日頃から節約を心がけているという方も多いでしょう。しかし、節約をしたつもりが「逆に損をしていた」というケースも多々あります。今回は、そうしたケースを5つご紹介します。

1.あと〇円でポイントが増えると余計なものを買ってしまった

Aさんがスーパーでお買い物をしたとき、お会計が「950円」でした。1,000円以上でポイントがつくため、「もったいない」と思いレジ横商品をカートにいれます。合計額は1,150円になりました。

追加買いで付与されるポイントはいくらでしょうか?おそらく数円でしょう。多くの場合、ポイント付与のための追加買いは損につながります。

2..安いからとついついまとめ買い…食べきれず腐ってしまった

夕方になると多くのスーパーでは値引きを始めます。生鮮食品やお惣菜、お弁当など、「〇円引き」「半額」などのシールが貼られますね。Bさんは値引きシールが貼られる時間帯は決まってスーパーに走ります。結果、食べきれない量を買ってしまうこともしばしば。

悪くならないうちに無理に食べたり、場合によっては腐らせてしまったり……。計画性のないまとめ買いは損をするもとになります。

3.通販で、送料を無料にするために余計なものを買ってしまった

「5,000円以上ご購入で送料無料」、通販サイトでよく見かける表示です。「それなら、もう一つ買っちゃおうかな」そう思い、Cさんはついつい商品をカートに入れてしまいました。

もちろん品物にもよりますが、送料は300円~1,000円程度のものが多いでしょう。送料を無料にするために買った「なにか」は必要なものだったでしょうか。送料を支払っても買わない方がお得というケースも多々あります。お支払いを確定する前に今一度考えてみましょう。

4.ポイントがたまるからとキャッシュレス決済、現金と違い使った感覚があまりなく結果的に無駄遣いだった

Dさんはキャッシュレス決済をいつも利用しています。お財布いらずで手軽なキャッシュレス決済。ポイント還元などもあるため、非常にお得な認識でした。また、チャージもスマホ操作で簡単にでき、お支払いもバーコードを提示または読み取るだけという手軽さのため、会計に無駄な時間がかからないのもメリットと感じていたようです。

キャッシュレス決済は銀行口座と紐づけています。あるとき、Dさんは通帳に記帳した瞬間、キャッシュレス決済での引き落としの金額にハッとします。気づけばびっくりするほどの金額を使っていたのです。

キャッシュレス決済で注意したいのがお金を使った感覚があまりないこと。財布の中の現金が減っていけば「使った」という感覚が強いものの、キャッシュレスの場合はお金を使った感覚が薄いのではないでしょうか。使いすぎにはくれぐれもご注意を!

5.電気代を節約するためにエアコンをあまり使わず体調を壊してしまった

「エアコンは電気代が高いから」、少しでも月々の出費を抑えようと思ったEさん。まずは我慢できそうなところからと、なるべくエアコンを使わないようにしました。確かに暑さもある程度であれば我慢できるでしょう。しかし、猛暑日にも「大丈夫そう」と考え、エアコンのスイッチを入れずに過ごします。結果、熱中症になってしまいました。

ちなみに、最近のエアコンは思うより電気代は高くない傾向です。1時間あたりの電気代は、冷房時「約 3.5円~約 23.8円」、暖房時「約 3円~約 40.5円」でした(FUJITSU調べ:2014年)。特に最新の省エネ家電の場合はそう高いとは言えない金額のようです。

節電のためにエアコンを我慢して体調を崩したとなると、身体にとってもったいないことです。

節約はよく考えて計画的に

とっさの思い付きの節約は、意外に何の得にもならないものです。例えば、スマホの料金プランを見直すなど、節約をしたい場合は固定費でできるところから始めた方がいいのかもしれません。

文・しらいはるか

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