大人の男性っぽい話し方にキュン
彼もその提案を受け入れてくれ、電話をする約束の日がやってきました。電話を取ると、相手も緊張しているような雰囲気。ですが、10分ほど話すと互いに緊張が和らいでいき、話は弾みました。
「彼は電話でも自分のことを、私と言っていて、なんか大人の男性っぽくて、いいなあと思いました。終始、敬語で控えめな受け答えをしてくれるところも私のツボでした」
この人のことをもっと知りたいし、会ってみたい。そう思えたため、沙知代さんは1週間後の週末、彼と会う約束をしたのです。
会ってみてわかった、高すぎる理想の女性像
当日、2人は沙知代さんの家からほど近いカフェで会うことに。待ち合わせ場所に現れた彼は、かっちりとしたネイビーのジャケットを見事に着こなす爽やかイケメンでした。
「写真よりも実物のほうが、かっこよかったです。身長も高く、細マッチョな感じで、見た目もタイプでした」
しかし、一緒に食事をする中で沙知代さんは、彼が理想としている女性像に驚愕します。裁縫道具は、いつも持ち歩いていてほしい、家にいる時でもメイクをして常に綺麗でいてほしい、レトルト食品は絶対に食卓に並べないでほしい……など、その内容は沙知代さんにとって難しいと思えるものばかり。
この人とは、根本的に会わないかもしれない。このまま付き合っても、互いに時間の無駄だろうな。そう感じたため、沙知代さんは「申し訳ないですが、私はそういうタイプではありませんので、お付き合いなどは、もしかしたら難しいかもしれません」と正直に伝えました。