大阪府は、利便性を維持しながら田舎暮らしを楽しめる移住地です。この記事では、大阪府でおすすめの移住地5選、大阪府で田舎暮らしをするメリットとデメリット、移住支援制度が多い自治体について解説していきます。

大阪府で田舎暮らしをするならここ!おすすめの場所5選

大阪府で田舎暮らし!大阪府のメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

大都会のイメージが強い大阪府ですが、田舎暮らしにも適したエリアとなっています。大阪府へ移住する際は、自治体選びに気を付けることがポイントです。自身が思い描く田舎暮らしを実現できる自治体を見極め、充実度の高い移住生活を送りましょう。以下は、大阪府内でおすすめの自治体5つです。

  • 吹田市
  • 堺市
  • 豊中市
  • 東大阪市
  • 高槻市

各自治体の地形、交通アクセス、歴史、自然環境、祭りなどの情報を含めて解説していくので、移住地選びの参考にしてください。では、自治体ごとの特徴を見ていきましょう。

吹田市は、大阪府の北部に位置する自治体です。「万博記念公園」や「太陽の塔」があるほか、神社仏閣などの観光名所が豊富なエリアとなっています。吹田市は、年間を通して降雨量が少なく、比較的温暖な気候が特徴です。住みやすい気候なので、老後移住を考えているシニア世代にとっても暮らしやすい移住地です。

また、良質なタケノコが収穫できる吹田市には、健康的な食生活を送りやすいというメリットがあります。都市部よりも鮮度が高い食材を低価格で入手できるので、「安くて美味しい食材を使って節約に繋げたい」「質の高い食生活を送れる場所で田舎暮らしをしたい」という方に最適です。病院の数も多く、市内には市民病院、大学病院、特定機能病院など豊富なジャンルの医療施設が設置されています。

選択できる病院の幅が広いため、自身に合う病院を見つけやすくなっています。尚、吹田市から大阪市まで車で移動する場合、所要時間は10分強です。吹田駅から大阪駅まではわずか3駅となっており、都市部へのアクセスが便利な移住地です。ショッピング、通勤、通学などで頻繁に都市部を訪れる予定の方は、交通アクセスの良い吹田市を候補に加えてみましょう。

堺市

堺市は、大阪府の南部に位置しています。大阪府内で2番目に人口が多い自治体として知られており、人口は約82万人です。大阪市までは車で20分弱のため、都市部から程近い自治体となっています。堺市には、教育の選択肢が多いというメリットがあります。

小中学校、高等学校、大学、専門学校の数が多く、幼小中高一貫校も設置されています。特色の異なるバリエーション豊富な学校があるため、「子どもに合う学校を見つけやすいエリアに移住したい」「たくさんの選択肢の中から学校を選ばせてあげたい」と考えている子育て世帯におすすめです。また、公共交通機関の便が良い点もポイントです。

市内にはJR西日本、南海電気鉄道、泉北高速鉄道、Osaka Metro、阪堺電気軌道、路線バス、高速バスが通っており、大阪府内の各方面へアクセスすることができます。大都市と同程度の利便性を兼ね備えているので、快適かつ満足度の高い田舎暮らしに繋がります。尚、教育機関の豊富さと便利な環境が魅力の堺市ですが、自然を感じられる点も特徴です。山、河川、湖、湾岸に囲まれた堺市は、程良い田舎暮らしを楽しめる自治体です。日常的に自然を感じられることから、ストレスの少ない癒しの日々を送ることができます。

豊中市

豊中市は、大阪府の南部に位置する自治体です。「待兼山」「島熊山」「猪名川」をはじめとする山や河川の多いエリアで、大阪市までの所要時間は20分程度となっています。大都市へのアクセスが良いため、移住後の就職先や通学先を広範囲から選べる移住地です。また、大阪府から程近い立地の豊中市には、大手企業が多いというメリットがあります。

住宅総合メーカー、鉄道会社、航空会社、加工食品会社、製薬会社、不動産会社といった幅広い分野の会社が本社を置いており、雇用機会が生まれやすい点もポイントです。就職先の選択肢が多いことから、「移住後の就職活動がスムーズに進む自治体に移住したい」「就職先のことを心配しなくていい場所で田舎暮らしがしたい」という方にピッタリです。尚、豊中市に移住することで、子育てがしやすい環境を手に入れることができます。

子育て支援事業に力を入れており、児童手当、医療費助成、子育て関連の講座なども充実しています。令和4年時点での待機児童もゼロ人となっているので、子育てのしやすさを重視する世帯にとって暮らしやすい移住地です。ストレスフリーな田舎暮らしを実現したい方は、子育て支援が充実している豊中市への移住を考えてみてはいかがでしょう?

東大阪市

東大阪市は、「ラグビーのまち」として知られる自治体です。市内には「東大阪市花園ラグビー場」があり、活気ある雰囲気を感じることができます。東大阪市は、生活の利便性と自然環境のバランスが取れた移住地です。商業施設の「フレスポ東大阪」や「イオンタウン東大阪」があり、郵便局、銀行、病院、スーパー、教育機関なども揃っています。

公共交通機関、高速道路、国道なども充実しており、大阪市までの所要時間は車で15分と利便性に優れています。一方で、「生駒山」や「天井川」を望めるエリアとなっている点もポイントです。生活のしやすさと自然の美しさを兼ね備えた東大阪市は、「自然があって便利な場所で田舎暮らしを楽しみたい」「あまり田舎過ぎる場所だと長く住めない気がする」という方におすすめです。また、東大阪市には、子どもが遊べるスポットが多いという特徴があります。

大きな遊具を設置した「花園中央公園」やプラネタリウム、スポーツホール、科学展示室を併設した「ドリーム21」があり、子どもを思う存分遊ばせることができます。遊びを通して好奇心や探求心を育めるため、子育て世帯に最適な移住地です。

高槻市

高槻市は、人口35万人ほどの自治体です。神社仏閣、城址、古墳をはじめとする歴史関連の観光名所が多く、趣深さを感じることができます。観光名所を通して現地の歴史や文化を学べるため、「歴史の勉強を兼ねて子どもと遺跡や古墳を巡りたい」「歴史が好きなので国宝や重要文化財が多い場所に移住したい」という方に最適な移住地です。また、高槻市では、祭りやイベントが多く開催されています。

「えびす祭り」「東天川のだんじり祭り」「安岡寺火渡り」などを含む伝統的な祭りはもちろん、「高槻ジャズストリート」「食の文化祭」「高槻シティ国際ハーフマラソン」といった現代的なイベントが行われている点もポイントです。

古くから引き継がれてきた祭りと若者世代が楽しめるイベントが融合しており、高槻市の魅力を多方面から知ることができます。歴史の息吹を感じられる高槻市は、農業が盛んなことでも知られる自治体です。いちご、しいたけ、トマト、大阪しろななどが特産品となっており、美味しい農作物をリーズナブルな価格帯で購入することができます。
農薬使用回数や化学肥料使用量の制限に関する基準認証を受けた「大阪エコ農産物」の農作物もあるため、食の安全が気になる方にも安心です。尚、高槻市から大阪市へ移動する場合、所要時間は車で35分となっています。

大阪府での田舎暮らしのメリットデメリット

大阪府で田舎暮らし!大阪府のメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

大阪への移住を実行する前に、現地で暮らすメリットとデメリットについて考えてみましょう。イメージだけで移住してしまった場合、思わぬ問題点にぶつかる可能性があります。また、メリットについて詳しく知ることで、自身にとっての暮らしやすさを再発見できるかもしれません。情報収集をきちんと行い、後悔のない大阪移住を実現しましょう。ここでは、大阪府で田舎暮らしをする際のメリットとデメリットを各2つずつ紹介していきます。

メリット

大阪府に移住して田舎暮らしをする場合、以下のようなメリットを感じられます。

・積雪量が少ない
・観光スポットが多い

地形による気候や、周辺施設に関するメリットが挙げられます。大阪府の暮らしやすさを確認し、移住地を決める判断材料に役立ててください。では、各項目を見ていきましょう。

積雪量が少ない

大阪府で田舎暮らしをするメリットに、積雪量の少なさが挙げられます。積雪が多い地域には、エリア周辺の空気が冷えやすいという特徴があります。一方で大阪府は、冷たい空気が府内に入り込みにくい地形です。海を遮るようにそびえ立つ六甲山により、海側からの寒気が府内に流れ込むことを遮断しています。
気温が極端に下がらないことから、雪が降っても積もりにくい住環境が実現しています。積雪量が少ない地域に住むということは、雪かき、水道凍結、暖房器具のコスト、住宅の積雪対応、交通機関の麻痺といった問題と無縁で暮らせるということです。肉体的、精神的、経済的な負担を減らせるため、高齢になっても快適な田舎暮らしができる移住地です。

観光スポットが多い

大阪府で田舎暮らしをするメリットのひとつが、観光スポットの豊富さです。大阪府には、「道頓堀」「通天閣」「ユニバーサルスタジオジャパン」「天神橋筋商店街」「なんばグランド花月」「大阪城」をはじめとする有名観光スポットが多く集まっています。多彩なジャンルの観光スポットがあるため、若者からシニア世代まで楽しめる環境です。
また、関西エリアに位置する大阪府は、奈良県、兵庫県、京都府、和歌山県と隣接している点もポイントです。旅行地として人気のエリアに程近いことから、充実度の高い休日を過ごすことができます。「田舎って遊ぶ場所が何もないイメージだから不安」「飽きずに長く暮らせる移住地ってどこだろう?」といった悩みを持つ方は、色々な場所へお出かけできる大阪府へ移住してみてはいかがでしょう?

デメリット

利便性の良さが魅力の大阪府ですが、デメリットを兼ね備えていることも忘れてはいけません。大阪府で田舎暮らしをする際は、以下のようなデメリットについて考慮するようにしましょう。

・お試し住宅が少ない
・本格的な田舎暮らしができるエリアが少ない

日本三大都市のひとつである大阪府は、大都市ならではのデメリットを持つ都道府県です。田舎暮らしには不向きな要素も多いことから、理想のライフスタイルを実現できない可能性を秘めています。それでは、各項目について詳しくチェックしていきます。

お試し住宅が少ない

大阪府に移住するデメリットに、お試し住宅の少なさが挙げられます。人口数が多い大阪府では、移住支援に積極的でない自治体も存在します。また、移住支援のための土地や住宅の確保が難しいこともあり、お試し移住体験を行っていないエリアが大多数です。お試し住宅がない自治体に移住する場合は、現地の生活を実体験できない、移住後の生活を具体的にイメージできない、現地と自身の相性を確認できないといったデメリットに注意しましょう。

長期的に暮らしていける場所かどうかを見極めにくいことから、田舎暮らしが失敗に終わる確率が大きく跳ね上がります。大阪府内への移住を検討している方は、お試し住宅の有無について事前に調べることが大切です。

お試し住宅がない自治体に移住する際は、安く借りられる物件を短期間のみ使用するなどの対策が必要となります。きちんと準備のプロセスを踏まないまま移住した場合、理想とかけ離れた田舎暮らしになってしまう可能性も考えられます。お試し住宅が少ない大阪府は、移住に対する後悔を抱えやすい移住地だということを覚えておきましょう。

本格的な田舎暮らしができるエリアが少ない

大阪府は、日本で3番目に人口が多い都道府県です。人口数は883万人を超えており、郊外でも都市開発が進んでいます。そのため、大都市から大阪府内に移住しても、本格的な田舎暮らしがしにくいというデメリットがあります。山、海、河川、湖、湾岸といった豊富な自然環境を持つ大阪府ですが、自然が占める規模はあまり大きくありません。

住宅街、ビル、工場などが占める割合の方が大きく、テレビや雑誌で見かける大自然の景色とは程遠い風景になっています。自給自足できるほどの本格的な田舎エリアは限られるため、「動植物と共生しながら田舎の生活を楽しみたい」「自然しかない場所でのびのびと田舎暮らしをしたい」と考えている方は注意が必要です。