見逃し注意!の体験スポット
屋外展示場には、家屋から洗濯板まで、大小様々な展示物があります。一度の訪問で全てを見るのは大変なので、ここでは浦安市郷土博物館ならでは体験スポットをいくつかピックアップします。
貝がらの道
浦安では、貝の剥き場などの加工場や各家庭から、毎日大量の貝殻が出ました。その貝殻の一部は道路の凹凸を補修して、水はけを良くするために道に撒かれていたため、その上を歩くときはシャリシャリと音がなったそうです。
屋外展示場の地面にも、小石と一緒に貝が撒かれていますので、歩く時にはシャリシャリという音を聞いてみてください。ちなみに、貝殻のおかげで水はけが良くなった一方で、自転車のタイヤがすぐにパンクして困った、などという逸話も残っています。
押入れの中
実際に使用されていた長持や布団、おもちゃ、日用品や家財道具などが寄付により集められて、押入れや戸棚などに収納されています。
建物の中にあがったら、是非襖や扉などを開けて中を見てみてください。あまりにリアルで、人様の家に上がり込んだ感じでドキドキするかもしれませんが、当時の生活感をも一緒に体感することができて、とても楽しいです。
おもちゃ
屋外展示場に再現された浦安の街中には、竹馬やけん玉、輪投げなど、当時の子供たちが夢中になって遊んだおもちゃが点在しています。めんこやベーゴマで競う遊び場もあります。みんなが集まっている場所を見つけたら、何をしているのか見に行ってみてください。
べか舟
べか舟は、海苔を採る時に使った1人乗りの小さな木造船です。漁業の最盛期には、境川などに千数百艘のべか船が係留されていたそうです。
屋外展示場に再現された境川には、3艘のべか舟が浮かんでいて、決められた時間になると、実際に乗ることもできます。べか舟の上から眺める町並みには、粋な佇まいが感じられます。
ボランティア「もやいの会」によるおはなし会や遊び体験
もやいの会とは、博物館開館の準備段階から携わっており、今も館内で活動するボランティア団体です。
屋外展示場にはたくさんのボランティアさんがいて、案内版には載っていない昔の逸話や裏話を教えてくれる方や、おもちゃの遊び方を教えてくれる方、一緒に競って遊んでくれる方など、博物館の魅力を倍増させている大切な存在です。
屋内展示場 「船の展示室」
屋内展示場「船の展示室」には、仮屋(かりや)と呼ばれる木造船の製造場があり、べか舟や小さいモデル舟の製造行程を見たり、船釘打ちを体験したりすることができます。船大工道具や、実際に浦安の海で活躍していた木造船なども展示されていて、立体的な展示場は360度見渡せる迫力のある空間です。
木造船をつくる「仮屋」
「仮屋(かりや)」と呼ばれる木造船の製造場で、実際にべか舟を製造している所を見学することができます。また、船釘打ちなどを体験することもできます。大小様々な道具や木が積まれた仮屋と、黙々と作業をしている方たちの真剣な様子に、思わず見入ってしまうでしょう。
船大工の道具
木造船は、独特な形をした大工道具を用いて製造されます。この展示スペースには、県の有形文化財に指定された632点の船大工道具が展示されています。
多種多様の船たち
浦安には漁の方法が複数あり、貝の漁で使う「マキ船」、帆をはって打瀬網を引く「打瀬船」など、漁の種類に合わせて用いられる船も多様でした。実際に使われていたそれらの船が展示されていて、中には実際に乗れる船もあります。