自動車を持っている人は、5月末までに自動車税を支払います。自動車税の納付方法は、窓口での支払い、口座振替のほかに、クレジットカード払いがあるのはご存じでしょうか。

自治体によっては、クレジットカード支払いに対応していないところもありますが、多くの自治体では、税金の支払い方法の一つとしてクレジットカード払いを採用しています。自動車税をクレジットカードで支払う方法や、クレジットカード払いのメリット、デメリットをお伝えします。

自動車税はネットでクレジットカード払いができる

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自動車税をクレジットカードで支払う場合、支払い手続きはネットで行います。自治体によっては、自動車税だけではなく固定資産税や住民税などもクレジットカードで支払うことが可能です。

クレジットカードで支払う場合は、自治体独自のクレジットカード支払いサイトで手続きをするか、あるいはYahoo!の公金支払いサイトを利用します。

自動車税をクレジットカード払いにするメリット

(写真=PIXTA)

クレジットカードで自動車税を支払うメリットは、大きく2つです。1つ目は、クレジットカードのポイントやマイルが貯まるという点です。車種によっては、自動車税はかなり高額です。どうせ支払うなら、ポイントやマイルを貯められたほうがお得でしょう。利用可能なカードは、VISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エクスプレス、ダイナーズクラブなど、広く対応しています。

2つ目のメリットは、いつでもどこでも支払うことができるという点です。コンビニや支払い窓口となる金融機関が家の近くにない場合や、忙しくて行く時間がない場合など、空いた時間を見つけて自宅から手続きができるので、手間がかかりません。

自動車税をクレジットカード払いにするデメリット

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クレジットカードで自動車税を支払う場合、デメリットもあります。それは手数料がかかるということと、納付書が送付されない、あるいは、送付されても時間がかかるということです。

手数料がかかる

まず、手数料とは決済手数料のことです。手数料の金額は、自治体によって異なり、一件あたり一律の金額の自治体もあれば、納付金額によって手数料が異なる自治体もあります。参考までに、一律で金額の設定している神奈川県の場合、支払い1件につき、手数料は324円(税込)です。

納税証明書が送付されない

次に、納税証明書についてです。以前は車検時に納税証明書の提出が必要でした。しかし、運輸支局において納税確認が電子化されたため、いまでは車検時の納税証明書の提示は不要になっています。

ただ、電子化されたといっても、運輸支局で納税確認ができるのは手続き完了後、2~3週間ほどかかります。車検が近い場合に、クレジットカードで手続きをしてしまうと、納税確認が取れない、納税証明書がないという状態になってしまいますから、クレジットカードでの納付は避けた方が良いでしょう。

コンビニ払いでクレジットカードは使えない

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自動車税は、コンビニでも支払いができます。しかし、コンビニではクレジットカードで支払うことができません。原則、現金払いのみです。

nanacoやWAONを使った裏ワザ

コンビニでの支払いは、原則、現金払いではあるものの、nanacoやWAONで支払うことはできます。クレジットカードからnanacoにチャージしておき、コンビニなどで自動車税の支払いをnanacoにすれば、間接的にクレジットカード払いをしているということになります。またnanacoやWAONで支払う場合は手数料がかかりません。手数料を支払うことなく、クレジットカード払いができるというわけです。

ただし、クレジットカードからチャージする際に、ポイントが付与されるカードは限られています。nanacoにしろWAONにしろ、ご自身のクレジットカードが、チャージによってポイントが付与されるかどうか、事前に確認しておきましょう。また、電子マネー支払い時のポイント付与は対象外ですのでご注意ください。

なお、利用できるコンビニは限定されており、nanacoならセブンイレブン、WAONならミニストップです。

2019年の自動車税からLINE Pay請求書支払いが対応に

(写真=INJParin/Shutterstock.com)

LINE Payの請求書支払いを利用して、自動車税を納付できる自治体も出てきました。普段LINE Payを使っている人には嬉しいニュースですね。しかし、LINE Payで自動車税を納付できる自治体は、まだ、ごく一部です。お住いの自治体が対象になっているか確認してみましょう。

納付方法は、LINEの「請求書支払い」メニューより、納付書のバーコードを読み込んで支払います。数タップで支払い手続きが完了できる手軽さです。手数料も不要ですので、お得な納税方法のひとつとして、ぜひ検討してみてください。

文・前田菜緒(1級ファイナンシャルプランナー、FPオフィス And Asset

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