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2018/05/04

「最も偉大な投資家5人」に学ぶ投資法 バフェット、ソロス、ティール氏ほか

(写真=Carlos Yudica/Shutterstock.com)
(写真=Carlos Yudica/Shutterstock.com)
投資史上に名を残す「最も偉大な投資家」5人を紹介しよう。バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)を世界最大規模の持ち株企業に育てあげたバフェット氏、大胆不敵にもイングランド中央銀行に挑戦し勝利をおさめたソロス氏、新しい投資の潮流を感じさせるティール氏など、各投資家の投資スタイルにそれぞれの生い立ちや性質が反映されている点がおもしろい。

5人の共通点は自らの判断に確信をもっている点だろうか。過去の失敗に恐れを見いだすのではなくそこからなにかを学びとり、次の投資に役立てるというポジティブな思考も特徴だ。

ウォーレン・バフェット (米国)――11歳で株券を買った「オハマの賢人」

「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏は、87歳になった現在も「史上最高の投資家」の一人として世界中で高く評価されている。

バフェット氏は証券会社を営んでいた父親の影響か子どもの頃からお金を増やす才覚に長け、わずか11歳で初めて株券を購入。コロンビア大学のビジネススクールで投資額を学んだ後、「偉大なる投資家」として投資の歴史に名を残すベンジャミン・グレアム氏 が運営していた資産運用会社グレアム・ニューマンに入社。

グレアム氏の引退を機に会社が解散したため故郷オマハに戻った際、売りにだされていた繊維業のバークシャーの株を買い進め 、筆頭株主となった。その後のバークシャー・ハサウェイの繁栄ぶりは今さら語るまでもないだろう。現在のバフェット氏の純資産は851億ドル(フォーブス誌2017年12月20日データ )。「世界長者番付」の上位常連だ。

バフェット氏が多数の投資家から尊敬を受けている理由は、投資家としての功績だけではなく、その人間味あふれる地に足のついた人柄にも起因する。マクドナルドとコカ・コーラが大好物など質素な生活を好み、40年前に購入した家に今でも暮らしている。

その人柄は投資スタイルにも反映されており、単に目先の株に投資するのではなく、バリュー株への長期投資を実践するかたわら自社を通して様々な企業を買収し、経営を立て直すという戦略を得意としている。

前金融危機時、総額250億ドル以上を投じて経営難に陥ったバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、ゼネラル・エレクトリックなど大手企業を次々と救済。「最後の貸し手」の 救済策は、後に莫大な利益を生みだすこととなった。

ジョージ・ソロス (米国)――市場の歪に利益を見いだす「イングランド銀行をつぶした男」

バフェット氏と並ぶ偉大な投資家として知られるジョージ・ソロス(George Soros)氏。ソロス・ファンド・マネージメント(Soros Fund Management) 会長、助成団体オープン・ソサエティ財団(Open Society Foundations)設立者として、87歳の現在も投資活動や社会活動に活発だ。

ハンガリーおよびユダヤ系米国人という生い立ちで、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに入学するも希望していた金融産業に就職口が見つからず、卒業後は宝飾品のセールスをするなど平凡な人生を送っていたという。

しかし米国に渡ったのをきっかけに転機が訪れる。後に世界最大規模のヘッジファンドとなったクォンタムファンド(Quantum fund)をジム・ロジャーズ氏とともに立ち上げ、1992年、投資史上の伝説となったポンドの空売りで10億ドル以上の利益を上げた。

これは欧州通貨に連動していたポンドが過大評価されていると判断したソロス氏が、クォンタムファンドを通して大量のポンドを空売りしたことが発端だ。イングランド銀行はポンド買いで対抗するがポンド売りの勢いは止められず、最終的に英国はERM(欧州為替相場メカニズム/ユーロ導入までの移行期間、加盟国間で通貨変動を2.25%以内に抑えるという原則)脱退に追い込まれた。

ソロス氏曰く、自身の投資は「再帰性理論」を基盤にしているという。「市場は常に間違っている」というソロス氏の名言があるが、大雑把に解釈すると「人間が引き起こす社会的事象は個人によって解釈が異なるため、誤解や思い込みが生じやすい」ということになる。

ポンド空売りから分かるように、ソロス氏は世界市場で生じた歪を見つけだし、そこから収益の可能性を引きだす短期的な投資法を得意としている。現在の純資産は80億ドル。
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