山梨県で支援制度のあるおすすめ自治体3選

山梨県で田舎暮らし!山梨県のメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

山梨県で充実度の高い田舎暮らしをしたい方は、自治体が行っている移住支援制度について確認しましょう。移住前の情報収集に役立てられる、移住後に助成金を受け取れるといったメリットがあり、効率的かつ経済的な移住生活に繋がります。ここでは、以下のおすすめ自治体3つについて解説します。

  • 富士吉田市
  • 山梨市
  • 身延町

それでは、自治体が設ける移住支援制度についてチェックしていきましょう。

富士吉田市

富士吉田市は、山梨県の東南部に位置しています。「富士山」のあるエリアとして知られており、「桂川」や緑とのコントラストが美しい自然豊かな自治体です。東京からの移動時間は1時間強のため、都市部へのアクセスと田舎暮らしのバランスが良いというメリットがあります。また、富士吉田市は、教育機関が充実している点も特徴です。公立の小中学校や高等学校のほか、私立の中高一貫校である「富士学苑中学校・高等学校」や大学もあります。そのため、教育の選択肢を広げたい子育て世帯におすすめの移住地です。以下は、富士吉田市が実施している移住支援制度の詳細です。

オンライン移住相談
富士吉田市への移住を検討している方を対象に、オンライン移住相談を実施しています。市内の物件や助成金に関する情報を得られるほか、移住に関するさまざまな疑問を解決することができます。相談の対応時間は、平日の10時~18時です。

お試し住宅
富士吉田市では、お試し移住体験用の住宅を提供しています。利用可能期間は1週間~1ヶ月で、住宅内にはシェアオフィスも併設されています。利用料金は、個室で1ヶ月5万円、ドミトリーで3万5,000円です。尚、水光熱費や通信料は利用料金に含まれます。

空き家バンク
空き家を取得したい移住検討者のために、市内の空き家情報をホームページから閲覧できるシステムになっています。住宅の写真、間取り、設備、構造などが掲載されており、理想の空き家をスムーズに取得することができます。

移住支援金
東京圏や23区内に在住・通勤していた方が富士吉田市に移住した場合に、移住支援金を受給できる制度です。単身で60万円、家族世帯で100万が支給されます。ただし、受給対象となるには、就業マッチングサイトの利用、専門人材、テレワーク、起業などの就業に関する条件を満たす必要があります。

テレワーク支援奨励金
富士吉田市へ移住してテレワークを行っている移住者に対して、支援金を支給しています。1世帯あたり1ヶ月で1万円が支給される仕組みになっており、最長で2年間の受給が可能です。ただし、受給対象となるには、申請時の年齢が50歳未満であること、通勤日数、転入日やテレワーク開始日から90日以内の申請などの条件を満たす必要があります。

中古物件利用者すまい支援奨励金
空き家バンクに掲載されていた中古物件に入居する移住者に対して、20万円の支援金を支給しています。受給対象となるには、50歳未満であることなどの条件を満たす必要があります。

中古物件改修支援奨励金
空き家バンクに掲載されていた中古物件を取得して改修する場合、助成金を受け取ることができます。補助額は、改修にかかった費用の2分の1以内で上限50万円です。

富士吉田市は、移住前の準備がしやすい自治体です。移住相談やお試し住宅の提供を実施しており、現地の生活を具体的にイメージできるというメリットがあります。納得した上で移住を実行できるため、「思っていたよりも暮らしにくい場所だった」「理想の田舎暮らしとは違ったライフスタイルを送っている」といった後悔を感じにくい移住地です。また、富士吉田市では、テレワークに関する移住支援も行っています。移住後にテレワークで働く予定のある方は、助成金を受け取れる富士吉田市への移住を考えてみてはいかがでしょう?

山梨市

山梨市は、人口3万3,000人ほどの自治体です。東京までは車で1時間半の所要時間となっており、移住後も都市部へ行き来しやすいのはもちろん、移住前の下見がしやすいというメリットがあります。また、山梨市では、子育て世帯へのサポート体制が充実しています。

「子育て用品購入券」や育児支援祝金の支給、ベビー用品レンタル、病児・病後児保育、子ども医療費助成制度などが利用可能となっており、子育てのしやすさがポイントです。経済的負担を軽減できることから、「子どもにかかるお金を助成してくれる自治体に移住したい」「節約しながら子どもと田舎暮らしを楽しみたい」という方にとって最適な移住先となっています。尚、山梨市で田舎暮らしをする場合、以下のような移住支援制度を活用することができます。

移住定住ポータルサイト
移住定住ポータルサイトは、山梨市への移住を考えている方のために開設されたウェブサイトです。山梨市で暮らす魅力、子育て支援、医療機関、移住支援制度に関する最新情報などが掲載されています。

空き家バンク
山梨市で空き家を貸借・購入したい移住者向けに、空き家バンク制度を設けています。空き家情報は登録物件一覧から閲覧できる仕様になっており、住宅の傷み具合などもチェックすることができます。尚、一部の物件については、ウェブでの内覧が可能です。

お試し住宅
空き家バンクに登録済みの移住検討者を対象に、お試し移住体験用の2階建て住宅を提供しています。利用期間は3~15日間で、利用料金は無料です。

お試しサテライトオフィス
山梨駅から徒歩1分の立地にある一軒家をお試しサテライトオフィスとして提供しています。光熱水費や通信料は無料となっており、利用可能期間は最大1か月間です。オフィス内には家電、IHクッキングヒーター、冷暖房設備が整っています。

移住支援金
山梨市への移住前に東京23区に在住、もしくは東京圏在住で23区に通勤していた場合、移住支援金を受給できる制度です。移住元、移住先、就業、世帯などの条件を満たす必要があり、受給額は単身世帯で80万円、家族世帯で100万円です。ただし、18歳未満の世帯員がいる家族世帯については、1人につき30万円が加算される仕組みになっています。

住宅リフォーム補助事業
空き家バンクを活用して住宅を取得した場合、リフォーム工事の補助金を受給できます。10万円以上の工事を対象としており、増築、改築、修繕など幅広い工事に対応可能です。リフォームにかかった費用の10%以内で、一般リフォームの上限は10万円、耐震改修併用リフォームの場合は20万円です。

空き家解体補助事業
空き家バンクを活用して物件を購入した場合、空き家解体の補助金を受給できます。100万円以上の工事が対象となっており、補助額は20万円です。受給条件には、工事着手が補助金の決定後であることや、市内の解体業者を使うことなどが含まれます。

山梨市は、お試しサテライトオフィスを利用できる点がポイントです。移住前にサテライトオフィスの通信状況、周辺環境、使い勝手などを確認できることから、移住後にスムーズに業務を開始できるというメリットがあります。また、空き家バンクを通して物件を取得することで、リフォームや解体に関する補助を受けることができます。出費を抑えながら快適な住宅づくりを行える山梨市は、「空き家って修繕にお金がかかるイメージがある」「空き家でも住み心地の良い状態に作り変えたい」と考えている方に最適な移住地です。

身延町

身延町は、多様な自然環境が魅力の自治体です。市内には「身延山」「富士川」「本栖湖」があり、山、河川、湖といった異なる自然を楽しむことができます。日常的に自然の安らぎを感じられる身延町は、アウトドアアクティビティに興味を持つ移住検討者におすすめです。カヌー、カヤック、キャンプ、ウィンドサーフィン、トレッキングをはじめとするバリエーション豊富なアクティビティを満喫できるエリアとなっており、壮大な大自然の中でリフレッシュすることができます。

充実度の高い休日を過ごせることから、「田舎に移住して人生を豊かにしたい」「自然の中でアウトドアを楽しめるエリアに住みたい」という方にピッタリの移住地です。尚、身延町から東京までの所要時間は、車で2時間弱となっています。身延町へ移住した場合、以下のような移住支援制度を活用することができます。

移住・定住促進パンフレット
身延町への移住を検討している方向けに、移住・定住促進パンフレットの「みのぶLIFE/MEETみのぶ」を発行しています。移住に関する情報が数多く掲載されており、移住候補地を絞る際の参考に役立てることができます。

田舎暮らし体験住宅
身延町での田舎暮らしを体験したい移住検討者のために、改修した空き家を提供しています。期間は4月から翌年3月までの1年間で、最長2年間の利用が可能です。使用料は月2万円(年間24万円)となっていますが、光熱水費は含まれていないので注意が必要です。住宅タイプには平屋や2階建てなどがあり、農業体験ができる住宅も利用可能となっています。

空き家・土地バンク
身延町の空き家や土地を貸借・購入したい移住者向けの制度です。掲載されている物件を閲覧する際は、利用登録が必要となります。空き家・土地バンクのサイトでは写真や価格なども見られるため、気になる物件を効率的にチェックできます。

新築住宅祝金
新築住宅を取得した移住者に対して、祝金を支給しています。支給額は、住宅を新築した場合で50万円、町分譲地に建てた場合は100万円です。18歳未満の子どもがいる世帯は、1人につき20万円が加算されます。ただし、加算の上限は100万円となっています。

住宅購入祝金
身延町への移住者が空き家・土地バンクを利用して中古物件を購入した場合、20万円が支給される制度です。18歳未満の子どもがいる世帯は、1人につき20万円が上限100万円で加算されます。

引越祝金
空き家・土地バンクを利用して身延町へ転入した移住者に対して、10万円が支給される制度です。

身延町は、移住前に田舎暮らしができるというメリットがあります。農業体験を交えた田舎暮らしに挑戦できるため、自身が田舎暮らしに向いているか否かをチェックできる点がポイントです。また、最長で2年間にわたって田舎暮らし体験住宅を利用できる仕組みになっており、長期の移住体験を行いたい方に最適です。身延町では、空き家バンクと共に土地バンクが設けられているという特徴があります。土地探しをスムーズに進められることから、移住地で土地の購入を検討している方におすすめの自治体となっています。

まとめ

山梨県は、自然が多い移住地です。「富士山」「南アルプス」「八ヶ岳」をはじめとする大自然にあふれたエリアとなっており、現地生産の食材や綺麗な空気を日常的に満喫することができます。一方で、教育機関や医療施設の数が不十分であることも忘れてはいけません。特に子育て世帯やシニア世代の方は、長期的な視点で山梨県への移住を考えるよう心掛けましょう。また、山梨県が実施する移住支援制度を活用することで、さまざまな恩恵を受けることができます。各自治体と自身の相性や暮らしやすさをチェックし、山梨県内で楽しい田舎暮らしを実現してください。


提供・移住支援.com

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