人気のデパコスを持っていれば「ちゃんとしてる」という勘違い

真紀さんの化粧ポーチから出てきたのは、人気コスメブランドTHREE(スリー)のアイシャドウパレットでした。ですが、付属チップの一つは紛失。ベースカラーはケースの四隅に粉がこびりついている程度です。

化粧ポーチに“入っていたら危ない”もの。メイク苦手さんに多い勘違い
(画像=『女子SPA!』より引用)

真紀さんの持っていたアイシャドウ(実物)

「もう、空(から)じゃん!」 「他の3色はまだ入ってますよ」 「まぁそうなんだけど、濃い色だけでアイメイクを完成させられないですよね。アイシャドウパレットってこの濃い色って必ず余りませんか? 濃い色はそんなに広範囲に塗らないし、ここがなくなるまで使っていたら、メイク自体が濃くなりませんか?」

すると、「明るい色はこっちを使うことが多いです。デートとかもピンクで明るいからいいかなと思ってこっちを使ってます」と別のパレットを取り出す真紀さん。

出てきたのは、表面が皮脂で固まったルナソルのアイシャドウパレットでした。ブラシは使わず、指で塗ることが多いそうです。

化粧ポーチに“入っていたら危ない”もの。メイク苦手さんに多い勘違い
(画像=『女子SPA!』より引用)

真紀さんの持っていたアイシャドウ(実物)

改めて真紀さんを見ると、顔の左右でチークもアイシャドウも色の濃い部分が異なり、一応目の上はキラキラしているけれど、お化粧が雑なのです。2つとも、ベストコスメ受賞に惹かれて購入したそうです。

メイクは何を塗るかよりどう塗るか

「デパコスじゃなくたっていいので、新しいアイシャドウを買いなおそう。もうそろそろこのアイシャドウは買い替え時なんじゃないでしょうかね」 「わかりました。どれがいいと思いますか?」

これはもう、真紀さんのためにもはっきりお伝えしなくてはと思いました。

「真紀さん、そのどれを買うのがいいかって発想が危ないんですよ。人気コスメを買っても塗り方が下手なら魅力的に見える仕上がりにならないんです。 一度、年齢相応のメイクを習った方がいいですよ。人気の化粧品だとしても、真紀さんの顔に対しどのぐらいの量を塗るとか、どこまで塗るとか間違えたら、高い化粧品を使ってもきれいにはならないですよ」 「分かりました。私って要するに化粧が下手だったんですね」 「そう。出会いがないのではなく、外見力が低めかな」

真紀さんに限らず、化粧品の買い替え時期が過ぎたものを使っている方は珍しくありません。それを使ってお化粧しても、キレイにはなりにくいでしょう。

化粧ポーチに“入っていたら危ない”もの。メイク苦手さんに多い勘違い
(画像=『女子SPA!』より引用)

他の方の化粧ポーチから、ハイライトカラーが残っているからまだ使えると思っていたほとんど空のアイシャドウパレットが出てきたこともありました。

化粧ポーチに“入っていたら危ない”もの。メイク苦手さんに多い勘違い
(画像=『女子SPA!』より引用)

チークでも口紅でもマスカラでもほとんど空なのに使い続けている方はいますが、私が見てきた中では圧倒的にアイシャドウパレットが多いです。 数色あってもどれかは残っているから「ある」と思うのかもしれません。

マスカラは残量が見えないのですが、ブラシを抜き取るときに乾いたカスっとした音がするなら買い替え時。新品はヌチョとかブチュッとか粘度の高い液体がブラシに絡む音がします。