治療を開始とともに、脚の負担を減らす部屋作りも

 治療の開始とともに、飼い主さんは自宅の模様替えを決意します。フローリングにはカーペットを敷き、段差が大きい場所にはペット用の階段を設置。キャットタワーは段差の間隔が狭いシニア用に変更し、小太郎くんの脚にかかる負担が少しでも軽減されるように工夫しました。

病と生きる猫・小太郎くん。肥大型心筋症と闘うスコティッシュフォールドと飼い主の絆
(画像=『女子SPA!』より引用)

そして、骨軟骨異形成症の治療は痛みの緩和が主となるため、獣医師と相談し、アンチノールとコセクインパウダーというサプリを毎日飲ませたり、明らかに痛みが出ていそうな時は処方された鎮痛剤を与えたりして、愛猫の病気と付き合っていくようになりました。

肥大型心筋症も判明して投薬治療を開始

 そのように骨軟骨異形成症と向き合う道を見つけた後、再び悲しい出来事が飼い主さんたちを襲います。それは、小太郎くんが6歳の頃のこと。なんと、年に1回連れて行っていた健康診断で「肥大型心筋症」であることが判明したのです。

病と生きる猫・小太郎くん。肥大型心筋症と闘うスコティッシュフォールドと飼い主の絆
(画像=『女子SPA!』より引用)

肥大型心筋症とは、心室壁が厚くなり、左心房から左心室への血流が制限される病気のこと。

「スコティッシュフォールドは肥大型心筋症になりやすいと聞いたことがあったので覚悟はしていたつもりだったんですが、やはり実際に告知されると辛かったです」

 病気発覚後、小太郎くんにはすぐに心拍数を抑える薬と血栓をできにくくする薬が処方され、投薬治療がスタート。それに伴い、飼い主さんは1日1回必ず動画を撮り、呼吸に変化がないかチェックすることが日課になりました。

室温は小太郎くんが過ごしやすいよう、23~24度になるように配慮し、湿度は50%前後をキープ。月に一度検査して、経過を診ています。

病と生きる猫・小太郎くん。肥大型心筋症と闘うスコティッシュフォールドと飼い主の絆
(画像=『女子SPA!』より引用)

そんな環境の中で小太郎くんは、まったりライフを謳歌。飼い主さんと2人きりの時には、ベタベタの甘えん坊さんに大変身しちゃいます。

小太郎くんと同居猫 同居猫とくつろぎながら過ごすことも

「小太郎は大人しくて、温厚な子です。3歳の時にもう1匹猫を迎え入れたのですが、その時に初めて威嚇する姿を見て驚いたほど。シャーって言えるんだって思って(笑)」

 生まれ持った個性を丸ごと受け入れてくれる飼い主さんのもとで、小太郎くんは今日も命を輝かせています。