愛猫を抱っこする時間はとても幸せな瞬間。しかし、すぐ逃げてしまうので抱っこできないという飼い主さんは少なくないでしょう。

猫によって抱っこの好き嫌いや、好む抱き方は異なります。抱っこが好きな猫と嫌いな猫は何が違うのか、どんな風に抱っこしてあげれば猫は安心できるのか、抱っこの基本的な方法をペピイ動物看護学校で講師を務める牧田先生にお聞きしました。

1.抱っこが好きな猫・嫌いな猫の違いは「体型」によって異なる?

体型よりも性格による違いが大きいでしょう。一般的には、細身の猫よりもポッチャリしている猫の方が抱っこが好きそうに思われます。しかし、ポッチャリしている猫でも抱っこが苦手な猫はいます。
そもそも猫は警戒心の強い生き物ですから、本来、体を拘束される抱っこは好みません。抱っこをする時は猫ちゃんの性格を考えてからしてあげましょう。また、抱っこを嫌がる場合は無理をせず離してあげてください。

2.抱っこが好きな猫・嫌いな猫の違いは「性格」によって異なる?

抱っこ嫌いな猫を上手に抱っこするコツと方法を動物看護学校講師が紹介!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

人懐っこい猫や甘えん坊な猫は、抱っこ好きな子が多いです。いつも飼い主さんの後ろをついて歩く猫やそばにいたい猫は、飼い主さんをもっと近くに感じられる抱っこが好きかもしれません。

抱っこが嫌いな猫は、じっとしているのが嫌いな子。飼い主さんの抱っこより、自分で活発に動き回る方を好みます。そして、神経質で怖がりな猫も抱っこは苦手です。自分ですぐに逃げ出せない抱っこの状況は好きではありません。

3.猫を抱っこする際の3つのポイント!

愛猫が落ち着いている時に抱っこの練習をしてみましょう。
まず、愛猫の後ろに両膝をついて座り、その状態で猫の両脇に片手を入れて、上半身をゆっくりと持ち上げます。同時にもう片方の手でお尻を支えながら抱き上げて、膝の上に乗せましょう。そのまま自分の体にそっと引き寄せて、密着させてください。ここまでいけば抱っこ成功です。

逃げ出す様子がある場合は、腕の力を少し緩めてからもう一度引き寄せてみましょう。居心地の良い体勢が整い、落ち着いてくれることがあります。
「愛猫が抱っこを嫌がる」とお悩みの方は、ぜひチャレンジしてみてください。

1.猫の両脇に片手を入れて、上半身をゆっくりと持ち上げます。

抱っこ嫌いな猫を上手に抱っこするコツと方法を動物看護学校講師が紹介!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

2.同時にもう片方の手でお尻をしっかり支えて抱き上げます。

抱っこ嫌いな猫を上手に抱っこするコツと方法を動物看護学校講師が紹介!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

3.そのまま体を密着させます。そうすることで両手と体で支えられ、安定感が生まれます。

抱っこ嫌いな猫を上手に抱っこするコツと方法を動物看護学校講師が紹介!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

ここがポイント

猫の抱っこは「安定感」が重要!

支えが不十分だと不安定な体勢になり、猫に嫌がられます。しっかり安定するように抱いて、安心させてあげましょう。

4.こんな抱き方に気を付けて!猫のNGな抱っこの仕方

猫の体をしっかりと支えられず、体がずり落ちそうな抱っこや、後ろ足が不安定になる抱っこの仕方はN Gです。体の安定が悪いと嫌がって逃げてしまうでしょう。
お尻や後ろ足をしっかりとサポートして、体が安定する抱っこをしてあげてください。抱っこをする時、首根っこをつかんで持ち上げたり、前脚だけを持ち上げたりするのは危険です。また、かわいいからといって思わず「ぎゅ〜っ」と抱きしめる抱っこもやめましょう。猫は密着して強く圧迫されるような抱っこや、お腹を圧迫したりする抱っこは苦手です。気を付けて欲しいのが人間の赤ちゃんのように「高い高い」と持ち上げたり、振り回したりすること。不安定なうえに、誤って落としてしまうとケガをする可能性があります。

「抱き方のポイントを抑えても抱っこが苦手」という場合は、どうすれば良いのでしょう。次は、そんな猫の対処方法を見ていきます。