ジメジメとした暑さが増してくるこの季節に、ついつい欲しくなるのがさっぱりとした「酢」。

健康によい「お酢」の摂り方。超簡単なヘルシー常備菜「酢たまねぎ」レシピも
(画像=『女子SPA!』より引用)

※イメージです

 夏バテ予防や疲労回復に昔からよいと言われてきた日本の伝統的な調味料「酢」には、実は多くの健康パワーが隠されているのです。今回は『やっぱり体に効く!酢たまねぎレシピ』より、酢のパワーや簡単レシピを紹介します。

市販されている酢はどんな種類があるの?

健康によい「お酢」の摂り方。超簡単なヘルシー常備菜「酢たまねぎ」レシピも
(画像=『女子SPA!』より引用)

スーパーなどで市販されているほとんどの酢は「醸造酢」と呼ばれる酢で、農林水産省の食酢品質表示基準で穀物酢・果実酢に区分されています。

 酢は糖分のある穀物や果実を原料として作られる「人類最古の調味料」と言われるもので、強い殺菌効果を持つことから古くは薬として重宝されていたほどです。

 食酢はまず酒を作り、そこに種酢を加えて食酢菌膜を植え、酢酸発酵させて作ります。何を原料にして酒を作るかによって、米酢、りんご酢、ぶどう酢、黒酢など種類は多岐にわたります。

1日大さじ1杯の酢が健康によい

① コレステロール値を下げる 血中の総コレステロール値が高い人を対象に行った実験によると、酢を1日大さじ1杯(15ml)摂った人は、そうでない人に比べて血中の総コレステロール値が低下していたことがわかっています(出典:「健康・栄養食品研究」vol.8.pp.13-26.2005)。コレステロール値が高いと、脂質異常症の発症リスクが高まるため、低いほうがよいのです。

② 血圧を下げる 酢を毎日大さじ1杯(15ml)摂取すると、2週間目から徐々に血圧は下がり始め、6週目には正常値まで下がることがわかっています(出典:「健康・栄養食品研究」vol.6.pp.51-68.2003)。酢によって血管が拡張され、血流がよくなったためだと考えられています。

③ 血糖値の急上昇を防ぐ 血糖値の急上昇は血管への負担になり、危険です。食事の際に酢を15ml摂ると、食後血糖値の急上昇を抑制できることが実証されています(出典:「日本臨床栄養学雑誌」vol.27.pp.321-325.2006)。

 前述のように、酢にはさまざまな健康効果があり、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を防ぐことが期待できるのです。