生理のことは、もっと気楽に婦人科へ相談していい

――経血量が非常に多い、過多月経(月経過多)の人にもショーツタイプは便利だと思います。

ささき「ちなみに私も月経過多なんですけど、この症状を知らない女性ってけっこう多いんですよね。たぶん、こういった知識が得られないのって、産婦人科に行くハードルの高さが原因のひとつじゃないかと考えています。妊娠に関することでなければ、産婦人科には行っちゃいけないと感じている女性ってけっこう多いのでは?」

「娘の生理用品が買えない」悩む父親も。知られていない“生理の問題”
(画像=『女子SPA!』より引用)

――私も妊娠経験がなく、生理のことで産婦人科に相談に行くことを躊躇(ちゅうちょ)してしまう部分がありました。でも、先日コロナに感染した後で大量の不正出血があって。やむを得ず産婦人科に足を運んだら「コロナ感染のストレスによる排卵疾患(しっかん)」と診断されたんです。この症例、実は多いらしいんですがニュースでは全く触れられていないし、産婦人科に行くことの大事さを知りました。

ささき「でも、産婦人科って自分に合う合わないの選び方が重要なんです。先生によっては『生理痛でピルを飲むなんてあり得ない』って人もいれば、『鎮痛剤はよくないから漢方を出す』という人もいる。その病院だけがすべてではないので、合わないと思ったら別の病院に行く選択肢を持っておくべきだと思います」

――生理用品と同じくらい、カジュアルに選べればいいんですけどね。子どもたちや若い女性からすると、産婦人科ってだいぶ敷居が高いのではないかと。

産婦人科に行く子への“同行”もする理由

ささき「実は私、産婦人科に初めて行く子への同行もしているんです。一緒に病院に行くのはもちろん、前もって先生とお話して一緒に診察室に入らせてもらったり。ただ、個人情報の部分になったら部屋を出て待たせてもらってますけど」

――えっ! それも『JOY』の活動の一貫として行ってることなんですか?

ささき「そうです。初めてのことって誰しもみんな怖いじゃないですか。だから、一緒に行ける愉快な大人がいたらいいのかなって(笑)。

こういうことって、親よりも意外と全く関係のない第三者がいいんじゃないかと思うんですよ。とはいえ、スーツ姿の行政の人や、支援員のカードをぶらさげてるような、カチっとした人でも駄目だろうな、と。私なんて髪は黄緑だし、タトゥー入ってるし。初対面は緊張していても、2~3分経てばタメ口になるくらいフランクに話してくれるようになりますよ」

――素敵ですね! 確かに、ささきさんが来てくれたら、子どもたちの気持ちもとてもラクになりそうです。

ささき「私は私で、今の若い子たちと話をすることで色んなアップデートができるのメリットがあるんです。私はアップデート、彼女たちは安心を得られてウィンウィンの関係ってことで」