埼玉県にお住いの40代夫婦のY様邸のご紹介です。

新築希望のご主人と、アンティークのような古びた中古物件に惹かれる奥様、と意見が合わなかったそうです。そうして、話し合いや下見をした結果、通勤にも便利な始発駅から徒歩5分の築30年のマンションを購入し、リノベーションすることで意見が合致します。

その結果、集合住宅とは思えないような開放感のある居心地の良い空間になりました。詳しく見ていきましょう。

男前インテリアな玄関でお出迎え

(写真=筆者撮影)

玄関に入ると、間接照明とブロック塀を使用した男前なインテリアで構成されています。

右手の工場用窓で仕切られているのはインテリアデコレーターの奥様のアトリエ、左手には造り付けの大容量の靴箱が設置されています。
 

(写真=筆者撮影)

アトリエのドアの取手に使われているのは実は鍋敷き。既成概念にとらわれず気に入ったアイテムを造作工事に取り入れられないかと担当設計士とコミュニケーションをとりながら進めて行ったそうです。

足場板の壁がアクセントの開放感のあるリビング

(写真=筆者撮影)

奥様がどうしても取り入れたかったのが足場板という素材です。建設現場で使用されていた厚みのある杉板は、使い込まれた風合いと飛び跳ねた塗料が点々とついていることで個性的な空間を演出してくれます。

設計士のアドバイスでリビングの壁全面ではなく、一面だけに貼ることで重すぎずスッキリとした印象になったそうです。

押入れもおしゃれに変身!

(写真=筆者撮影)
 
リビングの奥にあるアルコーブ(壁の凹み)にある作り付けソファは元は押入れだった空間です。ダウンライトや埋め込みスピーカーを設置して非日常を体感できるコーナーになっています。
 
(写真=筆者撮影)

リビングの足場板の壁の対面には土間になっており、グリーンを育てたり、愛猫のゲージを置いたりとサンルームのようなコーナーになっています。

プライベートな水回りは遊び心を取り入れて

(写真=筆者撮影)

プライベートな空間である水回りは色味を取り入れて内装材を個性的なものにしたそうです。洗面脱衣所はイエローをベースにしたペイントの手塗り仕上げ、洗面器前の壁にはランタン柄のタイルを選んだそうです。

(写真=筆者撮影)
 
トイレの壁には色違いの輸入壁紙を使用。紅白の蜂モチーフの壁紙は賑やかで楽しい空間を演出しています。暗めのペンダントライトを使用することで派手すぎにならず、意外と落ち着けるスペースになっています。

ほぼスケルトン状態にしてのリノベーション工事を行なったYさん邸は4LDKからリビングを広げて3LDKへ変更するという大掛かりな工事をしました。

工事代はマンション物件の購入額の約半分の金額が掛かったそうです。決して安い買い物ではありませんでしたが、部屋の隅々までこだわりの素材で仕上げられた空間には大満足しているそう。

中古マンションリノベーションという選択をして良かったと話しています。

文・嶋﨑都志子(ライター)

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