89歳、毎日はこんな感じです

「歳を重ねたら風邪ひくな!転ぶな!義理はかけ!」の大崎さん。健康の秘訣は毎日8000歩のウォーキングと太極拳。歴7年になる太極拳は近所の公園で行っています。しゃんとした背中としなやかな手足は、日々の運動の賜物。でも決して無理はしません。食事も気負わず好きなものを程度にいただくのが大崎さん流。たっぷりの野菜と糠漬けは欠かさず、お酒も毎晩嗜みます。ワインは3日で1本あけてしまうのだとか。

89歳の一人暮らし女性が教える、お金がなくても幸せな日々の作りかた
(画像=『女子SPA!』より引用)

©林ひろし

 晩酌に加えて毎晩の習慣が、寝る前5分間のオリジナル体操。かかと落とし(かかとの上げ下げ)を30回~40回、肩回しを10回以上、ウエストツイスト30回~50回、立位体前屈、他ストレッチ等々。立位体前屈は手の甲まで床にピタッとつくそうです。素晴らしい、と感動するのは計画的なタイムテーブルだけではなく、心身のバランスのとり方。1日をていねいにこなしているのが伝わってくるのです。少し頑張って、少し手を抜く。常に自分と対話して、心と身体をすこやかに保つ。いくつになっても、自分をご機嫌にするのは他人様ではなく、自分しかいないのです。

おしゃれのこと、お金のこと

 大崎さんの美しさは、姿勢やスタイルだけではありません。着こなしやヘアメイクも実に上品。毎日お化粧をするわけではありませんが、アイブロウとアイラインは必須なのだとか。「歳を重ねると目に力がなくなり、ボーっと見えるから(笑)」という理由ですが、メイクアイテムも工夫して取り揃え、探求していくのがすごいところ。70歳からは白髪染めもせず、色の入るシャンプーを愛用。シャンプーとコンディショナーで、ラベンダー色に仕上げているのです。

89歳の一人暮らし女性が教える、お金がなくても幸せな日々の作りかた
(画像=『女子SPA!』より引用)

 ファッションはユニクロがほとんどですが、ストールやスカーフ、アクセサリーで華やかさをプラス。ネックレスやピアス、指輪も何かしらいつもつけているそうですが、「一度着けたらしばらく着けっぱなしだからです(笑)」。このゆるさ加減がいいですよね。何事も好い加減がいいのかもしれません。

 そんな大崎さん、1カ月の生活費は「10万円ちょっと」。食費に3~4万円、光熱費の他通信費が8000円前後、カードの引き落としが3~4万円、都営住宅団地の家賃を含めてだいたい「10万円ちょっと」という計算です。

 家計簿はつけていなくても、日記は毎日つけていて、1000円以上の買物はそこへ書き込むと言います。「贅沢はしませんが、無理もしません」。ここにも大崎さんの心情が生きています。