4.アイコンタクトの教え方
では実際にアイコンタクトの練習をしましょう。
しつけトレーニングにはご褒美が必要ですが、ここでは愛犬の好きなおやつを利用します。
トレーニング方法
ステップ1 犬のおやつを手に握る。
↓
ステップ2 おやつを持った手の匂いをかがせて、興味を持たせる。
↓
ステップ3 おやつを持っている手を、飼い主さんの目線と犬の目線の間に持っていく。
↓
ステップ4 名前を呼びながら、飼い主さんと目が合ったタイミングでおやつをあげる。
↓
ステップ5 アイコンタクトができたことを褒める。
5つのステップを繰り返し、おやつを与えなくてもしっかりとアイコンタクトが取れるようになれば、アイコンタクトはマスターです!
トレーニングのコツ
まずは集中できる環境で
犬のしつけトレーニングには集中することが大切です。
周りに遊んでいる子供がいたり、大きな音がする、おもちゃが散らかっているなどの環境では集中ができないため、はじめての練習の時は静かな場を作って、そこでトレーニングをしましょう。
自宅でアイコンタクトがしっかりとできるようになったら、公園や外出先など、自宅以外の場所でも練習を重ねておくのがベストです。
名前を呼ぶときはやさしく笑顔で
ついつい飼い主さんも真剣になりがちなしつけですが、硬い表情で名前を呼ばれても、楽しく視線を合わせようという気持ちにはなかなかなれません。
特に、犬自身が名前を覚えたばかりの時期では「名前を呼ばれたらいいことがある」と認識させることが大切です。
名前を呼ぶときは、飼い主さんも優しい表情を心がけ、笑顔で呼ぶようにしましょう。
5.こんなアイコンタクトはNG
犬それぞれの性格や人との関係性によって、良くないアイコンタクトになるケースがあります。
無理に目を合わせにいかない
トレーニング中や日常の生活の中でも、犬の顔を覗き込んで目を合わせようとしたり、無理に犬の目線に合わせにいくことはNG。
本来、犬の世界で“目を合わせる”という行為は、相手の犬に敵意を示す意味となることが多いもの。人間に対しても同じ心理が働くため、無理に目を合わせることは緊張状態を生み逆効果になります。
目と目が合うのは、犬と飼い主さんとの信頼関係が大前提です。なかなかアイコンタクトが上手にできないときは、まずは日頃のコミュニケーションを見直し、信頼関係の構築から心がけてみましょう。
アイコンタクトが苦手な犬もいることを覚えておく
警戒心が強かったり、アイコンタクトのしつけが身に付いていない犬にとっては、アイコンタクトは“苦手なもの”です。
愛犬以外の犬ではそういったケースも大いにあり得るので、はじめて触れ合う犬の目を突然見つめたり、じっと凝視するようなことは控えましょう。
6.まとめ
犬と飼い主さんとのアイコンタクトは、そこに確かな信頼関係が構築されているという証。
その信頼関係が基盤となって犬が飼い主さんに向けて意識を向け、さまざまなコマンドに従う態勢を作ることにもつながります。
また、犬、飼い主さん双方の幸せホルモンが上昇するとも言われているアイコンタクト。
目と目を合わせることによって絆が深まり、お互いがより愛情に満ちたパートナーとなっている喜びを実感しながら、身に付けていくと良いでしょう。
提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)
【こちらの記事も読まれています】
>犬が吐く理由は?犬の嘔吐の原因や対処法、子犬の嘔吐について獣医師が解説
>【獣医師監修】「猫が撫でられるとうれしいポイントと絆を深めるコミュニケーション術」
>犬の咳、くしゃみ、鼻水の原因とは?考えられる病気と対処法を獣医師が解説!
>猫に好かれる人・嫌われる人の行動や特徴とは?
>犬同士が仲良しの時に見せる行動・サインって何?