日頃から健康診断をしっかり受けてほしい
骨軟骨異形成症や肥大型心筋症は早期発見することが、なかなか難しい病気です。自身の経験で、その事実を痛感したからこそ、飼い主さんは愛猫のささやかな変化を見逃さないようにして欲しいと訴えかけます。
「猫は、痛みを隠すのが上手な動物。骨軟骨異形成症は程度の差こそあれど、多くの折れ耳スコさんに発症すると聞きますし、肥大型心筋症は症状が出てからでは、かなり進行している場合が多いと聞くので、定期的な検査は必ず行ってほしいです」
実は小太郎くん、病気発覚前から血液検査は頻繁に行っていましたが、数値に異常が見られることはありませんでした。そのため、飼い主さんは定期健診の際は血液検査だけでなく、レントゲンやエコー検査もしっかり受けてほしいと語ります。
ともに生き、ともに病気と闘う
なお、小太郎くんの治療をする中で飼い主さんは、同じ病気を持つ猫と暮らしている飼い主仲間に支えられてきたからこそ、現在、骨軟骨異形成症や肥大型心筋症の愛猫と暮らしている方に向け、「大変なこともいろいろあるけれど、一緒に頑張ろう」とエールを送っているのです。
病気の猫だから大変だとは、まったく思わない。「ともに病気と闘う」と捉えている――。闘病生活を、そんな言葉で表現する飼い主さんは1日でも長く小太郎くんと生き続けられるよう奮闘中です。
病気の猫にはしばしば「かわいそう」という声が向けられることがありますが、それは必死に今を生きている猫や明るい未来を信じている飼い主さんの心を傷つける言葉。
人間と同じで動物も、いつどんな病気になるか分からないからこそ、小太郎くんたちの日常は病気になった時にできる「うちの子の愛し方」を考えたり、他の猫へかけている言葉を見直したりするきっかけにもなるはずです。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 古川諭香 愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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