ハワイは日本人に人気の観光地だが、はじめから今のようなリゾートではなかった。そこで今回はハワイ観光のターニングポイントとなったスポットを、その歴史と共に見ていこう。

アラワイ運河/Ala Wai Canal

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『LaniLani』より引用)

空港からワイキキに移動するほとんどの観光客が渡る人工的に造られた水路が「アラワイ運河」だ。ワイキキは「ワイ」が水、「キキ」が涌き出すという意味のハワイ語で、文字通り昔は王族の保養地がある湿地帯だった。今のアラワイ運河のあたりには水をはったタロイモの畑が広がり、非常に蚊が多く不衛生だった。ハワイ王国を滅ぼした白人達はこのワイキキ一帯を一大リゾートにしようと計画。蚊を駆除し発生を抑え、湿地帯を埋め立てる土砂として利用するために1921年に運河の建設を計画し、1928年、アラワイ運河は完成した。この運河のおかげでワイキキは蚊に悩まされることがない快適なリゾートとなった。

アラワイ運河はそのほとりに一周1時間30分ほどで散歩できる遊歩道があり、散歩をするのも気持ちいい。また毎年3月にはUCPA(アメリカ脳性まひ協会)ハワイ支部主催のイベント「グレート・ハワイアン・ラバーダッキー・レース」が開催される。これはマッカリー・ストリートにある「マッカリー・ショッピング・センター」でゴム製のアヒルを$5で購入し、アラワイ運河に流しレースを行い、上位50位には商品も出るという、誰でも参加可能なチャリティ・イベントだ。2018年の第31回大会は3月24日に開催される。

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『LaniLani』より引用)

グレート・ハワイアン・ラバーダッキー・レース

住所: 1960 Kapiolani Blvd, Honolulu(マッカリー・ショッピング・センター) 電話番号: 808-532-6744(アメリカ脳性まひ協会ハワイ支部) 営業時間: (レース前イベント)9:00~ 、(レース・スタート)13:01~

モアナ・サーフライダー・ウェスティン・リゾート&スパ/Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『LaniLani』より引用)

ワイキキの土地を所有していたウォルター・ピーコックが、1901年に所有する別荘地にワイキキで最初のホテルを完成し開業させたのが、現在のモアナ・サーフライダーウェスティン・リゾート&スパの前身「モアナ・ホテル」だ。ビーチフロントにあるこのホテルは、ダイヤモンドヘッドを目の前に望む眺望を誇り、その白い優雅な外観と最新の設備から「ワイキキのファーストレディ」と呼ばれ、今ではワイキキにある高級ホテルの一つとして知られている。第二次大戦中にもこのホテルはその名を残していたものの、宿泊していたのはアメリカ兵達だった。100年以上の樹齢を誇るバニアンツリーがある中庭では、1935年からラジオ番組「ハワイ・コールズ」の生放送がスタート。世界750局を通して放送され、楽園ハワイとワイキキ・リゾートが脚光を浴びるきっかけとなった。

このようにワイキキ・リゾートの歴史とともに歩んできたこのホテルは、アメリカの「歴史的建造物にも指定」されており、1階ロビーから2階へと続く中央階段には、ワイキキやこのホテルの歴史を紹介する写真が飾られている。また2階には貴重な品が展示される「ヒストリカル・ルーム」がある。月、水、金の11:00からはホテル内の歴史的な場所を巡る館内ツアーが無料で開催され、宿泊者でなくとも参加可能となっている。

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『LaniLani』より引用)

モアナ・サーフライダー・ウェスティン・リゾート&スパ/Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa

住所: 2365 Kalakaua Ave., Honolulu 電話番号: 808-922-3111 営業時間: 24時間 定休日: 無休

アロハ・タワー/Aloha Tower

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『LaniLani』より引用)

ディナークルーズで人気のある「スターオブ・ホノルル号」。この客船が停泊する8番埠頭にある高い時計塔が「アロハ・タワー」だ。1926年に建てられたアールデコ調のこの塔は、アメリカ合衆国の国家歴史登録材にも指定されている。建設当時はホノルルで最も高い建造物で、現在のような高層ビルがなかった当時にはダイヤモンドヘッドまで見渡せたという。

カルフォルニアとホノルルを結ぶ定期豪華客船「マロロ号」をはじめ、多くの観光客を出迎えるハワイの玄関口として利用され、出港時には「アロハ・オエ」が演奏され旅行客を見送ったという。塔の周辺には多くの土産物屋などがあり、たくさんの人で賑わっていた。また、管制灯台としてホノルル港を使用する船舶の安全も担っていた。1994年にアロハタワー・マーケットプレイスとして再開発を行い、2010年頃までは日本の各旅行会社のツアーデスクなどもあった為に賑わいは続いていた。

現在アロハ・タワーの周辺はハワイ・パシフィック大学の寮や施設になっているが、アロハ・タワーは9:00~17:00まで無料で最上階へ上がれる。入り口で荷物検査が必要なものの、展望デッキからは港周辺の美しい景色が見られる。

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『女子SPA!』より引用)

アロハ・タワー/Aloha Tower

住所: 1 Aloha Tower Dr, Honolulu 電話番号: 808-544-1453 営業時間: 9:00~17:00 定休日: 無休

ダニエル・K・イノウエ空港/Daniel K. Inouye International Airport

【いまのハワイができるまで】歴史とともに生まれたハワイの名所特集
(画像=『LaniLani』より引用)

1927年に、真珠湾南東にハワイの空の玄関口として開港したのが、現在の「ダニエル・K・イノウエ国際空港」だ。開港当時はカルフォルニアからハワイへ無着陸横断に挑戦した海軍パイロット、ジョン・ロジャースの名を冠した空港だった。

アメリカ本土からハワイへの旅はそれまで船旅が中心だったが、1935年、パンアメリカン航空がサンフランシスコとホノルルの間をプロペラ機で結ぶようになると、多くの観光客がアメリカ本土からハワイを訪れるようになり、1947年5月にホノルル国際空港へと名称が変更された。1935年に開設されたヒッカム空軍基地と滑走路を供用しており、日本からの到着時に駐機している戦闘機も見られる。2017年には、ハワイ出身の上院議員として半世紀を勤め、上院仮議長としても活躍した日系議員、ダニエル・ケン・イノウエの名前を関した空港となった。

空港内は現在6億ドルともいわれる規模の改装を行っており、係員によって行われていたカウンターでの入国審査は、キオスクと呼ばれる端末に代わってきており、日本語の説明を見ながらの入国手続きが可能になった。また、国際線ターミナル1階と2階の一部エリアでフリーWi-Fiが利用できるようになったので、搭乗直前までメールやネット検索などが可能で、2018年春頃までにはさらにエリアの拡大が予定されている。

ダニエル・K・イノウエ空港/Daniel K. Inouye International Airport

住所: 300 Rodgers Boulevard Honolulu 電話番号: 808-836-6411 営業時間: 24時間 定休日: 無休

ホノルル、特にワイキキは観光地として今のような形になってから、まだ100年も経っていないリゾート地だ。今も発展を続けるこのリゾートが今後どのように成長していくのか、非常に楽しみではないだろうか。

提供・LaniLani



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