「やっぱりやめよう」と折れなかったのは、石田ゆり子がいたから
――山田さんの心が折れそうになったときにも、石田さんは「私、やめようと思ったなんて一度もない」とおっしゃったとか。
多頭崩壊の現場から (c)hanako-project
山田:私は獣医師でもないですし、団体で何かをしていたわけでもありません。調べることが本当に多く、もちろん無償ですし、作業が仕事を圧迫したりして、「本当に私にできるのかしら」と弱気になった時期もあったんです。それで石田さんに「やめるなら今です。まだ誰にも公表してないんですから。始めたら本当に大変なことになりますよ」とLINEしたら「何言ってるんですか。やめようと思ったことなんて、私一回もない」と即レスが来まして。「ああ、本気なんだな。私もきちんと応えないと」と思いを強くしました。
取材で訪れたイギリスの動物愛護団体・RSPCA(英国動物虐待防止協会) (c)hanako-project
――石田さんには、たおやかさと強さがありそうです。
山田:彼女は見た目がとても優しげでふわっとしていますが、めちゃめちゃしっかりした人です。とても頼もしいですよ。イメージを壊しちゃうかしら(笑)。私がいっぱいいっぱいになって、「どうしていいか分からない。今日は愚痴っていい?」とこぼしても、延々と聞いてくれます。そして「でも頑張ろうよ!」と言ってくれるので、私も「そうだね、頑張ろう」となれる。非常に強い人です。まあ、そうでなければ、こんなことはやらないですよ。あと、力持ちです。文字通りの。
イギリスの保護された猫 (c)hanako-project
――力持ち、ですか?
山田:普段から運動や筋トレなどをされていますが、今月10日にやったインスタライブの時にも、後ろに置いていた白板を持ってきて運んだり、いろんなものを動かして。すごく重い椅子も軽々と持つんです。「こんなに重たい椅子、持てない」と言ったら、「なんで?」とひょいっと軽々と持つんですよ。私なんかより全然力持ちですし、すごくシャキシャキしてます。