(本記事は、高橋輝行氏の著書『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』、アスコム、2018年10月1日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
【『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』シリーズ】
(1)「モテる人」は更にこれでトクをしている
(2)伝え方で損をするのはこんな人
「頭の悪い伝え方」をする人に要注意!残念な結果を招く「隠れトラブルメーカー」と心得よ
世の中には、残念ながら、「頭の悪い伝え方」をしてしまっている人が少なからずいます。
なお、私は「頭の悪い伝え方」には、次のような特徴があると考えています。
- その人が話している内容に、聞き手が興味を持つことができない
- その人が話している内容が、聞き手にうまく伝わらない(わかりづらい、あいまいで誤解や勘違いを生みやすい、「要するに」がまとめになっておらず、「たとえば」が適切な例になっていない)
その人の伝え方や話している内容に、聞き手が不快感や抵抗感を抱いてしまう つまり、「頭の悪い伝え方」とは、基本的には「客観性や論理性を欠き、相手のことを考えていない伝え方」であるといえるでしょう。
もっとも、一口に「頭の悪い伝え方」といっても、その内容や程度、周りの人に与える影響の大きさはさまざまです。
「頭の悪い伝え方」をしてしまう理由も、人によって異なるでしょう。
真面目で仕事熱心で、発想力や向上心、「人に自分の考えなどをきちんと伝えたい」という思いもあるものの、不器用さや経験不足、「相手の興味をひきながら、わかりやすく伝える」というテクニックの足りなさゆえに、損をしている人もいます。
こういう人は、ある程度経験を重ねることで、「伝え方」がうまくなる可能性が十分にあります。
一方で、
- 相手の立場になって考えることができない
- 自分の考えに執着している
都合の悪いことをごまかそうとする といった理由から、「頭の悪い伝え方」をしてしまっている人もいます。
このようなタイプの人には、なかなか伝える能力の向上は望めませんし、上司や部下、家族などにこうした人がいる場合、トラブルが起きやすくなります。
話し手が考えている内容、伝えたいと思っている内容と、聞き手が受け取る内容に齟齬(そご)が生じやすいからです。
さらに、こうした人は、人からの好意や協力をなかなか得ることができません。
そのため、仕事においてもプライベートにおいても、物事がなかなかスムーズに進まず、信頼を失い、「話せば話すほど残念な結果になってしまう」のです。
ポイント
話せば話すほど残念な結果になる人の中にはなかなか伝える能力が向上しない人もいる
- 隠れトラブルメーカーを見抜き、適切な対処を
高橋輝行(たかはし・てるゆき)
1973年東京生まれ。東京大学大学院物理学科卒(理学修士)。
大学院卒業後の2000年、博報堂に入社。ベンチャーを経て経営共創基盤(IGPI)に入社。2010年、「働くことに感動できる社会の実現」を目指してKANDO株式会社を設立。さまざまな視点から企業の成長戦略を支援するエキスパート。
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