる移住支援制度の詳細です。

移住相談窓口
山県市への移住検討者向けに、移住相談窓口を開設しています。専門の移住定住アドバイザーがいるため、現地の暮らし、仕事、教育といった幅広い分野に関する悩みを解決できます。

お試し移住体験
移住検討者向けに、お試し移住用の住居を提供しています。木造住宅とコテージが用意されており、利用可能期間は1~7泊です。山県市と「NPO法人 山県市総合ボランティア・サポートセンター」が連携した移住支援となっています。

移住支援金
東京23区内に在住・勤務していた人が山県市へ移住した場合、移住支援金の受給対象となります。単身世帯で30万円、家族世帯で100万円が支給額になり、家族世帯の場合は18歳未満の世帯員1人につき30万円が加算される仕組みです。受給の条件には、就職マッチングサイト「ジンチャレ」の利用、専門人材、テレワークなどが含まれます。

空き家バンク
山県市内の空き家を貸借・購入することができる制度です。山県市と「NPO法人 山県市総合ボランティア・サポートセンター」が連携しており、効率的に空き家を取得できる仕組みになっています。

空家利活用促進補助金
空き家を取得・改修する移住者に対して、かかった経費の2分の1以内で振興券が支給される制度です。上限は、一般世帯で60万円、新婚及び子育て世帯で80万円、同居・近居する世帯で100万円です。受給対象となるには、取得・改修した住宅に3年以上住むことや自治会への加入が含まれます。

住宅等取得祝金
山県市内で住宅を取得した移住者に対して、住宅等取得祝金を支給しています。支給額は、一般世帯が15万円、3世代以上で同居・近居する世帯は20万円です。

山県市は、移住支援活動が盛んな自治体です。そのため、移住後はもちろん、移住検討者が活用できる移住支援制度が多いという特徴があります。移住相談やお試し住宅を使用することで、移住後の暮らしのイメージをより具体化することができます。想像だけでは気付けなかったメリットやデメリットが浮き彫りになるため、自身にとっての暮らしやすさを見極めやすい自治体です。

本巣市

本巣市は、人口3万2,000人ほどの自治体です。淡墨桜の名所である「淡墨公園」や特別天然記念物に指定されている「根尾谷断層」などがあり、緑豊かな大自然が魅力となっています。日常的にマイナスイオンを感じられることから、のんびりとした長閑な田舎暮らしを満喫したい方に最適な移住地です。

また、本巣市は、「長尾神社」をはじめとする神社仏閣や、重要無形民俗文化財の「真桑人形浄瑠璃」などの日本文化が根付いた地としても知られています。そのため、「歴史や文化を学びながら現地の暮らしに溶け込みたい」「自然豊かな環境で文化を感じながら暮らしたい」という方におすすめです。隣接する岐阜市から本巣市は、国道経由で約25分の所要時間となっています。気軽に岐阜市内へアクセスできる距離感となっており、初めて田舎暮らしをする方でも安心して移住生活を送れます。以下は、本巣市で実施されている移住支援制度です。

移住定住促進ガイドブック
本巣市では、移住検討者を対象としたガイドブックを発行しています。本巣市の気候や公共交通機関を含む基本情報、災害リスク、補助金、空き家バンク、家賃・地下相場、公共施設に関する情報が掲載されており、本巣市の魅力を伝えています。

移住支援金
東京23区内に在住・勤務していた移住者が就業に関する条件を満たした場合、移住支援金が支給される制度です。支給額は単身世帯で30万円、家族世帯で100万円となり、家族世帯の場合は18歳未満の世帯員1人につき30万円が加算されます。就業に関する条件には、岐阜県が認定した中小企業、専門人材、テレワーク、社会的事業分野での起業などが挙げられます。

本巣市空き家バンク
本巣市への定住を検討している移住者向けに、空き家バンクを運営しています。登録することで空き家バンク内の物件を閲覧・内覧できる仕組みになっており、現地の不動産業者を利用して契約を結びます。物件概要、契約形態、エリア、価格、交渉状況などが確認可能のため、よりスムーズに住宅探しができる支援制度です。

空き家の改修補助金
空き家バンクを通して住宅を取得した場合、改修工事の補助金を受給できます。主要構造部、内装、外装、浴室など幅広いエリアが対象となっており、改修した住宅に3年以上住むことが受給条件です。売買契約の場合はかかった経費の2分の1以内で上限35万円、賃貸の場合はかかった経費の2分の1以内で上限70万円が補助額となります。

空き家の家財道具処分等補助金
空き家バンクを通して住宅を取得した場合、家財道具処分の補助金を受給できます。ごみや家電製品の処分、家財の移設、樹木の伐採や草刈が対象となっており、かかった経費の全額で上限10万円が補助額です。

本巣市もとす暮らし応援補助金
本巣市への移住に伴って住宅を取得した場合、固定資産税課税標準額の20分の1以内で上限30万円を支給する制度です。対象は新築・中古物件となっており、世帯員1人につき10万円が加算されます。

本巣市には、住宅に関する移住支援が多いという特徴があります。特に空き家バンクを活用することで受けられる補助金制度などが充実しており、住宅費の負担を減らすことができます。住宅費は、移住時に大きな割合を占める出費です。住宅関連の移住支援が豊富な本巣市に移住することで、快適かつ経済的な田舎暮らしを実現することができます。

多治見市

多治見市は、岐阜県の南東部に位置する自治体です。美濃焼の産地として知られており、岐阜市までの所要時間は約1時間となっています。多治見市は、「多治見ながせ商店街」「多治見銀座商店街」「本町オリベストリート」などの商店街が豊富なエリアです。

食料品、服飾、雑貨、医薬品、飲食店などが入っており、活気ある雰囲気が特徴です。お店の人たちとコミュニケーションを取りながら買い物や飲食を楽しめるため、地域交流を通して移住地の環境になじめるという特徴があります。また、多治見市には、中高一貫校、大学、研究所、図書館、子ども情報センターなどの教育機関が揃っています。学習に力を入れやすい環境となっており、子どもの教育レベルを高めたい子育て世帯におすすめの移住地です。多治見市では、以下のような移住支援制度を実施しています。

東京圏外からの移住者向けの支援金
東京23区内に在住・勤務していた多治見市への移住者に対して、移住支援金が支給されます。単身世帯で30万円、家族世帯で100万円が支給額となっており、岐阜県が認定した中小企業、専門人材、テレワーク、社会的事業分野での起業といった就労に関連した条件を満たすことが受給条件となります。

岐阜県外からの移住者向けの支援金
岐阜県外から多治見市へ移住して住宅を取得した場合、50万円が支給されます。受給対象となるには、住宅の取得者が39歳以下であること、過去5年以上に渡って岐阜県外に在住していたこと、住宅取得から5年以上を多治見市で過ごすことなどの条件を満たす必要があります。

空き家バンク
空き家バンクは、多治見市内の空き家を有効活用するために作られた制度です。登録物件を閲覧できる仕組みになっており、空き家の下見や契約をスムーズに行うことができます。

空き家再生補助事業
空き家バンクで取得した住宅をリフォーム、もしくは取り壊して新築する場合、補助金の受給対象者となります。リフォームの場合はかかった経費の2分の1以内、建て直しの場合は全額が補助対象です。尚、上限は新婚世帯が75万円、子育て世帯と市に認定された移住者は75万円プラス子ども一人につき25万円の加算です。

住宅ローンの優遇
空き家バンクに掲載されている物件、もしくは「空き家再生補助事業」の補助金を活用する場合に、住宅ローンの優遇を受けることができる制度です。「東濃信用金庫」「十六銀行」「大垣共立銀行」をはじめとする「住宅金融支援機構(フラット35)取扱い金融機関」が連携しています。

多治見市は、移住支援金が充実している自治体です。東京23区内からの移住者のほか、岐阜県外からの移住者を対象とした移住支援金制度を設けています。独自の移住支援金を活用できることから、「東京23区じゃない場所からの移住でもらえる支援金ってないの?」「移住支援金が色々ある自治体で暮らしたい」という方に最適です。また、多治見市は、住宅ローンの優遇が行われている点もポイントです。通常よりもお得な金利でローンを組めるため、住宅費に関する悩みを持つ移住者にとって快適に暮らせる移住地となっています。

まとめ

都市部へのアクセスが良好な岐阜県は、田舎暮らし初心者でも安心して暮らせる移住地です。待機児童が少ない、就職先が多いといった特徴を持つことから、移住後の生活をスムーズに始められるというメリットがあります。一方で、気候に関する問題や海がない立地という点に注意しましょう。満足度の高い田舎暮らしを送るためにも、暮らしにくい気候や周辺の自然環境についてよく考えることが大切です。今回紹介した各自治体の特徴や支援制度を比較し、自分自身が長期的に楽しく生活できる移住先を見つけてくださいね。


提供・移住支援.com

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