出石城の城下町の町並みは、京都のようにしっとりとした風情があり「但馬の小京都」とも呼ばれています。鉄道が通らなかった事で、結果的に古い街並みを残す事になったのですが、歴史的建造物が多く残っていて旅情ムードたっぷり。出石と言えば、出石そばも召し上がっていただきたいですね!そして城下町散策とグルメを楽しんだ後は温泉へ!1日たっぷりと出石を満喫していただけるよう、いろんなスポットをご紹介します。
城下町の面影が残る出石の街を歩いてみよう!
出石城跡
出石城は、江戸時代に小出吉英が築いた平山城です。出石5万8千石を誇った仙石氏の居城としても有名で、本丸と二の丸跡は当時のまま残っています。
出石城へは、こちらの登城橋を渡って向かいます。
本丸の西櫓と東櫓を見る事ができます。
特に印象に残るのが、37基もの朱色の鳥居です。白い城壁とのコントラストが美しいですよ。
出石の町並みが一望できるスポットもあります。
桜の名所としても有名ですし、紅葉の季節も素敵です。
辰鼓楼
明治4年に旧三の丸大手門脇の櫓台に建設された鼓楼で、高さは20mあります。当時1時間ごとに時を告げる太鼓を打ったことからこの名が付いたと伝えられ、出石のシンボルになっています。
現在は時計台として親しまれ、三代目の時計が時を刻んでいます。
出石永楽館
明治34年建造の芝居小屋を復元した建物で、現在も歌舞伎や寄席が上演されています。館内を見学する事もできて、人力で回す「奈落の回り舞台」や「楽屋」などの舞台裏も見せてもらえます。
柿渋が塗られた柱や床、畳敷きの観客席を目の前にすると、明治時代にタイプスリップした気分になれますよ。
約300年前から伝わるという伝統の「出石そば」を堪能しよう!
出石そばとは?
挽きたて・打ちたて・ゆがきたての三たてが出石そばの味の決め手となっています。小皿に少しずつ盛り付けてありますので、皿そばとも呼ばれています。風味豊かな名物の出石そばを食べさせてくれる店が町内に約50軒あります。5皿1組が1人前になっていて、追加は1皿単位で注文することができます。
蕎麦の色や太さ、つゆの味は、お店によって違っています。蕎麦つゆが入っていたり、蕎麦が盛り付けてある「出石焼」の器は、透明感のある地肌が美しく、黒めの出石そばがよく映えます。ただ、お店によって絵付けは違っています。
平均的に男性は12~15皿、女性は8皿前後が美味しく召し上がられる目安だと思いますが、お皿を積み上げて、お箸の高さより高く食べると「そば通」と呼ばれます。
およそ、その枚数以上を食べると手形や湯のみなどの景品が貰えるお店が多くありますので、旅の思い出に挑戦されてみてはいかがでしょうか?景品は、お店によって違いますので確認なさってくださいね。
- 薬味 … ネギやわさびはどのお店でも付いていて、おろし大根の付くお店もあります
- 卵 … 丸々1個付きます
- 山芋のとろろ … 量は多くはありませんが、付きます
出石そばのオススメの食べかた
① そのまま蕎麦の味と香りを味わう。
② 皿蕎麦の上に薬味を乗せて、つゆをかける。
③ 蕎麦猪口に卵を割り入れて溶いて、蕎麦つゆとお好みの薬味を加える。
④ 山芋のとろろも加えてみる。
⑤ 最後は、そば湯も加えてくださいね。