大阪府で支援制度のあるおすすめ自治体3選

大阪府で田舎暮らし!大阪府のメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

大阪府に移住する際は、自治体選びに注意しましょう。国内第2の都市である大阪府は、人口の多いエリアです。その他の地方よりも移住支援体制が整っていない場合も多く、自治体によってはほとんど支援していないケースもあります。移住前に各自治体の移住支援内容を確認し、自身にとって住みやすい移住地を見つけることが大切です。以下は、大阪府内で移住支援に力を入れている自治体3つです。

  • 阪南市
  • 岬町
  • 千早赤阪村

それでは、各自治体の特徴や移住支援内容について説明していきます。

阪南市

阪南市は、人口5万人弱の自治体です。工業、農業、漁業と幅広い産業が盛んな地域となっており、移住後の就職活動をスムーズに進めることができます。大阪市からの所要時間は、車で約50分です。「阪南インターチェンジ」や「国道26号」があるほか、JR西日本、南海電気鉄道、路線バスなどの公共交通機関も充実しており、都市部との行き来がしやすい立地となっています。

また、阪南市は、「山中渓の桜」「波太神社」「わんぱく王国」などの観光名所が多い自治体です。自然、歴史、遊びと多彩なお出かけスポットが揃っていることから、「現地の名所や観光地を巡れる場所で田舎暮らしをしたい」「出かけられる場所が多い方が飽きずに長く暮らせそう」と考えている方におすすめの移住地です。阪南市に移住した場合、以下のような移住支援制度を活用することができます。

移住・定住ポータルサイト
阪南市への移住を検討している方向けに、移住・定住ポータルサイトを開設しています。阪南市の概要、テレワーク、ライフスタイル、子育て支援に関する情報を得られるほか、移住者のインタビューも閲覧可能です。移住ムービーなども視聴できるため、移住地の情報を視覚的に収集できる仕組みになっています。

移住相談
阪南市での移住生活に関する不安や疑問を解決すべく、移住相談窓口を設置しています。ホームページ内のお問い合わせフォーム、メール、電話での相談に対応しており、受付時間は平日の9時~16時です。

空き家バンク
阪南市と空き家等関連団体が提携し、空き家の所有者と貸借・購入希望者のマッチングを実施しています。相談から契約まで対応しており、スムーズに空き家を取得することができます。空き家バンクに登録されている物件は、ホームページからチェック可能です。

空家等利活用相談会
空き家の所有者及び貸借・購入希望者のために、空き家の利活用に関する相談会を実施しています。相談料は無料となっており、専門家から有益な情報を収集できるイベントとなっています。

阪南市空き家バンク活用促進事業補助金
空き家バンクに登録された物件を取得した移住者に対して、補助金を支給する制度です。移転登記費用や引っ越し費用に対する補助を実施しており、補助額は最大20万円です。

フラット35
「阪南市空き家バンク活用促進事業補助金」の交付を受けた移住者は、ローンの金利を引き下げることができます。「フラット35」と提携している金融機関でローンを組む必要があり、リノベーションや維持保全型など種類を選択できる仕組みになっています。

阪南市で田舎暮らしをする場合、移住・定住ポータルサイト、移住相談、空家等利活用相談会を活用できる点がポイントです。移住前の準備を効率的に進められるのはもちろん、現地の情報を十分に得てから移住を決行できます。移住したことを後悔しにくい自治体となっているので、長期間に渡って快適に田舎暮らしを楽しめます。

岬町

岬町は、大阪府の南西部に位置する自治体です。「和泉山脈」「番川」「大阪湾」がある自然環境の良い立地で、移住エリアによって異なる雰囲気の暮らしを楽しめます。大阪市までは車で1時間10分ほどとなっており、程良く都市部から離れたエリアとなっています。都市部の忙しなさとは無縁の生活を送れるため、「のんびりとした時間の中で田舎暮らしを楽しみたい」「都市部からあまり近すぎない場所で暮らしたい」という方に最適です。

また、岬町は、子育てがしやすい自治体です。子育て支援センター、預かり保育、保育所のほか、子ども用のショートステイも設置されています。待機児童数もゼロ人を実現していることから、バリバリ働きたい子育て世帯にとって住み心地の良い移住地です。以下は、岬町で受けられる移住支援制度の詳細です。

移住相談
岬町への移住を検討している方向けに、「企画地方創生課」が移住相談を行っています。メールフォームか電話での相談を選択できますが、電話での相談は9時~17時半までの対応となっています。

お試し移住
岬町への移住を検討している方向けに、お試し住宅を提供しています。利用可能期間は最大90日で、利用料は無料です。ただし、20~45歳の方限定となります。

空き家バンク
岬町では、市内の空き家情報をホームページで紹介しています。物件の写真、価格、土地面積、所在地、交通情報などを閲覧できるため、効率的に空き家取得を行えます。

空き家再生事業補助制度
岬町で中古住宅を取得して再生事業を行った移住者に対して、5万円の補助金を支給しています。再生事業には、空き家の改修のほか、清掃や家財道具の撤去が含まれます。

新築住宅取得補助制度
岬町で新築住宅を取得した移住者に対して、10万円の補助金を支給する制度です。3年間遡って岬町に居住歴がない移住者や、義務教育中の家族を扶養している世帯には5万円が加算されます。尚、受給対象となるには、45歳未満であることと、同居者の年齢が45歳未満、もしくは婚姻・義務教育中の世帯員を扶養していることなどの条件を満たす必要があります。

中古住宅取得補助制度
岬町で中古住宅を取得した移住者に対して、経費の一部を助成する制度です。補助額は5万円ですが、義務教育中の家族を扶養している世帯には3万円が加算されます。尚、受給対象となるには、45歳未満であることと、同居者の年齢が45歳未満、もしくは婚姻・義務教育中の世帯員を扶養していることなどの条件を満たす必要があります。

紀陽銀行住宅ローン
岬町で住宅を取得する移住者に対して、住宅ローンの金利引き下げを行う制度です。「紀陽銀行」と連携して行っており、最大2.075%の引き下げが適応されます。

民間賃貸住宅家賃補助制度
若年夫婦や子育て世帯が岬町に移住した場合、家賃補助を受けることができます。若年夫婦は、夫婦のいずれかの年齢が40歳未満で、婚姻から3年以内の夫婦を指します。子育てとは、義務教育中の子どもと同居する世帯のことです。補助額は月1万円となっており、期間は最大2か月間です。

結婚新生活支援補助金
岬町に定住する新婚世帯に対して、住宅取得・貸借費用や引っ越し費用を補助する制度です。補助額の上限は50万円です。受給対象となるには、夫婦の年齢が39歳以下であること、夫婦の合計所得金額が400万円未満であることなどの条件を満たす必要があります。

結婚祝金制度
岬町に定住する新婚世帯に対し、結婚祝金を支給しています。祝金は夫婦1組につき5万円です。受給条件には、夫婦のいずれかが39歳以下であることや、6か月間以上に渡って夫婦関係を続けていることなどが含まれます。

岬町奨学金返還支援事業助成金
奨学金の貸与を受けた方が岬町へ移住した場合、補助金を受給できる制度です。補助額は、前年度の奨学金返済金額の2分の1以内です。上限については、岬町内で就業した移住者の場合は10万円、その他で5万円となります。

岬町は、移住支援制度が豊富な自治体です。移住相談を実施しているほか、住宅、結婚、奨学金といった幅広いサポートを行っています。移住支援制度が多い自治体に移住することで、経済的にも精神的にもストレスの少ない移住生活に繋がります。また、大阪府内では貴重な「お試し移住」ができる点もポイントです。移住地の環境をあらかじめチェックできるので、後悔の少ない移住生活を送ることができます。大阪府内でバラエティー豊富な移住支援を受けたい方は、岬町について調べてみてはいかがでしょう?

千早赤阪村

千早赤阪村は、人口5,000人弱の自治体です。大阪府で最も人口の少ない自治体として知られており、府内で唯一の村です。「金剛山」や「千早川」がある自然の恵みを感じられるエリアで、「下赤坂の棚田」は日本の棚田百選にも選ばれています。息を呑むような美しい自然景観のそばで暮らせるため、本格的な田舎暮らしを始めたい方に最適です。また、農業が盛んな千早赤阪村には、新鮮で良質な学校給食を食べられるというメリットがあります。食育にも力を入れている自治体であることから、子育て世帯にとって暮らしやすい移住地です。尚、千早赤阪村から大阪市内へは、車で1時間程度となっています。のびのびとしたライフスタイルを実現できるエリアでありながら、都市部へのアクセスがしやすいという特徴を兼ねています。以下は、千早赤阪村で田舎暮らしをする場合に活用できる移住支援制度です。

空き家バンク
空き家の所有者と貸借・購入希望者を繋ぐシステムです。千早赤阪村では、空き家に関するホームページやパンフレットなどを作成しており、対面や空き家情報バンク専用ダイアルを通して移住者に空き家を紹介しています。

空き家改修補助
千早赤阪村で空き家を取得した移住者に対して、改修にかかる費用の一部を助成する制度です。台所や浴室を含む水回りの工事、内装や外壁などの改修工事、家具の撤去や除草作業などの費用が対象となり、補助金額はかかった経費の2分の1以内で上限10万円です。ただし、改修した空き家に5年以上住み続けること、昭和56年6月1日以降に建設された空き家であること、別荘としての利用は認められないなどの条件があります。

新築マイホーム取得費用補助事業
千早赤阪村で新築住宅を取得した移住者に対して、100万円の補助金を支給しています。新築住宅には、注文住宅、建売住宅、併用住宅が含まれます。ただし、取得した住宅に5年以上住み続けること、中学生未満の子どもがいる世帯か夫婦が共に40歳未満の世帯であること、取得にかかった費用が1,000万円を超えていること、新築登記から1年を経過していないことなどが受給条件に含まれます。

家賃補助
千早赤阪村内に定住する場合、中学生未満の子どもがいる世帯や、夫婦が共に40歳未満の世帯は家賃補助を受けられます。補助金額は家賃の2分の1以内で、上限は月2万円です。補助期間は36か月間となります。

引っ越し費用の補助
千早赤阪村への移住者に対して、引っ越しにかかった経費の2分の1以内で上限10万円を補助する制度です。受給対象は、中学生未満の子どもがいる世帯や夫婦が共に40歳未満である世帯です。

人口が少ない千早赤阪村は、移住支援活動を積極的に行っている自治体です。移住支援制度の種類が豊富という特徴を持っており、住宅に関するさまざまな補助を受けることができます。住宅費の大幅な経費節約に繋がるため、「移住って出費が大きいイメージがしてハードルが高い」「住宅費を抑えられる自治体で田舎暮らしをスタートさせたい」という方におすすめです。大阪府内で移住支援制度が充実した自治体を探している方は、多彩な補助金制度を持つ千早赤阪村を視野に入れてみてはいかがでしょう?

まとめ

大都市である大阪府は、程良い田舎暮らしができる移住地です。利便性に優れているほか、積雪量が少なく、近距離に観光スポットが多いというメリットがあります。一方で、お試し住宅や本格的な田舎暮らしに適したエリアが少ないといったデメリットも存在しています。移住前の準備や移住後のライフスタイルに大きく影響することから、後悔する可能性がある点にも注意が必要です。自身にとっての優先順位を考え、理想に近い田舎暮らしを実現してください。


提供・移住支援.com

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