パートナーに親を重ねていませんか?
――“あえて”選んでしまうのですか!?
三凛「はい。本人は自覚していないかもしれませんが、パートナーに親と似たような要素を含んだ人を選んで、そういう人に振り向いてもらうことで、過去に親から思うように愛されたかったことへのリベンジのようなことをしている場合があるんです。
もしくは、親との関係性だけではなく、小学校の時の教育なんかが影響している人も。例えば、子供の頃から競争社会で、教育環境の中ですごく競わされてきた人。大人になって“不倫”を選ぶことで、奥さんという競争相手がいるわけで…。人のものが欲しいというのは、競争して勝ちたいということでもあるので、過去の経験が恋愛に影響することはよくありますね」
不倫から抜け出すには“気づく”しかない
――本人に自覚はないものの、恋愛行動に過去の満たされなかった経験などがガッツリ影響しちゃっているということでしょうか。しかし、不倫沼は苦しいです! 抜け出せる道はあるのでしょうか。
三凛「“気づく”しかありません。過去に私はこんな寂しい思いをしてきたな、など過去と今のつながりに気づくことができたら、直していくことができます」
――具体的には、どうすればいいでしょうか。
三凛「自分が思うように親から愛されてこなかった。そんな思いを抱えている人でも、過去の自分に意識を戻してみると、親はちゃんと大学にいかせてくれた、中学や高校の頃に毎朝弁当を作ってくれた、などの経験はあるはず。
当時、自分のことだけを見てくれるのは難しかったかもしれないけど、『親から愛されていなかった』という解釈を、『ちゃんと愛されていた』っていう風に、些細なことからでも変えていく。すると、誰かから認められたい、誰かから愛されることで満たされたいという気持ちがおさまってくるんです。こういうアプローチが、この方の場合はいいのかなと思います」