親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。
写真はイメージです。(以下同じ)
恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。
上司と不倫中、やめられません
相談者:女性・28歳・OL
「不倫をやめたいのにやめられません。1年前に単身赴任してきた会社の上司と不倫しています。彼は8歳上で落ち着いていて頼りになります。週末はいつも彼の家で過ごしていて幸せです。でも彼には奥さんと子どもが2人いて、別れてくれそうにありません。スマホの待受を子どもの写真にしていて、『私も子どもがほしいな』と言ったら流されました。遊ばれているだけなのかなと不安になるけど、どうしても彼から離れることができません」
幼少期の親からの愛情不足が原因
―― 一度ハマるとなかなか抜け出せない、不倫沼。好きと不安が入り乱れる精神状態を保つのはとても苦しいです。三凛先生、一体どうしたらいいのでしょうか!?
三凛さとしさん(以下、三凛)「僕のところに相談に来る不倫をされている女性たちは、幼少期に親が自分の兄弟だけを可愛がって、自分は可愛がられてなかった、など親との関係性に悩みを抱えている人が多いんです。今回の相談者の方の不倫相手が8歳も年上とのことですが、こういう場合も過去の自分と両親との関係性を、パートナー選びに投影しているケースが考えられます。
例えば一人っ子だったとしても、親がよその子供のことは褒めるのに、自分のことはあまり褒めてくれないとか…。そういう経験をしている方って、大人になってもパートナーにあえて親と同じような相手を選んでしまうことがあるんです」