ETFって何の略?
続いて青沼先生が解説したのは、ETF(上場投資信託、☆)について。
実は講義の前、筆者のグループでも
「ETFって何なんだろう?」
「聞いたことはあるけれど、意味が全然分からない!」
という声が聞かれていました。
「ETFとは、
- Exchange…取引所で
- Traded…取引される
Funds…ファンド、投資信託 の3つの頭文字を取ったもので、『上場投資信託』と呼ばれています」
と、青沼先生。ご自身でも、ETFを保有しているそうです。
ETFの特徴としては、
- 売買がいつでも可能
- 少額、低コストによる取引
- 分散投資が可能
値動きのわかりやすさ などが挙げられました。
ETF(イーティーエフ)とは?
Exchange Traded Fundsの略称で、国内外の取引所に上場し、通常の株式と同様に市場で売買される投資信託のこと。TOPIXや日経平均株価など、特定の指標に連動することを目標に運用されます。信託報酬などの運用コストが比較的低いのも特徴で、個別銘柄による分散投資に比べると、ETFは少額での分散投資が可能です。(参照:SMBC日興証券「ETF [上場投資信託]」)
分配金や利回りが高い「REIT」
次は、REIT(不動産投資信託、リート)について。
REITとは、多くの投資家から集めた資金で、オフィスや商業施設、マンションなど複数の不動産に分散させて投資を行い、家賃収入や売買益を投資家に分配する商品のこと。
不動産に投資をしたいと思った時、必ずしも「現物投資」にこだわるのではなく、REITなどの金融商品を選ぶ選択肢もあるんだな、ということを学びました。
「リバランス」が資産を増やすコツ!
青沼先生は投資の順番として、
- 投資信託(インデックス運用)
- 投資信託(アクティブ運用)
株式など個別銘柄 の順番で行うのがおすすめだと言います。
確かに、株はチャートの見方や買い時などを学んだり、値動きなどをチェックする必要があるのに比べて、投資信託は購入後、特にやることがないため、投資初心者にとっては良さそうです。「個別銘柄を購入するのは、ある程度投資の勉強をしてからの方が良いと思います」(青沼先生)
ただし、投資後はそのまま「放置」するのではなく、「リバランス(配分の調整)」を行うことが大切なのだとか。
「例えば現在REITに投資をしていても、2020年の東京オリンピックが終了した後には、不動産市況が変化するかもしれないですよね。投資した後は半年に1回くらいのペースで、資産配分を見直しましょう」(青沼先生)
長期投資の場合、「投資後は何もしなくて良いかな」と考えていた筆者にとって、意外な言葉でした。
確かに、世の中の情勢に左右されるリスクが少なからずある金融商品。年に2回は「今の資産配分で大丈夫かな?」と、チェックをしようと決意しました。