キャリア
2018/07/30

上司は支配者ではない 良い人間関係を築く心構えとは?

(写真=fizkes/Shutterstock.com)
(写真=fizkes/Shutterstock.com)
この記事は折戸裕子氏の著書『女性リーダーのための!感情マネジメントスキル』(すばる舎)の内容を抜粋したものになります。

『感情マネジメントスキル』シリーズ

(1)女はヒステリー?その原因は実は「感情」ではなかった
(2)感情をマネジメントする具体的な8つのステップとは?
(3)上司は支配者ではない 良い人間関係を築く心構えとは?

※以下、書籍より抜粋

上司との関係

BOSS になってしまった上司『とにかく従わなくちゃ』

我が家には、12歳になるミニチュアダックスがいます。いい歳ですがいつもヤンチャで、いたずらが大好き。いまだに叱られることもしばしばです。

叱られたときはシューンとなっても、その後はまたキラキラした眼差しで「遊ぼう!」と誘ってきます。面食らうほどの鮮やかな切り替えには、思わず笑ってしまいます。

ボスである飼い主から叱られて、これはダメだったんだなと理解したら、そのことはもうそこで終わりなのです。もし表情を言葉にできるなら「わかった!もうしないよ!」「じゃあ次は何して遊ぶ?」というような感じです。

ところが、人間だとそうはいきませんよね。ボスにダメ出しされたら、そのことが心に引っかかってしまいます。近寄るのがコワくなり、しばらくの間、距離を置きたくなるでしょう。

そうこうするうちに、何気なく話しかけられると『まだ嫌われてない』とホッとして気を取り直します。しかし、仕事のことでまたダメ出しがあると、『リーダー失格と思われているのかな』と思えてきます。

このように、上司の一挙手一投足に気持ちをもっていかれて、勝手にドキドキし始めるのが、上司が「ボス=支配者」になっているパターンです。

上司はあなたの支配者ではない

自分の上司を「ボス=支配者」的な感覚で捉える人は多いようです。それは恐らく、自分がリーダーという、部下やメンバーを持つ立場になったからこそ、これまで以上に指揮系統の「上司」を意識するからでしょう。

しかも、あなたがリーダーになれば、今までの上司より上のポジションの人が上司になることが多く、そういう意味で構えてしまう部分もあるように思います。これまでの上司とはフランクに付き合えたのに、今度の上司はそうもいかないかも、と。

だからこそ、ちょっとした言動に振り回されてしまうし、業務上のダメ出しは『リーダー失格宣告』のように聞こえてしまいます。

上司は支配者でも絶対的な存在でもありません。軍隊のように、上官に対する絶対服従で組織が成り立っているわけでもありません。

まず根本的なところで、上司と部下(自分)という人間関係を、固定的に考えてしまっていないかを振り返る必要があります。

上司との関係を個別に創作していこう

上司に対して、「人対人」という関わり合いを持とうとしない状態は、関係性を築く手前の段階で止まっているのと同じです。上司とうまく付き合えている人は、一人の人間として上司と互いに向き合うことで、その人と個別な関係性が作れています。

一方、いちいち上司の言動にドキドキしてしまうような人は、「上司」という仮面に気後れして、部下である自分が嫌われないように、褒められるように、うまくやり過ごせるようにと、そればかり考えてしまいます。
 
このため、本来その人物が発している表情や関心や意図を、読み取る努力すらしていない可能性が高いのです。そのせいで、益々打ち解けるきっかけが見つからず、窮屈な関係から抜け出せなくなります。

周囲の人に対してものすごく丁寧な対応をしているにもかかわらず、それがどんな人にも通り一遍で、誰からも深く関わってもらえない人って、あなたの周りにもいるのではないでしょうか。なぜなら「一人の人」として接せられていないと感じるからです。

最近になって「忖度」という言葉は誰もが知るところとなりました。この言葉は本来「他人の心中をおしはかる」(広辞苑)という意味です。

政治や利益関係があるところでは、おべっかや、媚びへつらいのような悪いイメージで使われることが多いですが、そもそもは、リーダーに必要とされる「相手の気持ちを察する」スキルと同じです。

これからは、本来の意味での忖度を全方位に展開するつもりで、これまで部下や周囲に対して集中していた「個別の関係性構築」の対象に、上司も入れてみましょう。様々な上司と、三者三様の関係を作っていくことができるはずです。

怖がらずに、部下である自分のほうから、上司に合うアプローチを模索し、実践していきましょう。大事なのは、自分から主体的に動くことです。話しかけられたり、誘われたりするのを待つのではなく、能動的に上司と関わっていくことで、個別の関係性を創作していくのです。

どんなに優れたリーダーでも、上司がいなければ仕事にならない場合があります。そんなとき、上司にビクビクしているようではもったいないですよね。

良い関係が築けていれば、あなたやあなたのチームの最強の味方になってくれます。
上司との関係は、組織の配置で「割り当てられたもの」ではなく、自ら「個別に創っていくもの」と整理して、行動に移していきましょう。
 (画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます) (画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)


折戸裕子(おりと・ゆうこ)
株式会社カレントリンクス代表、リーダーシップ戦略コンサルタント。中央大学法学部卒業後、大手金融会社法人営業、NTTドコモ、ドコモCSを経て独立。人を惹きつけるリーダーシップ論、改善改革を推進する企画力、人が活躍する仕組み作りに定評がある。企業や行政等に向けた講演活動の他、企業、団体の機関誌における「リーダー企画」の監修や人材育成アセスメント支援、研修開発実施支援を行うほか、メディア出演等、活動の幅を広げている。

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