愛犬と飼い主さんが目と目を合わせて見つめ合う「アイコンタクト」。
日頃から意識している飼い主さんや、子犬を迎え入れたらなるべく早くしつけたいと考えている方も多いことでしょう。
では、そもそもなぜアイコンタクトは身に付けておいた方が良いのでしょうか。
ここでは、アイコンタクトの必要性やメリット、トレーニング方法などをご紹介します。
1.愛犬とのアイコンタクトは必要?
愛犬とのアイコンタクトとは、単に飼い主さんと目を合わせてコミュニケーションを楽しむだけが目的ではありません。
アイコンタクトをとることによって、飼い主さんへ意識を向け集中する、気持ちを落ち着かせる、といったことが可能になり、これは愛犬が人間社会で生きていくうえでは欠かせない「しつけ」の基本にもつながります。
アイコンタクトが取れるということは、愛犬と飼い主さんとの間で、しっかりと信頼関係が作られている証拠。
ともに幸せに暮らすパートナーとして、アイコンタクトを教えることはとても重要です。
2.アイコンタクトを教えるメリット
メリット1 スムーズなしつけトレーニングにつながる
「待て」や「おすわり」など、犬に教えるべきしつけはさまざまありますが、その基本はアイコンタクトです。
前述のとおり、アイコンタクトができるということは、飼い主さんとの信頼関係がしっかりと結ばれている証拠。飼い主さんへ意識が向き、コマンドに従う態勢がとれているということです。その信頼関係と集中力によって、しつけトレーニングがスムーズなものになります。
メリット2 問題行動を止められる
例えば、犬が散歩中に興奮して、他の犬に迷惑になるような行動をとってしまったり、遊びのつもりで部屋を荒らしてしまった、といった経験はないでしょうか。
そんな問題行動を起こしてしまったときにアイコンタクトをとると、犬は飼い主さんの「やってはいけないよ」という気持ちを察し、その勢いをストップさせることができます。
メリット3 幸せホルモンが増える
一般に「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシン。
人間では赤ちゃんの授乳時に母親から分泌され、母子の絆を深めることで知られているホルモンですが、犬と飼い主のアイコンタクトによっても分泌が促進されることが、ある研究によって判明しました。
犬と飼い主双方が、愛されている、そして信頼されている充足感を感じ、さらに絆が深まると言われています。
3.アイコンタクトを練習する前に確認を
アイコンタクトのトレーニングをする前に重要なのが、愛犬に名前をしっかりと理解させること。
「名前を呼ばれる→反応する」ができて、はじめて「目が合う(アイコンタクト)」が成立するからです。
アイコンタクトはしつけの基本となるため、子犬を迎え入れてから早い段階でトレーニングに挑戦する飼い主さんも多いと思いますが、まずはしっかりと名前を覚えてもらうことを心がけましょう。
そのためには「〇〇、おはよう」などのように、日常の声掛けの際に必ず名前を入れてコミュニケーションをとることが大切です。