一眼レフを使った撮影に欠かせないのが、写真の編集です。「レタッチ」や「加工」といった言葉で表現される場合が多いですよね。でも、そもそも「レタッチ」と「加工」の違いとは何でしょうか?また、具体的にどのようなことを行うのでしょうか?言葉は良く聞くけど、実際にどのように進めればいいのかわからない、という方も多いと思います。
そこで今回は、レタッチと加工の違いと、写真編集の進め方をご紹介します。レタッチ・加工方法を知れば、一眼カメラライフがさらに充実しますよ。
[講師]フォトグラファー aimi
レタッチと加工の違いとは?
レタッチと加工には、どういった違いがあるのでしょうか。それぞれの本来の意味と、使い分けされる場面に分けてご説明します。
レタッチと加工は同じもの
レタッチと加工は、実は本来の意味は同じです。より厳密に言えば、レタッチは「撮影した写真データを加工・修正すること」なので、レタッチの中に加工が含まれていると言えます。
ですが、「加工」にも修正の意味合いが含まれるため、レタッチ・加工どちらも「写真データを加工・修正すること」として使われるのです。
レタッチと加工、使い分けをする場合も
本来の意味はほとんど同じレタッチと加工ですが、使い分けされる場面もあります。例えば、写真編集の段階として「レタッチ」と「加工」に分ける場合です。こういった場合には、レタッチは写真の補正や修正などの基本的な調整を、加工はその先の合成などのプラスアルファを指します。
ただし、こういった使い分けは限られた場所でしか行われていません。写真の編集方法を知るためにインターネットや本などで調べる場合にはレタッチ・加工のどちらを使っても大丈夫です。
レタッチ・加工って何をするの?
レタッチ・加工に違いがないことがわかったら、次は写真編集では具体的に何をするのかをご紹介したいと思います。どういったことが可能なのかがわかれば、撮影にも安心して望めるようになりますし、写真の表現の幅がぐっと広がりますよ。
レタッチ・加工で出来ること
レタッチ・加工で出来ることは、大きく3つに分けられます。ひとつずつご紹介します。
まず1つ目は、明るさや色味などの「調整」です。明るさは、基本的には適正露出に、また表現方法としてあえて露出オーバー・アンダーにすることもあります。色味を調整することで、色温度を変えたりモノクロにするなどさまざまな表現ができます。
2つ目は「修正」です。余分に写り込んでしまったものを消す、または補正することで背景になじませます。削除したいものが大きいほど背景となじませるのが難しくなるため、基本的には小さな範囲で行います。
3つ目は「プラスアルファ」です。表現したいことに合わせて切り取りや合成をしたり、部分的な調整を行います。写真に個性を加えるのに重要な工程です。
レタッチ・加工におすすめのソフト
レタッチ・加工は写真編集ソフトを使用して行います。基本的な調整のみを行う場合は、無料ソフトでもじゅうぶんに対応ができます。しかし、細かい修正や合成を行う場合には有料ソフトが必要です。
おすすめはAdobe Photoshop(フォトショップ)です。フォトショップがあれば、基本的にできないレタッチ・加工はありません。写真を記録としてだけではなく、自分の「作品」にしたいと考えている方はぜひ試してみてください。