貯める&備える
2020/06/25

積立貯金におすすめの銀行口座5選。どこに貯めるのが正解?

(写真=PIXTA)
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お金を貯める最も確実な方法は、貯金用の口座を作り、毎月一定の金額をコツコツと積み立てていくことです。会社に給料天引きで貯蓄できる制度があればいいですが、そういった制度がない場合でも、銀行の積立預金であれば手軽に始めることができます。今回は銀行での積立預金におすすめの口座を5つご紹介します。

自動で貯められるのが「積立貯金」

そもそも積立貯金ってどんな貯蓄方法? 

積立貯金とは、毎月数千円から数万円のお金を積み立てていく貯金方法です。銀行での貯金といえば定期預金が一般的ですが、これは100万円以上のまとまったお金がある人が利用するものです。

積立貯金は「今は手持ちのお金がないけど、これから貯金を始めたい人」に最適な仕組みです。毎月の給料から少しずつ、コツコツと貯めていくことで、数年後には利息を加えたまとまった金額を受け取ることができます。

積立貯金がおすすめの理由とは? 

積立貯金は、貯金ができなくて悩んでいる人がお金を貯める際におすすめの方法です。

貯金ができない人の多くは、給料が振り込まれてお金を使い、余ったお金を貯金に回そうと考えます。つまり、「収入-支出=貯金」という状態になっているのです。

しかし、この方法ではいつまで経ってもお金は貯まりません。貯金をすると決意したら、給料が振り込まれたらすぐに貯金をし、残ったお金で生活するのが正解です。

つまり、

収入-貯金=支出


が貯金をするための正しい考え方なのです。

積立貯金を始めることによって、この仕組みを簡単に作ることができます。なぜなら、毎月一定額が自動的に貯金用の口座に振り込まれるで、必然的に残りのお金で生活しなければならないからです。

「それならばコツコツとタンス預金をして、お金が貯まった時点で定期預金などに預ければいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。しかし、タンス預金では何か欲しいものがあるときに、ついつい使ってしまうおそれがあります。

積立貯金も簡単に使うことはできますが、それでも家に置いてあるお金と比べると「どこかの口座に入っているお金」は使いにくいものなので、衝動買いを防ぐブレーキになります。

積立貯金は3種類 自分にあったやり方を

積立貯金は、お金を貯めるのにとても有効な方法です。では、どうすれば始めることができるのでしょうか。毎月自動的にお金を引き落として口座に振り込んでくれるのは、主に以下の金融商品や制度です。

1.銀行の積立預金

最も手軽で一般的なのは、銀行の積立貯金です。給料の振込口座がある銀行や、よく利用する銀行があれば窓口で申し込めます。またネット銀行では手続きがネット上でできる上に、利率も大手銀行より高く設定されているところが多いのでおすすめです。

2.社内預金

会社が社内預金の制度を設けていれば、利用することができます。この制度では、給料から一定額を天引きし、会社が預かることで貯蓄ができます。

社員にとっては、「金融機関よりも高い金利がつく預金」を利用できるというメリットがあります。会社にとっては、預金を設備投資や運転資金に回せるというメリットがあります。

3.財形貯蓄

会社が財形貯蓄制度を採用していれば、利用することができます。給料から一定額を天引きする点は社内預金と同じですが、天引きされたお金を契約銀行に送金する点が異なります。つまり、会社は引き落としと送金を担当するだけで、実際にお金を管理するのは金融機関です。

今回は3種類の中でも、誰でも利用することができ、選択肢も広い「銀行の積立預金」について詳しく見ていきましょう。

中でも「銀行の積立預金」がおすすめ!その理由とは? 

銀行の積立預金は、安心して積立ができるサービスです。ここでは、銀行の積立預金をおすすめする理由を3つご紹介します。

おすすめする理由1:誰でも始めることができる

銀行の積立預金のメリットの1つ目は、誰でも手軽に始められることです。社内預金や財形貯蓄は、そもそも会社がその制度を採用していなければ利用することができません。一方で銀行口座は誰でも開設することができますし、多くの候補から利率の高いところや便利なところを選ぶことができます。

おすすめする理由2:積立方法を選べる

銀行の積立貯金では、積立方法を選べます。毎月2万円ずつ、ボーナス月には20万円をプラスするなど、柔軟に積立額を設定することができます。昇給したので積立額を増やしたり、転職などで一時的に収入が減ったので積立額を減らしたりと、変更しやすいのもメリットです。

また「3年後に200万円貯めたい」といった具体的な目標が決まっている場合は、積立金額と積立回数が決まっている「定期積立」を利用することもできます。

おすすめ理由する3:途中で解約しても元本割れしない

ケガや病気などで急にお金が必要になることは誰にでも起こり得ますが、その場合は積み立ててきたお金を解約しなければならなくなるかもしれません。

積立預金では、途中で解約しても元本割れすることがありません。途中で解約すると最初に提示された利率は適用されなくなりますが、積立貯金は通常より高めの金利が設定されているものが多く、ほとんどの場合は普通預金と同じ金利を得られます。

解約したお金はすぐに普通預金に入り、その後は自由に引き出せるようになるので、いざという時でも安心です。

銀行で積立する場合の注意点

銀行の口座で積立預金を利用する場合、次の2点に注意してください。

1つ目は、預け入れ金の引き落としは給料の口座から行うこと。給料口座以外からの引き落としにすると、毎月お金を振り込む手間がかかります。積み立てはできるだけ自動的に行われるようにしましょう。

2つ目は、引き落とし日を給料日の直後に設定することです。こうすることで、引き落とし日に口座にお金がないという事態を避けることができますし、先にお金が引かれる分、無駄遣いも減らせます。

積立預金におすすめの銀行5選!

さて、ここからは積立預金で特におすすめの銀行を5つ紹介します。それぞれの預入単位や金利などを比較しました。
 
銀行名 ソニー銀行 イオン銀行 住信SBI
ネット銀行
楽天銀行 SBJ銀行
商品名 積み立て
定期預金
積立式
定期預金
円普通預金 定期預金の
積立購入
ベスト積立
預入
単位
1,000円以上
1,000円単位
500円以上
50万円以下
1円単位
1万円以上
1,000円単位
1,000円以上
1円単位
1,000円以上
預入
期間
1年・2年・
3年
6ヵ月~
40年
1ヵ月、3ヵ月、
6ヵ月、1年、
2年、3年、
5年、7年、10年
6ヵ月、1年、
2年、3年、
5年
金利 0.02~
0.15%
0.08% 0.001% 0.02~
0.11%
0.03~
0.15%
他行から
自動振込

(おまかせ
入金サービス)

(自動入金
サービス)
定額自動
入金サービス
× ×

ソニー銀行:使いやすく金利も高め

ソニー銀行の「積み立て定期預金」は、1,000円以上1,000円単位で始めることができるため、使いやすいのが魅力です。金利は1年もので0.15%、2年もの、3年ものは0.020%となっており、預入期間が長いほど金利が高くなるわけではないので注意が必要です。

ソニー銀行の大きなメリットの一つが、毎月指定した金額を他の金融機関からソニー銀行の円普通預金に自動的に手数料無料で入金する「おまかせ入金サービス」です。給料口座と積立用口座が別の金融機関の場合、通常は毎月積立用口座にお金を振り込まなければなりませんが、ソニー銀行では手数料無料でその作業を行ってくれます。

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イオン銀行:イオンで買い物をする人におすすめ

イオン銀行は500円以上1円単位で積立を始めることができるため、少額からコツコツと貯金をしたい人にぴったりです。

また、他行からイオン銀行に手数料無料で自動的に入金する「自動入金サービス」もあるので、給与振込口座がイオン銀行以外の人でも手軽に始めることができます。

特に普段イオンをよく利用する人であれば、積立式定期預金を始めることでイオン銀行Myステージが上がりやすくなり、普通預金の適用金利が上がったり、他行ATM振込手数料や他行宛振込手数料の無料回数がアップしたりとメリットが多いでしょう。

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住信SBIネット銀行:管理のしやすさが魅力

住信SBIネット銀行には積立預金のサービスはなく、普通預金口座に貯めることになるので、金利は0.001%と大手銀行と同じ低水準です。

しかし上記の2つの銀行と同じように、他行から住信SBIネット銀行に手数料無料で自動的に入金する「定額自動入金サービス」があるので、給与口座がどの金融機関でも住信SBIネット銀行で積立貯金を始めることができます。

住信SBIネット銀行の大きな特徴の一つが、「目的別口座」というサービスです。口座を開設すると代表口座が同時に作られますが、住信SBIネット銀行ではその他に、いろいろな目的の資金を1名義の中で分けて管理することができます。

たとえば「マイホーム資金」や「子どもの教育費」という口座に分けて、それぞれに目標金額を設定すると、これらのお金を別々の口座で管理でき、目標達成までに必要な金額や達成率をグラフで確認することもできます。

現在はどこの金融機関も超低金利なので、わずかな利率の差にこだわるよりも管理のしやすさで口座を選んだほうが、結果的に効率の良い貯金ができるかもしれません。

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楽天銀行:普通預金の金利が高い

楽天銀行の定期預金の積立購入は1,000円から始めることができ、指定した月に多めに預け入れる「増額オプション」もあります。

楽天銀行の大きな特徴は、普通預金の金利が高いことです。通常でも0.02%ですが、楽天カードの引き落としがあると0.04%に、楽天証券と連携させると0.1%になります。大手銀行の0.001%に比べると、かなり高いことがわかります。

ただし、上記の3つの銀行と違って他の銀行から毎月自動で入金するサービスがないため、給与口座が楽天銀行でない場合は毎月自分で入金する必要があります。積立貯金の仕組み作りという点では、やや手間がかかると言えるでしょう。

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SBJ銀行:目的に合わせて積立コースを選べる

SBJ銀行の積立預金「ベスト積金」の特徴は、「新社会人応援コース」「子供応援コース」「旅行資金積立コース」「多目的コース」があるため、目的に合わせて積立金額や積立期間を選べることです。

新社会人応援コースでは6ヵ月積み立てた翌月にキャッシュバックされたり、旅行資金積立コースでは2ヵ月積み立てた翌月に「両替手数料50%割引カード」を進呈されたりと、それぞれに特典が用意されていることも、モチベーションが上がる要因になるでしょう。

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「社内預金」と「財形貯蓄」についても知っておこう

3つの積立貯金のうち、銀行の積立をメインにご紹介してきましたが、会社に制度があるのであれば、残り2つの積立貯金も検討したいところです。

会社が預金を管理してくれる「社内預金」

比較的大きな会社に勤めている人であれば、「社内預金」という制度を聞いたことがあるのではないでしょうか。

これは、会社が毎月の給与やボーナスから天引きで、社員の貯蓄を支援する制度です。お金の管理も会社が行います。

メリットはなんと言っても、利率が高いこと。社内預金には福利厚生という側面があるので、厚生労働省が下限利率を決めています。2020年現在は0.5%で、大手の銀行の普通預金の金利が0.001%であることに比べれば、とても有利になっています。

またこの社内預金、社員が返還を請求した時はすぐに返還しなければならないと労働基準法で決まっているので、必要な時はすぐに引き出すことができます。

デメリットとしては、お金の管理を会社がしているため、会社が倒産した時、全額返ってこないかもしれないことです。

住まいの購入や老後になど、目的別に利用できる「財形貯蓄」

毎月の給料から天引きしてお金を貯める制度といえば、財形貯蓄制度の方が有名かもしれません。

これは、会社が社員の給料やボーナス(賞与)から毎月天引きし、それを財形貯蓄を取り扱っている金融機関に送金してお金を貯めていく制度です。
    
財形貯蓄制度には、何にでも自由に使える「一般財形貯蓄」のほか、住まいの購入やリフォーム資金のための「財形住宅貯蓄」や、老後資金のための「財形年金貯蓄」などがあります。
 
表.財形貯蓄の種類と特徴
  一般財形貯蓄 財形住宅貯蓄 財形年金貯蓄
利用できる人 勤労者 満55歳未満の勤労者 満55歳未満の勤労者
資金の使いみち 制限なし ・住宅の購入
・住宅の建設
・リフォーム
満60歳以降に
年金として受取
積立期間 原則3年以上
(1年経過で払出し可)
5年以上 5年以上
利子等
非課税の内容
優遇措置なし 元本550万円
まで非課税
(財形年金
貯蓄と合わせて)
元本550万円
まで非課税
(財形住宅
貯蓄と合わせて)

管理は金融機関が行いますので、利率は一般の利率と同じになりますが、住宅や老後の年金のための財形貯蓄は、550万円までは利子が非課税になるというメリットがあります。

貯蓄機能つき保険や証券口座ははじめての積立に向かない

せっかく毎月積み立てをするのだから、どうせなら貯金じゃなくて株や保険で運用したいという人もいるのではないでしょうか。

資産運用はどなたにも必要な知識ですが、貯金以外の金融商品を利用するのは、ある程度貯金が貯まってからにしましょう。というのも、これらの商品の中には、突然お金が必要になった時に困るものもあるからです。

例えば、貯蓄機能がある終身保険や個人年金保険は、契約してからすぐに解約すると、解約控除というペナルティーを払う必要があります。

証券口座をつくって投資信託などに積み立てると、資産運用がうまくいっていないタイミングで突然お金が必要になり、損失覚悟で仕方なく売らなければならなくなるリスクもあります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)は老後資産のためにはとてもいい制度ですが、原則として60歳までお金を引き出すことができないため、いざという時自分のお金なのに利用できないというデメリットがあります。

将来的にはこういった商品や制度を利用するのもアリですが、まずはすぐに引き出せる口座でコツコツ貯金しましょう。

おすすめ口座を利用して確実にお金を貯めよう

今回は銀行の積立預金をメインに、そのメリットとおすすめの銀行口座を5つご紹介しました。もちろん、社内預金や財形貯蓄制度などがあればそれらも積極的に利用したいところですが、まずは自分が無理なく積立を続けられる口座を選んで、少しずつでも積立を始めましょう。

文・
肩書・ライツワードFP事務所代表/ファイナンシャルプランナー

筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
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