中でも2月にリリースされた「シーズ・オール・アイ・ワナ・ビー」は、意中の相手が他の女性に目移りしてしまっている不安を素直に歌った楽曲で既に2億回の再生数を超えている。MVは原色のレオタードに身を包んだテイトが、ダンスオーディションに参加するという内容で、明るくアップテンポな曲調にぴったりな映像が楽しめる。現在、約1800万回再生されており、ダンスオーディション番組で準優勝し、ジャスティン・ビーバーのコンサートにも出演したことがあるテイト・マクレーのダンサーとしての実力も味わえるビデオだ。
また、アルバムリリース前に最後の先行配信曲となった「ワット・ウッド・ユー・ドゥ?」はテイト・マクレーがリリースしてほしい楽曲を自身のTikTokでファンに募った際、投票で見事1位に選ばれた楽曲であり、先週20日にMVが公開されたばかりだ。「私が出て行って戻らなかったらあなたはどうするの?」と彼氏に愛想をつかす女の子の想いが歌われていて、日本でも大ヒットしたザ・キッド・ラロイの「ステイ」を手掛けたチャーリー・プースと、ブレイク・スラットキン、テイトと私生活でも大の仲良しであるオリヴィア・ロドリゴの作品を手掛けたアレクサンダー23が共同制作、プロデュースに携わり、ロック音楽にインスパイアされた恋愛ソングに仕上がっている。
アルバム内には先行配信楽曲の他に、ネリーの「ライド・ウィット・ミー」をサンプリングした「ドント・カム・バック」やビリー・アイリッシュの兄フィニアス・オコネルが手掛けた「アイ・スティル・セイ・グッドナイト」も収録されている。どの楽曲もテイト自身の感情を元に作り出された作品となっていて、7歳で自らのYouTubeチャンネルを立ち上げ、ダンサー、シンガーソングライターとして活躍してきたテイトの瑞々しい完成を楽しめる1枚だ。これから、さらに大きな舞台へと羽ばたいていくテイト・マクレーの活躍に注目して欲しい。