目標を達成するための商品の選び方 

(写真=PIXTA)

積立金額の次に悩むのが、投資する商品選びです。

つみたてNISAは、投資信託159本、ETF3本、全部で162本の金融商品があります(2018年10月31日時点)。

投資ビギナーさんに気を付けてもらいたい選び方のポイントは「商品の組み合わせ方」と「手数料」の2つです。

商品の組み合わせ方

つみたてNISAの対象になる公募投資信託は大きく「株式型」「資産複合型」に分けられ、さらに「国内」「内外」「海外」と枝分かれします。その他、ETFがあります。

利回り3~5%以上で運用したいのであれば、株式の組み入れは必須です。

初心者はリスクの高い投資は不安かもしれませんが、大丈夫です。商品の組み合わせ方で、リスクはある程度調整できます。

国内や先進国の株は情報も豊富で分かりやすく、経済が安定しているので、株式の中ではリスクが小さく安心感があります。とはいえ、景気の後退や大規模災害などがあれば、価格が大きく下がる可能性もあります。

一方で、新興国の株式は経済発展とともに、大きく値上がりする可能性があります。しかし、リスクも大きくなります。

おすすめは、わかりやすい日本株と先進国株を多めに持ち、長期的に大きなリターンも期待できる新興国株や不動産(REIT)などを少しだけプラスすること。

自分で選ぶ自信がないという人は、投資のプロがあらかじめ組み合わせを決めている「資産複合型」(バランス型)の投資信託を選ぶとよいでしょう。

手数料

積立投資を行う場合、手数料がかかります。手数料の中でも、特に注意したいのが、投資信託を持っている間ずっとかかる「信託報酬」です。

私たちが見る基準価格は、すでに信託報酬が引かれたものなので、支払っている感覚はあまりないかもしれませんが、長期で見ると意外と負担も大きくなります。

運用成績にも影響がでますから、少しでもお金を増やしたいなら、できるだけ信託報酬が安い商品を選びましょう。

シミュレーションで自分に合う金額や積立期間を見つけよう

シミュレーションを見て、つみたてNISAを始めてみたくなったのではないでしょうか?

金融庁や証券会社のサイトなどでも簡単にシミュレーションできますので、金額や積立期間など、数字をいろいろ入れ替えてみて、自分に合った運用方法を見つけてください。

文・深川美幸(ファイナンシャル・プランナー)/DAILY ANDS

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