職場の嫌いな人を辞めさせる前にやるべきこと
職場にいる嫌いな人を辞めさせたいと考えた時、何も考えずいきなり行動を仕掛ければ必ず失敗します。
まずは辞めさせなくても済む方法を考え、やむを得ない場合のみ辞めさせるようにしましょう。
嫌いな人に更生の機会を与える
あなたが嫌っている人は、自分が問題行動を起こしていることに気づいていない可能性があります。
指摘すれば言動が改善されるケースもあるので、まずは相手に自分の問題行動を把握させ更生のチャンスを与えましょう。
あなたが相手に「こういうところを改めてほしい」と直接伝えてもいいですし、伝えにくい場合は上司や先輩にお願いしてもOKです。
辞めさせる具体的な行動に出る前に更生機会を与えることで「改善を求めたが受け入れてもらえなかった」という辞めさせる理由も手に入ります。
物理的に距離を取ってみる
嫌いな人とはできるだけ接触を断ち、精神的に疲弊しないよう工夫することも大切です。
また、嫌いな人との衝突を避けるために物理的に距離を取ることは、大人として当然の対応ともいえます。
仕事によっては難しい場合もありますが、嫌いな人と接触機会を減らすだけで、精神的苦痛はかなり和らぎますよ!
割り切った関係に落ち着くことで、嫌いな人のことがどうでもよくなり「辞めさせたい」という感情すら消えてしまうかもしれません。
異動や転職の予定を調べる・考える
嫌いな人に異動や転職の噂がある場合は、辞めさせる行動に出ず一旦待ってみるほうがいいでしょう。
「終わり良ければ総て良し」という言葉があるように、それに反する異動や辞める間際のトラブルは恨みの元となります。
また、あなたが自身のキャリアアップや今後のことを考え、異動や転職を検討している場合も、嫌いな人を辞めさせる必要はありませんよね。
もともと「いつかは転職しよう」と考えていた場合、予定を少し早めるだけで嫌いな人と簡単に決別できるかもしれません。
辞めさせた後のことを考える
嫌いな人を辞めさせることができたと仮定して、残された職場の人たちだけで普段通りに仕事がまわせるのかという問題についてもよく考えておきましょう。
欠員が出ても会社が人員を補充してくれるとは限りませんし、仮に補充されたとしても、どんな人が来るかはわかりません。
辞めさせても仕事が問題なくまわるよう、自分のスキルを磨いておくことも大切ですね。
もう一度「本当に辞めさせたいのか」を考える
職場に嫌いな人がいるのは仕方のないことですし、あなたが「辞めさせたい」と考えてしまうのもどうしようもないことです。
しかし、あなたが嫌いな人にも生活があり、仕事をする理由があります。
あなたが辞めさせることで、嫌いな人の生活をおびやかしたり、人生に影を落としたりする可能性があることは、よく理解しましょう。
嫌いな人から後で恨まれる可能性や、失敗すればあなたが職場に居づらくなる可能性もあり、それらを踏まえても本当に辞めさせたいと思えるのか、もう一度よく考えてみてください。
職場の嫌いな人を辞めさせる方法
どうしても職場にいる嫌いな人を辞めさせたい場合は、自分の味方を増やし社内で影響力のある人物に相手を叱ってもらうのが一番です。
ここからは、職場の嫌いな人を辞めさせる際に効果的な方法を解説します。
ミスや悪口の証拠を集める
職場の嫌いな人を辞めさせるためには、正当な理由が必要です。
そのため、まずはミスやサボりの証拠を掴んだり、悪口を言っていたと証言してくれる人を見つけたりしなくてはいけません。
些細な言動だけを理由に辞めさせようとすれば、あなたが職場で悪者扱いされかねないため、できるだけ多くの人が納得する証拠を集めてくださいね。
といっても、小さな言動でも大きく積み上げることで正式な理由として扱われるので、まずは根気強く嫌いな人の問題行動の証拠を集めましょう。
自分の味方を増やす
職場の人とは丁寧な人間関係作りを心がけ、できるだけ味方を増やしておきましょう。
「嫌いな人との関わり方に悩んでいて」「嫌いな人から悪口を言われているみたいで……」と、職場の人に相談を持ち掛ける方法も効果的です。
1人の大声よりも複数人で集まって出した声の方が、影響力が強いのは当然ですよね。
また、あなたに味方が増えれば、必然的に嫌いな人は職場で孤立していきます。
孤立した中で行う仕事には「やりがい」や「楽しみ」を感じにくいため、嫌いな人は精神的に追い詰められ自ら辞めてくれるかもしれません。
上層部に相談する
職場の嫌いな人を辞めさせるのに最も有効な方法は、強い影響力を持つ上層部に「嫌いな人の問題行動を何とかしてほしい」と相談することです。
1つ前の味方を増やす段階で、上司とも親しくなっておけば相談もよりスムーズになりますよ!
会社は他の社員のやる気をそぐような問題社員を見過ごすことはできないので、あなたが嫌っている人に注意や事実確認を行います。
嫌われている人は、バレないと思っていた自分の悪事が上層部にまで知られていることにショックを受けると同時に、プライドにも傷がつくでしょう。
ここまでくると嫌われている人もさすがに居心地が悪くなり、そのまま辞めてしまうケースが多いです。
相手より出世するのも有効
この他にも、辛抱強くスキルアップして嫌いな人よりも偉くなり、自分が指示を出す側の人間になるという方法もあります。
上司と部下という立場上、嫌いという個人的感情は隠す必要がありますが、出世すれば嫌いな人が問題行動を起こしたときも自分で叱ることができるのです。
また、万が一叱っても嫌いな人の問題行動が改善しない場合は「上司である自分の言うことを聞いてくれない」という理由で、さらに上層部に報告することもできます。
場合によっては時間のかかる方法ですが、自分のキャリアを守りながら職場の嫌いな人を辞めさせることができるので、ぜひ覚えておいてくださいね。