天気痛の緊急処置に「耳温熱」

 さらに、耳周りの血行をよくするためにおすすめなのが、「耳温熱」です。温めたタオルや温かいペットボトルを耳の後ろにある「完骨(かんこつ)」というツボに当てる方法です。このツボを温めることで、耳から頭にかけての血行がよくなり、頭痛やめまいの症状が緩和します。

 予防策としてもおすすめですが、天気痛の症状が急に現れたときや、薬を飲み忘れたときの緊急処置にも効果的です。

・ホットタオルを使うやり方 タオルを濡らして軽く絞り、耐熱性のポリ袋などに入れて、電子レンジで1分間加熱する。

・ペットボトルを使うやり方 ホットでも使える専用ペットボトルを用意し、水100mlと熱湯200mlを注いで振り、混ぜ合わせる。

タオルかペットボトルを両耳に交互に、耳全体が温まるまでじっくりと「完骨」のツボに当てる。

※完骨…耳の後ろにある骨の突起(乳様突起/にゅうようとっき)の指1本分下にあるツボ。 ※ペットボトルを使う方法は、鍼灸師の若林理砂先生が推奨する「ペットボトル温灸」を参考にしています。

頭痛も…気圧による“梅雨だる”を解消する「くるくる耳マッサージ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

梅雨以降も天気痛に要注意!

 梅雨が終わっても、夏は局地的に気圧が大きく変化するゲリラ豪雨や台風が来るし、朝晩の冷え込みが続く初秋も油断できません。でも対処法を知っていれば、今まで憂うつだった天気の崩れる日も、快適に過ごせるようになるはず! とりあえずもう少し続きそうな梅雨をなんとか乗り切りましょう。

<イラスト/瀬川尚志 編集/女子SPA!編集部> 佐藤純 天気痛ドクター。愛知医科大学客員教授。日本慢性疼痛学会認定専門医。1983年に東海大学医学部を卒業。2005年より愛知医科大学病院で日本初の「気象病外来・天気痛外来」を開設。さらに、東京竹橋クリニックにて気象病・天気痛外来医として診察も開始。2020年にはウェザーニューズと共同開発した「天気痛予報®」をリリース。著書は『天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法』(光文社)、『天気痛を治せば頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』『体の不調がスーッと消える「天気痛さん」の本』(ともに扶桑社)など多数。

提供・女子SPA!



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